1:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:35:39 ID:k9rYXSgg
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
の続きです。
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-②
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-③
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:39:50 ID:k9rYXSgg
サスケ「ヒナタはどうなんだ?」
ナルト「一応予定日近いし、うちに居るってばよ」
ナルト「入院は嫌なんだってさ」
サスケ「ま、元気ならいいんじゃねぇか?」
ナルト「連絡用にガマの子供達をおいて来てるから、心配ないとは思うけどな」
サスケ「…お前、術の使い方小慣れすぎだろ」
ナルト「そうか?」
ナルト「まあ、分身も結構便利だしなー」
サスケ(つーか、まるっきり小学生の発想力だからな、こいつは)
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
の続きです。
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-②
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-③
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:39:50 ID:k9rYXSgg
サスケ「ヒナタはどうなんだ?」
ナルト「一応予定日近いし、うちに居るってばよ」
ナルト「入院は嫌なんだってさ」
サスケ「ま、元気ならいいんじゃねぇか?」
ナルト「連絡用にガマの子供達をおいて来てるから、心配ないとは思うけどな」
サスケ「…お前、術の使い方小慣れすぎだろ」
ナルト「そうか?」
ナルト「まあ、分身も結構便利だしなー」
サスケ(つーか、まるっきり小学生の発想力だからな、こいつは)
元スレ
SS深夜VIP
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1351575339
SS深夜VIP
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1351575339
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:43:59 ID:k9rYXSgg
サスケ「んで?前も言ったかもしれねぇが、こんなところで油売ってていいのかよ?」
ナルト「いやー、テンテンがうちに来ててさ」
ナルト「女同士の話があるって追い出されたんだってばよ…」
サスケ「…なるほどな」
サスケ「ま、暇なら少し相手してけよ」つ将棋
ナルト「えー?俺そういうの苦手だってばよ」
サスケ「ルールくらい知ってんだろ」
サスケ「オレはシカマルに一泡吹かせたいんだよ」
ナルト「そんなの無理に決まってるだろー?」
サスケ「やってみなけりゃわかんねぇだろ、ほら、お前から打っていいから」
ナルト「はあ、しょーがねーってばよ…」パチッ
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:49:55 ID:k9rYXSgg
~ナルトの家~
テンテン「はい、ヒナタ、洗い物終わったよー」
ヒナタ「ありがとう、テンテン」
ヒナタ「ごめんね?いろいろ手伝ってもらっちゃって…」
テンテン「いーのいーの、あたしがやりたくてやってるんだからさ」
テンテン「カレンダーの花マル、あの日が予定日?」
ヒナタ「うん、今からちょっと楽しみ」
テンテン「…怖くないの?」
ヒナタ「ううん、そりゃあ痛いって聞くし、母親になるって実感もまだ湧かないけど」
ヒナタ「それよりも、私とナルトの子供に会いたい気持ちの方が強いかなぁ」ナデナデ
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:55:42 ID:k9rYXSgg
テンテン「そう言えば、花マルって前のカレンダーにも付いてなかった?」
ヒナタ「あ、あれは…」
テンテン「何かあるの?」
ヒナタ「…その、周期を…」
テンテン「周期?」
ヒナタ「う、うん、出来そうな日に印をつけておいたの…」////
テンテン「あ、ああ、なるほど…」////
ヒナタ「ナルトには内緒だよ?」
テンテン「もう覚えてないんじゃない?」
ヒナタ「それでも!」
テンテン「わ、分かったから落ち着いて」
テンテン「胎教に良くないよ?」
ヒナタ「そ、そっか…」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:00:30 ID:k9rYXSgg
テンテン「ねぇ、お腹触ってもいい?」
ヒナタ「うん、いいよ」
テンテン「…この中に赤ちゃんがいるんだねー」ナデナデ
ヒナタ「蹴られる感覚はびっくりしちゃった」
テンテン「…あたしもいつかお母さんになるのかな?」
ヒナタ「キバくんとはどうなの?あれから」
テンテン「べ、別にいつもと変わらないよ?」
テンテン「…でも変わらな過ぎるっていうかさ」
テンテン「こっちから行動起こさないとなのかなー」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:04:36 ID:k9rYXSgg
ヒナタ「まあ、あの後キバくんも砂の招致で居なかったりしたじゃない」
テンテン「でも、そろそろ帰って来て二ヶ月くらいだよ?」
テンテン「何かあるかと思ってたのになー」
ヒナタ(待たされていたせいか、割と素直に自分の気持ちを言うようになってるな…)
ヒナタ「せっかくお料理の練習、一緒にしたんだから」
ヒナタ「今度お弁当でも作ってあげれば?」
テンテン「えー?急に持って行ったら、変な子だと思われないかな?」
ヒナタ「きっと喜んでくれるよ」
テンテン「そ、そうかな…」////
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:19:40 ID:k9rYXSgg
テンテン「よし、今度持って行ってみようかな」
ヒナタ「うん、応援してるからね」
テンテン「ありがとう、ヒナタ!」
テンテン「へへっ、なんか楽しくなってきたなー」
テンテン「早く赤ちゃん産まれないかな?」
ヒナタ「急にどうしたの?」
テンテン「だってー、あたし赤ちゃんを抱っこしたこと無いんだよー」
テンテン「よこーえんしゅーってやつ」
ヒナタ「ふふふ、まだ気が早いんじゃない?」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 00:03:41 ID:LtA34pkM
アニメのペイン襲来編の回想で出た
ロリヒナタが可愛いすぎた
あんな娘が生まれるといいな
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 02:11:20 ID:DpoZPh1w
ナルト「ただいまー」
テンテン「あ、ナルトが帰ってきたよ、ヒナタ」
ヒナタ「お帰りなさい、あなた」
ナルト「な、なんかその呼び方、まだなれねーってばよ…」ポリポリ
テンテン「そーなの?」
ヒナタ「お父さんって呼んだら、すごく嫌がるんだもの」
ナルト「ううっ、すまねえ」
テンテン「子供ができるって大変なんだねー」
ヒナタ「まあ、香燐さんのところみたいに、特に変えていない人も多いとは思うんだけどね」
ナルト「ヒナタは気分を楽しみたいだけなんだってばよ」
ヒナタ「何か言った?お父さん?」
ナルト「うわああああ、やめてくれぇえええ」
テンテン(なんだかんだ言って仲いいよなあ、この二人)
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 02:38:20 ID:DpoZPh1w
テンテン「そういえば、二人の馴れ初めって聞いたことないなぁ…」
ヒナタ「ん?聞きたい?」
テンテン「え?教えてくれるの?」キラキラ
ナルト「お、俺は向こうで仕事してくるってばよ…」
テンテン「あ、ナルト!」
ヒナタ「いいの、恥ずかしがっているだけだから」
テンテン「そんな話なの?」
ヒナタ「ナルトにとっては、ね?」
テンテン「聞かせて聞かせて?」
ヒナタ「あれは…」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 03:02:40 ID:DpoZPh1w
ヒナタ「どこから話せばいいかな?」
ヒナタ「私たちが付き合いだしたのって、二年前くらいからなの」
テンテン「そうだっけ?いつの間にか付き合っていたような…」
ヒナタ「ナルトも私も、ちょっと照れちゃってね…」
ヒナタ「しばらく隠していたんだけど」
ヒナタ「香燐さんがバラしちゃったの」
テンテン「ああ、なるほど」
テンテン「でも、意外、もっと長く付き合ってるかと思った」
ヒナタ「そうかな?」
ヒナタ「まあ、確かに私とナルトの性格からすれば、もう少し長く付きあっていたかも」
ヒナタ「でも、お父さんたちが強引にね」
テンテン「ああ、結婚式の時も…」
ヒナタ「じゃあ、その話も含めて、教えてあげる」
テンテン「うん、しっかり聞く!」ペタン
ヒナタ「ふふふっ」
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 06:39:29 ID:VAtwD6s6
めっちゃタフな白眼持ちが産まれるのか…
白眼発動して多重影分身したらヤバイな
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 07:14:25 ID:V4zNBTiI
>>18想像したらワロタwwwwwwwwwクソ強いな
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 09:01:33 ID:LtA34pkM
回天で防御・螺旋丸で攻撃
確かに強いな
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 10:47:48 ID:V4zNBTiI
白眼で見切った点穴にミニ螺旋手裏剣をやったら塵遁レベルの破壊力
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 12:50:10 ID:/lTv2XeQ
多重影分身+白眼で死角無し
圧倒的なチャクラ量で回天乱射も余裕
八卦六十四掌で相手の戦闘力潰して螺旋丸でトドメ
ヒアシ「我が孫は木の葉にて最強」ビキキ
29:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 01:54:57 ID:q.02gdfc
~二年前ナルトの家~
ヒナタ「な、ナルトくん、いる?」
ナルト「おお、ヒナタ、また来てくれたのか」
ヒナタ「う、うん、時間、あったし…」
ナルト「入ってくれってばよ、この前掃除してもらったおかげで、だいぶ綺麗だからさ」
ヒナタ「お、お邪魔しまーす」
ナルト「そんなにかしこまらなくても、ほかに誰も居ないってばよ」
ヒナタ「い、一応言っておかないと…」
ナルト「ははっ、ヒナタは真面目だなぁ」
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:19:59 ID:q.02gdfc
ナルト「ほい、お茶」コトッ
ヒナタ「あ、ありがとう」
ナルト「わざわざ様子を見に来てくれてんのはヒナタだろ?」
ナルト「お礼を言うのはこっちだってばよ」
ヒナタ「今は何をしていたの?」
ナルト「綱手のばー、おっと、五代目火影様、の手伝い」ペラペラ
ナルト「俺ってば、こういうの苦手だからさ」
ヒナタ「て、手伝うよ」
ナルト「へへっ、助かるってばよ」
ヒナタ「ううん、私がしたくてしていることだから…」
31:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:34:01 ID:q.02gdfc
ナルト「ふう、やっと終わった…」
ヒナタ「結構量があったね…」
ナルト「助かったってばよ、ヒナタ」
ナルト「今度、お礼するからな」
ヒナタ「お、お礼なんていいよ…」
ナルト「何もないのか?」
ヒナタ「え、いや、あの…」
ナルト「何でもいいってばよ」
ヒナタ「じゃ、じゃあ」
ヒナタ「こ、今度、一緒に遊びに行かない?」
32:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:47:24 ID:q.02gdfc
ナルト「え?それだけでいいのか?」
ヒナタ「そ、それだけって…」
ナルト「そんなの、いつでも言ってくれれば付き合うってばよ」
ヒナタ「…そうなの?」
ナルト「もちろんだってばよ」
ナルト「それで?予定とかは決めてんのか?」
ヒナタ「ううん、全然…」
ナルト「そっか、んじゃあ遊びじゃないかもしれねえけど」
ナルト「ちょっと外に行ってみないか?」
ヒナタ「里の?」
ナルト「ああ、エロ仙人に教えてもらった、いい場所があるんだってばよ」
33:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:54:38 ID:q.02gdfc
ヒナタ「いい場所って、何が?」
ナルト「当日までは秘密だってばよ」
ナルト「週末でいいんだろ?」
ヒナタ「う、うん」
ナルト「なら、迎えに行くってばよ」
ヒナタ「え、でも」
ナルト「いーから、この話は終わり」
ヒナタ「そう?ナルトくんがそう言うなら…」
ナルト(ん?そういえば、エロ仙人が何か言ってたような…)
ナルト(ま、いいか、大したことじゃなかったんだってばよ)
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 03:03:07 ID:q.02gdfc
ヒナタ「そういえば、ネジ兄さんが手合わせしたいって」
ナルト「えー?あいつ容赦ないからなぁ…」
ヒナタ「ネジ兄さん、ナルトくんと戦うのが楽しいみたいで」
ナルト「うーん、まあそのうちまた、な」
ヒナタ「わかった、伝えておくね」
ナルト「…あ!!そういえばこれ」ゴソゴソ
ヒナタ「?」
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 03:19:07 ID:q.02gdfc
ナルト「日向に伝達の書類があるの忘れてたってばよ」
ヒナタ「私が持っていこうか?」
ナルト「いや、一応任されごとだし」
ナルト「ヒナタ、早速お前の家に行くってばよ!」
ヒナタ「そ、そんなに急がなくても…」
ナルト「早くしないと、期限に間に合わなくなるってばよ…」
ヒナタ「そ、そうなの?」
ナルト「ああ、結構前のやつだし…」
ヒナタ「それなら、早く行かないと、かな?」
ナルト「ああ、いま準備するってばよ」
ヒナタ(ナルトくんが家に、かぁ)
ヒナタ(…大丈夫、だよね?)
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 14:46:30 ID:rY/LqT9s
ヒナタ「ただいまー」
ネジ「おや、ヒナタ様、今日はナルトの所に行かれたのでは…」
ナルト「おっす、ネジ、俺もいるってばよ」
ネジ「ナルト!」
ナルト「あー、手合わせはまた今度な、今日は別に用事があるから…」
ネジ「構わんさ、ヒアシ様に面会か?」
ナルト「ああ、取り次ぎ頼めるか?」
ネジ「承った、ヒナタ様はどうされますか?」
ヒナタ「私もナルトくんと一緒に行くから…」
ネジ「分かりました、しばしお待ちを」タタタ
ナルト「ネジも丸くなったってばよ」
ヒナタ「うん、昔みたいに怖くなくなったから」
ナルト「…平和って、いいなー」
ヒナタ「そうだね…」
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 14:54:10 ID:rY/LqT9s
ヒアシ「…それでは、日向を代表して、了承したと伝えてくれ、ナルトくん」
ナルト「分かったってば…っと、分かりましたってばよ」
ヒナタ「な、ナルトくん、変な言葉遣いになってるよ」
ヒアシ「ははは、そう畏まることもなかろう、君は次期火影なのだから」
ナルト「へ、へへ、ごめんなさいってばよ…」
ヒアシ「せっかく来て貰ったんだ、ゆっくりしていきたまえ」
ヒアシ「ヒナタ、お部屋に案内してあげたらどうだ?」
ヒナタ「え?お、お父さん、それは…」
ナルト「そう言えば、ヒナタの部屋って見たことないってばよ」
ヒアシ「ほら、ナルトくんもこう言っている」
ヒナタ「もうっ!ナルトくんまで!」
ナルト「ははっ悪い悪い」
ヒアシ「私はまた公務に戻る、しっかりもてなすのだぞ」ポンッ
ヒナタ「は、はい、分かりました!」
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:01:38 ID:rY/LqT9s
ヒアシ(こんな調子で、本当にナルトくんをモノにできるのか?)
ヒナタ(お、お父さんは余計なこと言わないで!)
ヒアシ「はっはっは、それではな」
ナルト「…ヒアシさんも、だいぶ変わったってばよ」
ヒナタ「もう、知らない」プイッ
ナルト(なんか、子供っぽいヒナタって、可愛いな…)ドキッ
ナルト(っと、何考えてるんだってばよ、俺は)ブンブン
ヒナタ「ん?どうかした?ナルトくん」
ナルト「な、何でもないってばよ」アハハ
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:06:02 ID:rY/LqT9s
ヒナタ「ちょ、ちょっと待ってて、ナルトくん」
ヒナタ「少し、お部屋を片付けてくるから…」
ナルト「そうか?別に気にしないけど…」
ヒナタ「わ、私が気になるから!」
ナルト「わ、分かったってばよ」
ヒナタ「すぐに戻るから!」タタタ
ナルト「いろいろ大変なんだなー」
ハナビ「…」
ナルト「あれ?ハナビか?」
ハナビ「…いらっしゃい、ナルトさん」
ハナビ「来てたんだ」
ナルト「ああ、ちょっと用事があってな」
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:15:56 ID:rY/LqT9s
ナルト「ハナビは何してたんだ?」
ハナビ「…勉強、今度試験があるから」
ナルト「そっか、俺も一気にやったっけなー」
ナルト「ハナビは偉いな、ちゃんとコツコツやってて」ナデナデ
ハナビ「…そんなことないよ、普通」////
ナルト「その普通が難しいんだってばよ」
ハナビ「姉さまは?」
ナルト「あー、なんか部屋の片付けしに行ってるってばよ」
ハナビ「…そうなんだ」
ハナビ「ナルトさんは、姉さまのことが好きなの?」
ナルト「と、突然なんだってばよ!?」
ハナビ「いいから、答えて?」
ナルト「いや、えっと…」ポリポリ
52:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 18:54:07 ID:q7ALzw7A
よしゃあぁぁ!ハナビきたあぁぁ!しゃあなろおぉぉ!!!
61:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 02:49:28 ID:WwEwj9AY
ハナビ「…答えられないの?」
ナルト「す、少なくとも嫌いじゃないってばよ」
ハナビ「そっか、そのくらいか…」ズイッ
ナルト「ハナビ?何か近付きすぎな気が…」
ハナビ「ナルトさん、姉さまじゃ不満なら、わたしはどう?」
ハナビ「わたしなら、もっとイロイロ、ナルトさんの為にしてあげられるよ?」
ナルト「じょ、冗談はやめるってばよ」
ハナビ「わたし、本気だから…」ソッ
ハナビ「…ね?いいでしょ?」
ナルト「お、俺は…」
64:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 03:05:51 ID:WwEwj9AY
ヒナタ「ナルトくん、準備できた…っ」
ヒナタ「…何してるの?ハナビ」
ハナビ「あーあ、時間切れかぁ」
ハナビ「もう少しで、ナルトさんがわたしのモノになったのに」
ヒナタ「ふざけないで、何がしたいの?」
ナルト「お、おいヒナタ、俺は大丈夫だから…」
ハナビ「…別に、わたしはナルトさんのことが好きだから…」
ヒナタ「…本当に?」
ハナビ「何が言いたいの?」
ヒナタ「質問しているのは私だよ」
ハナビ「…そういうところ、本当に大っきらい」
66:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 03:25:15 ID:WwEwj9AY
ハナビ「姉さまとは話したくない」
ヒナタ「どこに行くの」
ハナビ「自分の部屋、姉さまはナルトさんを部屋に連れ込んで、いかがわしいことをするんでしょ?」
ヒナタ「し、しないわよ!」
ハナビ「…へぇ」
ハナビ「ナルトさん、こんな奥手で欲求不満になったら、わたしのところに遊びに来てね?」タタタ
ヒナタ「ハナビ!待ちなさい…」
ナルト「いいってばよ、ほら、ヒナタもちょっと落ち着けって…」
ヒナタ「…ナルトくん」
ナルト「ほら、とりあえず、部屋、片付いたんだろ?」
ヒナタ「う、うん…」
ハナビ「…姉さまのバカ、ナルトさんの、ばか…」
67:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 04:03:12 ID:WwEwj9AY
~ヒナタの部屋~
ナルト「それで?さっきのは何なんだってばよ?」
ヒナタ「…ハナビとは、あまり上手くいっていなくて」
ナルト「理由は分からないのか?」
ヒナタ「何かあるわけじゃないと思うの」
ヒナタ「たぶん、私のことが気に入らないだけだと思う」
68:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 04:03:48 ID:WwEwj9AY
ナルト「…そうか?」
ヒナタ「え?」
ナルト「俺ってば、昔は里中の嫌われ者だっただろ?」
ナルト「だから、相手を傷つけることが、必ずしも嫌いだからじゃないって知ってるってばよ」
ヒナタ「ハナビがそうなの?」
ナルト「分からねぇけど」
ナルト「あいつ、意味もなくああいうことをしたり、言ったりするやつじゃないと思うってばよ」
ヒナタ「それは…」
ナルト「ま、俺の勝手な想像だから、本当のことは分からねぇけど」
ナルト「ただ、気にしてやってもいいと思うってばよ」
ヒナタ「ナルトくん…」
77:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 17:26:49 ID:WwEwj9AY
ナルト「ま、すぐに解決する問題でもないし、気長にやっていくしかないってばよ」
ヒナタ「…うん、私ももう少し考えてみる」
ナルト「さ、この話はおしまいだってばよ」
ナルト「それにしても、部屋、全然汚くないじゃんか」
ヒナタ「あ、あまり見ないで?恥ずかしいから…」
ナルト「…俺も今度からちゃんと片付けしよう」
ヒナタ「それは私も思うけど…」
ナルト「ははは、頑張るってばよ」
ヒナタ「本気で考えてる?」
ナルト「ま、もしまた汚くなっても」
ナルト「きっとヒナタが手伝ってくれるんだろ?」
ヒナタ「そうやって人の力をあてにするナルトくんは手伝ってあげません」
ナルト「えー、そんなー」
ヒナタ「ふふふ」
82:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:11:22 ID:2V/IMaD6
ナルト「でも、部屋ってすることないよなー」
ヒナタ「そうだね」
ヒナタ「ナルトくんはどっちかって言えば外であそびたいタイプだもんね」
ナルト「うーん、何かすること思いつくか?」
ヒナタ「そうだね…」
ヒナタ「ハナビのこともあるし、裏手の川に行ってみる?」
ナルト「川?」
ヒナタ「うん、少し行くとあるんだ」
ヒナタ「そもそも、部屋に呼ばせたのはお父さんだから」
ナルト「…よし、それなら行ってみるか」
ヒナタ「うん!」
83:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:25:22 ID:2V/IMaD6
~河川敷~
ナルト「おお、結構でけぇ」ワーイ
ヒナタ「深さはたいしたことないんだけどね」
ヒナタ「よくここで、鍛錬してたなー」
ナルト「水の上を歩いたり?」
ヒナタ「そうそう、難しくてなかなか出来なかったから」
ナルト「へー、やっぱりヒナタもそういう練習したんだな」
ナルト「なんか、ソツなくこなしてるイメージだったってばよ」
ヒナタ「そんなことないよ、現に私は日向の中では劣等生なんだから」
ナルト「今はそんなことないってばよ」
ヒナタ「今は?」フフフ
ナルト「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」アセアセ
ヒナタ「ううん、別に気にしてないよ」
84:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:38:40 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「…風が気持ちいいね」
ナルト「ああ、そうだな」
ナルト「これじゃあ、明日行くところも感動が薄くなっちまうかもなぁ…」ボソッ
ヒナタ「え?今何か言った?」
ナルト「いや、なんでもないってばよ」
ヒナタ「…気になるなー」ズイ
ナルト「だ、だから何でもないって!」
ナルト「ヒナタ、ほら、近い近い」
ヒナタ「あっ!?」
ヒナタ「ご、ごめんね、ナルトくん」
ヒナタ「私、なんだか気が抜けちゃったみたいで」
ヒナタ「馴れ馴れしくしすぎちゃったよね…」
85:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:58:24 ID:2V/IMaD6
ナルト「いや、そういうことじゃないんだけど…」
ナルト「その、いつもは控えめだから、なんとなくこう」
ナルト「落ち着かないっていうか、ドキドキするから…」
ヒナタ「えっ!?」
ナルト「あああー、今のなし!!」
ヒナタ(ナルトくんも、私を意識してくれているのかな…)
ナルト(何言ってんだってばよ!これじゃあ警戒させるだけだろうぁぁぁ)
ヒナタ「ちゃ、ちゃんと聞いちゃったからね…?」
ナルト(し、下から覗き込むヒナタ…)
ナルト(うぐっ、すごい破壊力…)
ヒナタ「…えいっ」ムギュッ
ナルト「うおっ!?」
86:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:09:50 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「ご、ごめんね」
ヒナタ「これは、その、きゅ、急に何かをつかみたくなって…」
ナルト(うわああああ、胸が!胸が腕いっぱいに!いや腕おっぱいに!)
ナルト(何だこの感触は!こ、これは…)
ナルト「ヒナタ」
ヒナタ「な、なに?」
ナルト「もう少し、このままでいいか?」
ヒナタ「え?別にいいけど」
ナルト「…なんか、ここに来て良かったってばよ…」
ヒナタ(よくわからないけど、嬉しそうだからいいのかな?)
87:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:22:37 ID:2V/IMaD6
ナルト「…平和だなー」
ヒナタ「そうだね…」
ナルト「なんか、眠くなってきたってばよ…」
ヒナタ「寝ちゃってもいいよ?起こしてあげるから」
ナルト「そうか?んじゃあ頼む…」クー
ヒナタ「…最近疲れてたんだね…」
ヒナタ「うーん、よいしょっと」ポフッ
ヒナタ「えへへ、膝枕、しちゃった」
ヒナタ「髪の毛、ちょっと硬いや」ワシャ
ヒナタ「…」
88:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:39:51 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「…ナルトくん、あの時の告白、覚えてる?」
ヒナタ「私ね、今でもナルトくんのこと、大好きだよ?」
ヒナタ「…まだ、確かめるのも怖くて言えないんだけどね」
ヒナタ「戦争が終わって、平和になってきて」
ヒナタ「私、ナルト君のためにできることをしてあげたい」
ヒナタ「…なんて、本当は起きている時に言いたいんだけど」ナデ
ヒナタ「…」
ヒナタ「…」////
ヒナタ(今なら、何しても気づかれない、よね?)
89:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:44:22 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「どうしようかな…」
ヒナタ「と、とりあえずつついてみたり…」ツンツン
ナルト「うー」ゴロン
ヒナタ「きゃっ、そ、そっち側に倒れちゃダメだよ」ギュウ
ヒナタ「ほっ、危ない危ない」
ヒナタ「…やっぱり、いたずらなんてダメだよね」
ヒナタ「ナルトくんが起きたら」
ヒナタ「もう少し、私を意識してもらえるように頑張ろう」
ヒナタ「おやすみ、ナルトくん」ナデナデ
94:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:19:30 ID:a69gnFt2
ナルト「…ふが」
ヒナタ「あ、起きた?」
ナルト「あ、ああ、悪い」もにゅん
ヒナタ「ひゃあっ!?」
ナルト「うわ、ほんとに悪い!?」ズササ
ヒナタ「も、もう…っ!」
ナルト「いや、俺の想定よりかなり大きくて…って!?」
ヒナタ「…」じとっ
ナルト「あ、あの、ごめん」
ヒナタ「…まあ、気にしてくれているなら、別にいいんだけどね」ボソッ
ナルト「え?何か言ったか?」
ヒナタ「…反省してる?って言ったの」
ナルト「はい、反省してます」
ヒナタ「よろしい」
96:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:33:51 ID:a69gnFt2
ヒナタ「もう結構遅いね」
ナルト「本当に長い時間寝ちまったんだな…」
ヒナタ「どうする?ご飯、うちで食べていく?」
ナルト「いいのか?」
ヒナタ「大丈夫だと思うよ?」
ヒナタ「それに、放っておくとナルトくん、ラーメンばっかり食べるんだから」
ナルト「…それは否定できないってばよ」
ヒナタ「じゃあ決まりね」
ヒナタ「今日は、私が作っちゃうんだから」
ナルト「おお、手料理か!!」
ナルト「この前の煮付け、すっげー旨かったし、期待してるってばよ!」
ヒナタ「ふふふ、任せて?腕によりをかけちゃうから」
97:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:49:23 ID:a69gnFt2
~日向邸内~
~食事時間~
ヒアシ「ふむ、今日はヒナタが作ったのか」モグモグ
ヒアシ「…いい味付けだ」
ヒナタ「ありがとうございます」
ネジ(…美味い)
ナルト「いやー、俺までご馳走になっちゃって、なんか悪いってばよ…」
ヒアシ「何を言う、せっかくの夕食だ」
ヒアシ「皆で食べたほうがいいだろう」
ナルト「ははっ、ありがたいです」
ヒアシ「遠慮せずに食べていくといい」
ハナビ「…」
98:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 02:10:16 ID:a69gnFt2
ヒナタ「…ハナビ、美味しくなかった?」
ハナビ「…別に」
ヒアシ「どうしたんだ?何か嫌なことでもあったのか?」
ハナビ「…ごちそうさまでした」カチャン
ヒナタ「ハナビ、もういいの?」
ハナビ「…っ」ピシャッ
ヒナタ「ハナビ…」
ナルト「…ちょっと、行って来るってばよ」スクッ
ヒナタ「ナルトくん…」
ナルト「任せとけって、大丈夫だからさ」ナデ
ヒアシ(むっ、わかってはいるつもりであったが、微妙な心境だ…)プルプル
ネジ(ああ、ヒアシ様が葛藤なさっている…)
99:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 02:50:28 ID:a69gnFt2
~縁側~
ハナビ「…」
ナルト「何やってんだ?」
ハナビ「…ナルトさん」
ハナビ「星を見ていたの」
ナルト「星?おお、結構見えるもんなんだな」
ハナビ「うん、隣、座れば?」
ナルト「ああ、そんじゃ、お言葉に甘えるってばよ」ドサッ
100:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 03:06:00 ID:a69gnFt2
ハナビ「…」
ナルト「…」
ナルト「ハナビ、話があるんだ」
ハナビ「…そう」
ナルト「お前さ、ヒナタのこと嫌いか?」
ハナビ「…別に」
ナルト「俺ってば、家族っていないんだよ」
ナルト「だから、ヒナタやハナビが羨ましいんだ」
ナルト「俺には、喧嘩をする兄弟もいなかったからさ」
ハナビ「…」
101:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 03:21:38 ID:a69gnFt2
テンテン「ちょっと待って?」
~回想一時停止~
テンテン「ねえ、なんでヒナタがその話の内容を知ってるの?」
ヒナタ「あ、そ、それは…」
テンテン「…聞いてたの?」
ヒナタ「…だって、気になったから…」
テンテン「えー、ダメだよ、盗み聞きなんて」
ヒナタ「だ、だからナルトには内緒ね?」
テンテン「…今度甘味処であんみつ」
ヒナタ「うっ、しょうがないか…」
テンテン「えへへー、ラッキー」
テンテン「さ、続き続き!」
ヒナタ「もう、調子いいんだから…」
103:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 07:28:43 ID:jM.zZRVI
あーそういやこれ回想シーンだったったっけw
105:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:24:27 ID:na8pmVAw
~回想再開~
ハナビ「ナルトさん」
ナルト「なんだ?」
ハナビ「なんで私に気を遣ってくれるの」
ナルト「なんでって」
ナルト「理由なんてないってばよ」
ハナビ「…それなら、優しくしないで」
ナルト「…」
ハナビ「ナルトさんが、そんな風じゃなければ」
ハナビ「わたしだって…」ジワッ
ナルト「どういう事なんだってばよ?」
107:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:34:45 ID:na8pmVAw
ハナビ「…わたしは、姉さまのことが嫌いじゃない」
ハナビ「むしろ、すごいと思う、尊敬もしてる」
ハナビ「だって、昔は何もできない人だったのに」
ハナビ「今は、何でも出来てる、持ってる」
ハナビ「…ナルトさんだって」
ナルト「俺?」
ハナビ「…わたし、ナルトさんのことが、本当に好きなの」
ハナビ「初めて会ったとき、励ましてくれて、相談にも乗ってくれて」
ハナビ「いつも優しくて」
ハナビ「でも、たまに本気で怒ってくれるナルトさんが好き」
ハナビ「好きになっちゃったの…」ボロボロ
ナルト「…」
108:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:41:01 ID:na8pmVAw
ハナビ「…ナルトさん、私じゃダメなの?」
ハナビ「家事だって勉強する、忍術だって、姉さまに負けない」
ハナビ「胸だって、…もっと成長すると思う…」
ハナビ「それに、好きって気持ちも…」
ナルト「…」
ハナビ「ねえ?髪ももっと伸ばせばいいの?」
ハナビ「わたしが、ねえさまの代わりに…」
ナルト「…もういいってばよ」ナデ
ハナビ「え?…」
ナルト「ハナビ、お前の気持ち、伝わったってばよ」
109:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:50:30 ID:na8pmVAw
ナルト「ありがとうな、そんなに、俺のことで悩んでくれて」
ナルト「そんでもって、俺のことを好きだって言ってくれて」
ナルト「正直、本当に嬉しいってばよ」
ハナビ「じゃ、じゃあ…」
ナルト「でも、ゴメンな」
ナルト「俺は、ハナビの思いに応えてやれないってばよ」
ハナビ「ど、どうして…?」
ナルト「まず、な」
ナルト「俺、まだヒナタとそういう感じじゃないってばよ」
ハナビ「…?」
110:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:57:52 ID:na8pmVAw
ナルト「だから、ヒナタも俺も」
ナルト「別に告白もしてねぇし、」
ナルト「そもそも、俺は一度フられてるし…」
ハナビ「え?嘘…」
ナルト「本当だってばよ」
ナルト「いやー、凹んだなー、あの時」
テンテン「え?どゆことどゆこと?」
~回想中断~
テンテン「ヒナタ、ナルトのことフッたの?」
ヒナタ「いや、あれは…」
テンテン「そっちも教えてよー」
ヒナタ「わ、分かってるから、ちゃんと話すから…」
テンテン「約束だからね?」
111:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:14:57 ID:na8pmVAw
ナルト「だから、ヒナタは俺に優しくしてくれてるだけなんだってばよ」
ハナビ「そんなわけ…」
ナルト「でもさ、…」ゴニョゴニョ
ハナビ「え?自分から?」
ナルト「いや、実は…」ゴニョゴニョ
ハナビ「やっぱり、間違ってないじゃない!」
ナルト「いや、まだ分からないってばよ」
ナルト「だからさ、こんな中途半端なままで、お前の気持ちに応えられないってばよ」
ハナビ「…やっぱり、わたしじゃダメなんだ」
ナルト「ま、そうだな」
ハナビ「…っ!」
112:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:20:49 ID:na8pmVAw
ナルト「ああ、勘違いすんなよ?」
ナルト「別にハナビに何かが足りないって事じゃない」
ナルト「これは俺の問題だってばよ」
ナルト「正直、理屈じゃねえし」
ナルト「俺がハナビのことを嫌いってワケでもねえ」ナデリコ
ナルト「ハナビもさ、ヒナタのことを避けたり、険悪になるんじゃなくてさ」
ナルト「仲良くしたほうが楽しいってばよ」
ナルト「俺は、前みたいに素直に笑ってるお前が一番好きだからさ」
ハナビ「…」
113:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:23:57 ID:na8pmVAw
ハナビ「あーあ、振られちゃった…」スクッ
ナルト「あ、ハナビ…」
ハナビ「ううん、本当は分かってたんだ」
ハナビ「でも、いままではっきりしてくれなかったし」
ハナビ「本気にされてないって、思ってたから」
ハナビ「ちょっとすっきりしちゃった」
ハナビ「やっと、本当の返事、してもらえたから」
ナルト「…そっか」
ハナビ「…それに、まだ、諦めてないし」
ナルト「は?」
114:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:27:37 ID:na8pmVAw
ハナビ「あのさ、さっきの話」
ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」
ハナビ「慰めてあげる」
ナルト「いや、別に…」
ハナビ「大丈夫、おこぼれって言われたって、気にしないから」
ハナビ「もう姉さまと同じ舞台には立ったんだし」ススッ
ハナビ(…そうでしょ?姉さま?)
ヒナタ「…っ!?」ビクッ
ハナビ(やっぱり、聞いてたんだ)
ハナビ(よかったね、ナルトさんはまだ気付いてないみたいでさ)
ナルト「ハナビ?どうしたんだってばよ?」
115:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:33:12 ID:na8pmVAw
ハナビ(ごめんね、いままで当たっちゃって)
ハナビ(でも、ちゃんとナルトさんを捕まえておけないなら)
ハナビ(わたしが取っちゃうからね?)
ヒナタ(わ、私は…)
ナルト「ハナビ?」
ハナビ「ううん、何でもないの」
ハナビ「ナルトさん、戻ろう?」
ハナビ「わたし、姉さまにおかわり貰うから」
ナルト「おお、俺も食べてる途中だったってばよ」ヨイショッ
ヒナタ(あ、いけない…)サササ
ハナビ「じゃ、さっきの話、覚えておいてね?」ギュウッ
ナルト「…ああ、そんときになったら、考えるってばよ」
ハナビ「ふふふっ、…」
~回想中断~
116:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:37:36 ID:na8pmVAw
テンテン「へえ、ハナビちゃんもいろいろあったんだね~」フヘー
テンテン「今、何してるんだっけ?」
ヒナタ「一年前くらいから、他里に留学中」
ヒナタ「今度戻って来るって言ってたけど」
テンテン「そういえば見送り、あたしも行ったんだよね…」
テンテン「あの時は、なんにも思わなかったなぁ…」
テンテン「しかし、ナルトのやつ」
テンテン「美人姉妹を両方共モノにするなんて」
テンテン「結構やるわね…」
ヒナタ「あ、あの、そういうのじゃないし…」
117:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:40:09 ID:na8pmVAw
テンテン「結局、ヒナタが聞こえなかった話は何だったのかなぁ?」
ヒナタ「分からないけど、本人にも聞けないし…」
テンテン「あ、そっか」
ヒナタ「それでどうする?まだ続ける?」
テンテン「うん、まだ付き合うところまで聞いてないし」
テンテン「あ、さっきの後はどうなったの?」
ヒナタ「あ、うん」
118:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:45:30 ID:na8pmVAw
ヒナタ「あのあと、ハナビがナルトくんに抱きついてやってきて」
ヒナタ「お父さんがご飯吹いちゃって大変だったよ」
テンテン(あ、そっか)
テンテン(お父さんからしたら、娘二人共でナルトを取り合っているのが確定したわけだし)
テンテン「複雑だったんだろうなぁ…」
ヒナタ「え?なにが?」
テンテン「ううん、何でもない」パタパタ
テンテン「それじゃ、ナルトと付き合うことになった話を聞かせてよ」
ヒナタ「あ、週末の話ね、うん、わかった」
119:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:49:07 ID:na8pmVAw
~別室~
ナルト「あー、うっすら聞こえてくる」
ナルト「なんで女って恥ずかしい話とかも平気で話せるんだってばよ…」
ナルト「馴れ初めとか、なあ?」
クラマ(おい、誰に話してるんだ)
ナルト(別に、独り言だってばよ)
ナルト「にしても、あの時なぁ」
ナルト「ヒナタ、やっぱ居たのか」
ナルト「…うわぁ」
ナルト「完全にカッコつけてるところを見られてるってばよ…」
ナルト「…気付いてないフリしとこ…」
ナルト(にしても、ハナビの件はもっと時間がかかると思ってたんだけどなぁ)
120:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:52:30 ID:na8pmVAw
~火の国国境付近~
ハナビ「はくしゅんっ!」
???「…大丈夫か?」
???「護衛も任せてしまって…」
ハナビ「いえ、貴方に護衛が必要とも思えませんが…」
ハナビ「ほかの方々も、後で追いつくそうですし」
???「まあそうだが…」
???「それで?風か何かか?」
ハナビ「…多分噂話でもされていたのでしょう」
121:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:56:12 ID:na8pmVAw
ハナビ「…でも、今日の風は、イロイロ思い出させてくれますね…」
???「何を思い出していたんだ?」
ハナビ「はい、ナルトさんに告白したときのことを…」
???「告白?したのか」
ハナビ「ええ、まあ振られちゃいましたが」
ハナビ「いいかげん、姉さまも心を決めてきそうだったですし」
ハナビ「ナルトさんの反応的に、あの日しかないと思っていたんですけどね…」
???「…まあ、恋愛事は理屈ではうまくいかないものさ」
122:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:59:20 ID:na8pmVAw
ハナビ「もしかして、慰めてくれてます?」
???「好きに受け取ればいい」
ハナビ「そうですか、相変わらずつれない態度ですね…」
???「もうそろそろ野営の準備をしようか」
ハナビ「はい、了解しました」
???「…仕事は完璧なんだがな」
ハナビ「…明るい方が好かれるんじゃないかって、悪あがきした結果です、気にしないでください」
???「そうか」
???「まあ、そうやって一途に思えるのは美徳だと、オレは思う」
ハナビ「…ありがとうございます!」
126:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 11:42:45 ID:77gk2kQ.
ハナビが本編ではどうゆうキャラかわからんが本当にこんなキャラっぽい
127:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:20:32 ID:snAoV5iw
~回想再開 週末~
ナルト「おーい、ヒナター?」
ナルト「迎えに来たってばよー!」
ヒナタ「な、ナルトくん、おはよう…」
ナルト「おう、おはようヒナタ!」
ヒナタ「今日はいつになく元気いっぱいだね」
ナルト「まぁな!さあ、早速行くってばよ」
ヒナタ「うん」
ナルト「ところで、その荷物は?」
ヒナタ「あ、外に行くって言ってたから、お弁当作ったの」
ナルト「お、そりゃ楽しみだな」
ナルト「んじゃ、それ持つってばよ」
ヒナタ「あ、ありがとう」
128:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:24:49 ID:snAoV5iw
~里の外~
ヒナタ「それで、どこまで行くの?」シュッ
ナルト「そこまで遠くないってばよ」シュッ
ナルト「火の国の温泉街の手前くらいだから」
ヒナタ「それなら、あまり時間はかからないね」
ナルト「ああ、心配ないってばよ」
ヒナタ「別に心配してはいないけど」
ナルト「ははっ、そっか」シュッ
ヒナタ(どんな所なんだろう)
ナルト(さて、頑張るってばよ、俺!)
129:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:31:27 ID:snAoV5iw
~登山口前~
ナルト「ここだってばよ」
ヒナタ「登山口?登るの?」
ナルト「普通に道があるからさ」
ナルト「少し上の方なんだけど」
ナルト「ほ、ほら」つ
ヒナタ「ん?なぁに?」
ナルト「あの、さ、手とか…その」
ヒナタ「…あっ」////
ヒナタ「う、うん」つギュッ
ナルト「ゆっくり登ればいいだろ?」
ヒナタ「そ、そうだね…」
ナルト「こ、こっちだってばよ」
ヒナタ「わ、分かった…」
130:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:40:09 ID:snAoV5iw
~登山道~
ヒナタ「少し紅葉してる木もあるね」
ナルト「ああ、この辺は気候が変わりやすいから」
ナルト「たまに先走ってそうなる奴もあるって聞いた気がする」
ヒナタ「へー、ここには自来也様と来たんでしょ?」
ナルト「通り道だったんだけど、何でかイイもん見せてやろうかのぅとか言ってさ」
ヒナタ「何それ?モノマネ?似てなーい」フフフ
ナルト「えー?そうか?結構自身あんだけどなぁ」
ヒナタ「あ、どんぐりだ…」
ヒナタ「去年からのかな?」
ナルト「どんぐりって何の木の種なんだ?」
ヒナタ「うーん、分からないけど…」
138:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 20:54:35 ID:sL5TpDRc
因みに>>130で出た“どんぐり”はクヌギやナラの木の実の総称で、分類的に“果実”だったりする。
131:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:44:41 ID:snAoV5iw
~山腹~
ナルト「あ、この辺りでちょっと逸れるんだ」
ヒナタ「そうなの?よく覚えてるね」
ナルト「ほら、あそこにでっかい木があるだろ?」
ナルト「あれが見えた所に…ほら」
ヒナタ「これは…手裏剣?」
ナルト「前来た時に、印つけといたんだ」
ヒナタ「また来る気満々だったんだね」
ナルト「ああ、なんか理由があったと思うんだけど…」
ナルト「思い出せないんだよなぁ…」
ヒナタ「まあ、そのうち思い出すかもしれないし」
ヒナタ「行ってみよ?」
ナルト「ああ、そうだな」
133:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:57:21 ID:snAoV5iw
ナルト「…さ、ここだってばよ」
ヒナタ「ここは…」
ナルト「すげーだろ?山に囲まれた湖が一望できるんだってばよ」
ナルト「他の所より少し高くなってるから、一番綺麗に見えるんだってばよ」
ヒナタ「すごく、綺麗…」
ナルト「上の方は木が多すぎて見えないし、座って見られるのはここだけってエロ仙人が言ってた」
134:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 16:01:31 ID:snAoV5iw
ヒナタ「植生が濃いんだね」
ナルト「ま、木に登って見るより落ち着くだろ?」
ヒナタ「うん!」
ナルト「さて、時間も結構来てるし、飯食うか」
ヒナタ「そうだね、私もお腹空いちゃった」
ナルト「ま、ちょっとしたハイキングだってばよ」
ヒナタ「私たちが忍びだからちょっとした、なんだけどね」
ナルト「あ、そりゃそうだな」ハハハ
ヒナタ「今、準備するね…」
135:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 16:06:58 ID:snAoV5iw
ナルト「なんで、山で食べる飯って美味いのかなぁ」ムシャムシャ
ヒナタ「達成感とかじゃない?」
ナルト「懐かしいなぁ、あのときはエロ仙人が俺の分のおにぎり食べちゃってさ」
ナルト「ここで喧嘩したっけな…」
ヒナタ「思い出の場所なんだね」
ナルト「たぶん、俺とエロ仙人しか知らなかったし」
ナルト「今は俺とヒナタだけだな」
ヒナタ「じゃあ、私たちにとっても、思い出の場所で、秘密の場所なんだね」
ナルト「…そ、そう言われると、なんか照れ臭いってばよ」ポリポリ
ヒナタ「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」
ナルト「え?じゃあどういう意味なんだ?」
ヒナタ「そ、それは…」
ヒナタ「も、もう!ナルトくんの意地悪!」
ナルト「え、えー…」
148:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:13:37 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…いい風だな」
ヒナタ「うん…」
ナルト(ヒナタの横顔、綺麗だよな…)
ナルト(いままで、あんまり考えないようにしてたけど)
ナルト(…俺も、腹決めないとな)
ナルト「あのさ、ヒナタ…」
ヒナタ「ナルトくん!あれ…!」
ナルト「へ?」
ヒナタ「あそこ、、私たちが通ってきた街道じゃない?」
ナルト「ん?ああ、そうだけど…」
149:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:19:40 ID:1sYVsQ7E
ヒナタ「白眼!!」ギンッ
ヒナタ「やっぱり、あれって役人の人だと思う」
ナルト「検問か?別に気にするほどのものでも…」
ヒナタ「何かあったのかも…」
ナルト「…はいはい、見に行きたいんだろ?」
ヒナタ「…ごめんなさい」
ナルト「別にイイってばよ、また来ればいいんだし」
ナルト「それに、事件なら放ってはおけないからな」
ヒナタ「ナルトくん…」
ナルト「さ、とりあえず行ってみるってばよ」
150:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:27:32 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…はぁ?里に帰れない?」
役人「ああ、今この近辺には凶悪な罪人が逃げ込んだ可能性がある」
役人「木の葉の里と、近辺の町村のあいだの道は封鎖だ」
ヒナタ「あの、ちなみにいつごろまで…?」
役人「明日の昼頃まではかかる」
役人「調査が済むまで、街に戻ることをすすめる」
ナルト「あの、俺たち木の葉の忍びなんだけど…」
ナルト「ほら、額あてもあるし」
役人「偽装で逃走を手助けする可能性がある」
151:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:33:22 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…さすが役人、頭が固いってばよ…」ボソッ
役人「むっ!?」
役人「その方、あまりごちゃごちゃ抜かすようなら、重要参考人として引っ立てても良いのだぞ?」
ナルト「ああ上等だ!その凝り固まった頭の中身を、やわらかーくほぐしてやるってばよ!!」
役人「な、なんだとぉ!!!」
ヒナタ「あ、あの、ごめんなさい」ペコ
ヒナタ「ほら、ナルトくんも謝って」
ナルト「いや、俺は…」
ヒナタ(役人さんと揉め事を起こしたら、里にも迷惑がかかっちゃうよ)
ヒナタ(未来の火影が、そんなことに関与しちゃダメ!)
ナルト(わ、悪かったってばよ…)
ヒナタ(私じゃなくて、あの人に言わないと)
152:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:38:43 ID:1sYVsQ7E
ナルト「あ、あのさ…」
ヒナタ(敬語!)ボソボソ
ナルト「あ、あの、先程は本当に申し訳なく存じ上げます?」
ヒナタ「そ、それじゃあ訳がわからないよ、ナルトくん…」
役人「む、ま、まあ私も少し、頭に血が上ってしまったな」オホン
役人「しかし、そんな美人を連れて、わざわざ危険な道を行くこともなかろう」
役人「伴侶は大切にせねば」
ヒナタ「び、美人!?」
ナルト「は、伴侶!?」
役人「ん?違うのか?」
ナルト「いや、あの、えっと…」
ヒナタ「…」////
役人「む、なるほどな…」
153:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:43:58 ID:1sYVsQ7E
役人「本来、こういうことはしてはいかんのだが…」
役人「まあ、未来の夫婦に少しサービスしても、ばちは当たるまい」
ヒナタ「え、いや、あの…」
役人「能書きは良い、持っていけ」つ券
ナルト「これは?」
役人「近くの宿場町のサービス券だ」
役人「ちょうど、祭りの時期だったのでな、私ももらってしまったが」
役人「あいにく連れ合いは中央部で帰りを待っておるゆえ、使い道もない」
役人「明日まで暇であろう、それで祭りでも見て、温泉宿で一泊すれば」
役人「すぐにここも通れる」
ナルト「温泉宿で…」
ヒナタ「一泊…」////
役人「それと、男の方、少し耳をかせ」
ナルト「え?俺?」
154:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:48:05 ID:1sYVsQ7E
役人(お前、あの娘に惚れておるな?)
ナルト(い、いや、別に…)
役人(隠さんで良い、私も40を超えたが、そういう機微に鈍くなってはおらん)
役人(こういうのは、強引なきっかけも時には必要)
役人(背中は押してやる、決めてくると良い!)バシッ
ナルト(あいたっ!?い、いや、どうしてそこまで…)
役人(たしかに、お前は正直気に食わんが…)
ナルト(…あー、そうですか)
役人(あの娘、私の妻の若い頃に、よく似ておる)
役人(なんとなく、放っておけん雰囲気とか、芯の強そうな面立ちがな…)
ナルト(役人のおっさん…)
155:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:51:04 ID:1sYVsQ7E
役人(…分かったか?)
ナルト(…分かったってばよ)
ナルト「ありがとな!」
役人「…おほん、このことは、内密にな…」
役人「それでは、私は公務に戻る」
役人「くれぐれも、道中気をつけるのだ」
ナルト「ああ、分かったってばよ」
ナルト「ヒナタ、行こうぜ」
ヒナタ「え?あの人と何を話してたの?」
ナルト「…いつか教えてやるってばよ」
ヒナタ「えー?」
156:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:55:33 ID:1sYVsQ7E
役人(…思わず、素の対応をしてしまった…)
役人(なんだろうな、応援したくなるような雰囲気が、あのふたりにはあった…)
役人(む、私ももっと若々しくせねばな!)
役人(…最近、話し方も爺むさくなってきたような気もするし…)
役人「…おと、いかんいかん、仕事をせねば!」
ヒナタ(…夫婦、か)
ヒナタ(本当に、ナルトくんとそうなれたら、嬉しいな…)
ヒナタ(…その前に、誤解も解かなくちゃいけないんだけどね…)
ヒナタ「はぁ…」
ナルト「ん?どうしたんだってばよ?」
ヒナタ「う、ううん、なんでもないの」
ヒナタ「温泉街、行ってみよう?」ギュッ
ナルト「あ、ああ、そうだな」
162:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:27:24 ID:gL6T/Src
~温泉宿~
ヒナタ「うわぁー、ここから山合いの川まで全部見えるんだね」
ナルト「部屋が空いてて良かったってばよ」
ナルト「…ま、一部屋だけだったけどな…」
ヒナタ「し、しょうがないよ」
ヒナタ「近隣の村だけじゃなくて、結構大きなお祭りみたいだし…」
ナルト「いや、ヒナタがいいなら別に…」
ヒナタ「…」////
ナルト「は、ははは…」
163:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:30:40 ID:gL6T/Src
ナルト「そ、そうだ」
ナルト「せっかくだし、祭り見に行くってばよ」
ナルト「おっさんに貰った券も使ってやらねぇと…」
ナルト「たしか、浴衣の着付けもやってくれるって」
ヒナタ「え?浴衣にも着付けがあるの?」
ナルト「あー、俺は用事がないけど」
ナルト「女の人は綺麗に浴衣を着るのって難しいらしいってばよ」
164:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:34:05 ID:gL6T/Src
ヒナタ「詳しいんだね?」
ナルト「エロ仙人知識だってばよ…」
ナルト「修行もやってくれたけど、自分はよく酔いつぶれるまで遊んでたから」
ヒナタ「ほ、奔放な師匠だったんだね…」
ナルト「おかげでいらないこともイロイロ覚えたってばよ」
ナルト「とにかく、せっかくの場なんだ」
ナルト「まずは形から楽しむってばよ」
ヒナタ「…うん、そうだね!」
165:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:37:12 ID:gL6T/Src
~宿受付前 待合室~
ナルト「ヒナタ、遅いってばよ…」
ナルト「なんか、着付けのおばちゃんも張り切ってたしなぁ…」
ヒナタ「…な、ナルトくん」
ヒナタ「お、おまたせ…」
ナルト「おう、結構まっ…」
ヒナタ「ど、どうかな?」////
166:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:44:31 ID:gL6T/Src
ナルト(これは…!?)
ナルト(ヒナタの浴衣、普通の白じゃなくて、敢えての青!)
ナルト(大きな胸は心なしか押し込められたように主張は控えめに)
ナルト(その分、全体のシルエットは落ち着いた印象になってるってばよ)
ナルト(アクセントは赤い金魚の意匠で、見た目も涼しげな印象を際立たせているし)
ナルト(さらにアップにまとめた髪には、見慣れないかんざしが…)
ナルト(まさに…)
ナルト「…最高だってばよ…」ボソッ
ヒナタ「え、えぇ!?」
ナルト「あ、いや、その、つい本音が…」
ヒナタ「ほ、本音って…」////
ナルト「あ、う…」
168:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:48:39 ID:gL6T/Src
ナルト「そ、その浴衣、どうしたんだってばよ?」
ヒナタ「その、呉服屋さんに気に入られちゃったみたいで…」
ヒナタ「これを着て、宣伝して欲しいって…」
ナルト(なるほど、新商品のアピールにヒナタを使うってことか…)
ナルト(呉服屋、なかなか商売上手だってばよ…)
ヒナタ「かんざしは、宣伝の報酬にって、この浴衣と一緒にもらったの」
ナルト「…やっぱ、ヒナタってすげーよな」
ヒナタ「え?そ、そんなことないよ…」モジモジ
170:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:56:48 ID:gL6T/Src
ナルト「ふう、やっと落ち着いたってばよ」
ナルト「せっかく時間があるんだし、早速端から見て回るってばよ」
ヒナタ「う、うん」
ナルト「あ…」
ヒナタ「どうしたの?ナルトくん」
ナルト「…よしっ!」
ナルト「ひ、ヒナタ、手、出すってばよ」
ヒナタ「ん?はい」つ
ナルト「ひ、人ごみではぐれたら困るからな」ギュッ
ヒナタ「あ、そういうことか…」ボソッ
ヒナタ「うん、さあ、行こう!」
ナルト「ああ、まずはどこから行くかな…」
179:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:51:01 ID:7Frl8xCQ
~射的~
ナルト「お、射的があるってばよ」
ヒナタ「好きなの?射的」
ナルト「うーん、まあ好きって言うか…」
ナルト「見た方が早いかな」
ナルト「おっちゃん、一回!」
おやじ「おう、ほれ、コルクと銃だ」
おやじ「言っとくが、うちのは難しいことで有名だからな」
おやじ「女の前でカッコつけたいなら、他所へ行った方がいいぜ?」
ヒナタ「ああ言ってるけど、いいの?」
ナルト「へっ、まあ見てなって…」ジッ
ナルト「ヒナタ、どれか欲しいものあるか?」
ヒナタ「え?うーん…」
ヒナタ「じゃあ、あの小物入れかな」
おやじ「お、この子も容赦ねぇな」
180:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:53:12 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「そうなんですか?」
おやじ「そらー、おめぇ、小物入れなんて安定してて取りにくいに決まってんだろ?」
ヒナタ「あ、そっか…それじゃあ…」
ナルト「いや、大丈夫だってばよ、…あれだな?」
おやじ「いやに自信満々だな…」
ナルト「弾は五発だけだよな?」
おやじ「おう、おまけはしねぇ」
ナルト「…」ジィ
ぽん、ぽん、ぽんっぽんばしっ
コトッ
おやじ「…は?」
ナルト「ほら、落としたってばよ」
181:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:56:51 ID:7Frl8xCQ
おやじ「んな馬鹿な!?」
ヒナタ「す、凄いね…ナルトくん」
ナルト「ははっ、こういうの、昔から得意なんだ」
ナルト「で?うちのはなんだって?おっちゃん?」
おやじ「くっ、これが景品だ…」
ナルト「あー、もう一回やろうかなー?」
おやじ「お、おいおい、うちの景品取り尽くす気か!?」
ナルト「うーん、何かあればなー」
ナルト「諦めるんだけどなー」
おやじ「こ、こいつ…」
182:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:02:54 ID:7Frl8xCQ
おやじ「わ、分かった、こいつも持ってけ」つ券
おやじ「ほら、あそこのイカ焼き、ただで貰えっから」
ナルト「あんがとよ」
ナルト「ほら、ヒナタ、行くってばよ」
ヒナタ「え?で、でも…」
ナルト「いーからいーから」
おやじ「二度と来るんじゃねぇぞ!」
ナルト「はははっ、また気が向いたらなー!」
ヒナタ「ちょ、ちょっとナルトくん、もう少しゆっくり…」ギュッ
おやじ「ったく、とんでもねぇ奴だな…」
子供「とーちゃん、これやる!」
父親「射的?難しいんだぞ?これ」
子供「大丈夫だよ、さっきの兄ちゃんが簡単に落としてたもん!」
父親「そうなのか?そんじゃ一回くらいやって見るか…」ワイワイガヤガヤ
おやじ「お?何かお客が…」
183:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:07:59 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「もう、ダメだよ?あんなタカリみたいなことしたら」
ナルト「大丈夫、あの屋台にもいーことあっから」
ヒナタ「いいこと?」
ナルト「ああいう店ってのは、誰かが取ってると、自分も取れると思うもんなんだってばよ」
ナルト「だから、客引きに貢献したお代に貰ったんだ」
ヒナタ「そうなの?」
ナルト「ほら、ちょっと人だかりができて来てるだろ?」
ヒナタ「本当だ…」
ナルト「ま、あんまり気にしないで楽しめばいいんだってばよ」
ヒナタ「お祭り、詳しいんだね?」
ナルト「それほどでもないってばよ」
ヒナタ(ナルトくん、楽しそう)
ナルト「さ、貰った券でイカ焼きを買うってばよ!」
184:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:13:15 ID:7Frl8xCQ
~イカ焼き~
ナルト「イカ焼きちょーだい!」
お姉さん「あれ?この券、どこで貰ったの?」
ナルト「ちょっと、射的屋のおっちゃんからな」
お姉さん「ふーん、ま、いっか」
お姉さん「横の彼女の分も?」
ヒナタ「か、彼女!?」
ナルト「そうなんだ、だからおまけもくれよ」
お姉さん「図々しいねー」チョイチョイ
お姉さん「ま、今日くらいはカッコつけなさいな」
お姉さん「はい、もも串もつけたげる」
ナルト「へへっ、ありがとうねーちゃん」
お姉さん「彼女にやさしくすんのよ?」
ナルト「分かってるってばよ!」
185:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:19:52 ID:IGfbV8Hc
ナルトが策士だwwww
186:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:20:32 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「ナルトくん?今のは…」
ナルト「あ、ごめんな、勝手に話して…」
ヒナタ「あ、別にいいんだけど…」
ナルト「ああ言っとけば、結構いろいろくれるんだってばよ」
ヒナタ「へ、へー」
ヒナタ「何だか、随分慣れていたから」
ヒナタ「他の人とも来たことあるの?」
ナルト「え?あ、いや」
ナルト「み、見よう見まねってやつだってばよ」
ナルト「俺ってば、来たとしてもキバとかその辺とばっかりだったし」
ナルト「だから、お、女と祭りを回ったりとかは、ヒナタが初めてだってばよ…」アセアセ
ヒナタ「そ、そっか…」
ナルト「さ、冷めないうちに食っちまうってばよ」
ヒナタ「う、うん」
187:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:20:33 ID:a18EwGEw
世渡り上手と言おう
188:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:24:02 ID:7Frl8xCQ
~屋台連 はずれ~
ナルト「この辺りなら、ちょっと休めるな」
ヒナタ「あ、ベンチがあるよ」
ナルト「ちょうどいいや、少し待っててくれよ」
ヒナタ「どこに行くの?」
ナルト「さっきラムネ売ってたから、買ってくるってばよ」
ナルト「混んでたから、一人の方が買いやすいし」
ヒナタ「そう?じゃあ待ってるね」
ナルト「すぐに戻るってばよ」タッタッタッ
ヒナタ「…」
189:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:27:21 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ(ナルトくん、いつもより生き生きしてる)
ヒナタ(成り行きだったけど、来て良かったな…)
ヒナタ(あ、うちの皆に何も言ってないけど、大丈夫かな?)
ヒナタ(…ま、いっか)
ヒナタ(今はナルトくんと…で、デートなんだから)
ヒナタ(少しくらい、甘えてみても…)
ナルト「…おーい、ヒナタ?」ピト
ヒナタ「きゃっ、冷たっ!?」
190:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:29:42 ID:7Frl8xCQ
ナルト「お、悪い悪い」
ナルト「何かボーッとしてたからさ」
ヒナタ「は、早かったね」
ナルト「すぐそこだし、こんなもんだってばよ」
ナルト「ほい、これヒナタの分」
ヒナタ「あ、ありがと」
ナルト「さ、イカ焼きイカ焼きー」ガサ
ナルト「いっただっきまーす」ガブ
ナルト「うめー!」
ヒナタ「…」ジィッ
191:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:32:27 ID:7Frl8xCQ
ナルト「ん?どうした?ヒナタ」
ナルト「食わないのか?」
ヒナタ「あ、今はナルトくんが持ってるから…」
ナルト「ん?ああ、そっか」
ナルト「容器ごと取ったら食えないよな」
ナルト「はい、取るってばよ」
ヒナタ(…)
ヒナタ(い、今なら…)
ヒナタ(が、頑張れ、私!)
192:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:35:26 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「あ、あーん」
ナルト「え?」
ヒナタ「あ、あの、ほら、今小物入れとラムネで両手塞がってるし…」
ナルト「そ、そんなのそこに置けば…」
ヒナタ「い、今は持っていたい気分なのっ!」
ナルト「お、おう、そっか…」
ヒナタ「だ、だから、あーん」////
ナルト「じ、じゃあ」つ/
ヒナタ「はむっ」
ヒナタ「…美味しい!」
ナルト「よ、良かったな…」
193:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:38:49 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ(や、やり過ぎちゃったかな…)
ナルト(な、なんだ!?ヒナタがあんなこと言うなんて…)
ナルト(ゆ、夢じゃ無いよな?)
ヒナタ(ど、どうしよう、まともに顔見られないよ…)////
ナルト(もしかして、残りも俺が食べさせんのか!?)
ナルト「…」
ヒナタ「…」
195:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 22:41:33 ID:0dgaw2Ak
うほおおぉ
ほこほこする
198:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:25:21 ID:VX.lbPpI
ナルト「…ま、いいか」
ヒナタ「え?」
ナルト「どうせ、ほかに誰もいないんだし」
ナルト「このくらい、別に悪いことじゃねえもんな」
ナルト「ほい、残りも食わせるってばよ」
ヒナタ「う、うん、お願いします」
ナルト「なんだよ、ヒナタが最初に始めたんだろ?」
ヒナタ「そ、そうなんだけど」
ヒナタ「改めて考えたら、恥ずかしくなってきちゃった…」////
ナルト「ははっ、ま、ここは意地でも食ってもらわないとな」
ナルト「おっと、冷まさないとな…」フーフー
199:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:31:19 ID:VX.lbPpI
ナルト「さっきはいきなりだったから、気にしてなかったけど」
ナルト「火傷しなかったか?」
ヒナタ「うん、平気だよ」
ナルト「うし、ならイイってばよ」
ヒナタ「…美味しいね」
ナルト「祭りで食うもんって、なんでもいつもより美味いんだよな」
ナルト「それに、今日はヒナタも一緒だしな!」
ヒナタ「…っ!!?」
ナルト「お、おい、大丈夫か!?」
ヒナタ「んっ…はぁっ…」ゴクン
ヒナタ「し、死んじゃうかと思った…」
200:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:36:09 ID:VX.lbPpI
ナルト「あんまり急いで飲み込むと、イカは危ないってばよ」サスリ
ナルト「ほら、ラムネも飲んで」
ヒナタ「う、うん、ごめんね」
ヒナタ「で、でも、ナルトくんがいきなりあんなこと言うから…」
ナルト「俺?何か言ったっけ?」キョトン
ヒナタ「…もうっ、知らない!」プン
ナルト「え?いや、え?」
ヒナタ「…気にしてる私がバカみたい」ボソボソ
ナルト「お、おい、ヒナタ?」
201:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:40:25 ID:VX.lbPpI
ナルト「お、怒るなってば」
ヒナタ「別に怒ってないもん」プク
ナルト「いや、絶対怒ってるって」
ヒナタ「怒ってない!」
ヒナタ「もも串も貰っちゃうもん」パク
ナルト「あー…二本とも食うなよ」
ヒナタ「…」モグモグ
ナルト「ったく…」
202:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:47:03 ID:VX.lbPpI
ナルト「仕方ねーな」
ナルト「ヒナタ、ちょっと来るってばよ」
ヒナタ「?どこに行くの?」
ナルト「ご機嫌取り」
ヒナタ「…それ、言ったらダメなんじゃないの?」
ナルト「んー、まあそうかもな」
ナルト「ほら、手」つ
ヒナタ「…今から行くところ、面白い?」ギュッ
ナルト「ヒナタ次第だけど」
ナルト「多分楽しめると思うってばよ」
ヒナタ「…ふふっ、期待しちゃうからね?」
ナルト「おう、任せとけ」
203:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:52:49 ID:VX.lbPpI
~ヨーヨー釣り~
ナルト「ほら、ここだってばよ」
ヒナタ「ヨーヨー釣り?」
ヒナタ「あの水風船のやつ?」
ナルト「ああ」
ナルト「これってば、ちょっとした小ワザがあるからな」
ナルト「ヒナタも自分で取りやすいはずだってばよ」
ヒナタ「わ、私がやるの?」
ナルト「せっかく来たんだし、一つくらいやってみたいだろ?」
ヒナタ「そ、それは…」
ナルト「大丈夫、ほら、やってみるってばよ」
204:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:59:57 ID:VX.lbPpI
ナルト「おっちゃん、二回分頼むわ」
おやじ「二回か、ほれ」
おやじ「ま、気楽にやっていきな」
ナルト「ほら、ヒナタの分」
ヒナタ「あ、うん」
ナルト「よし、まずは俺がやってみるから、よく見ておくってばよ」
ヒナタ「わ、分かった…」ギンッ
ナルト「いや、白眼まで使わなくてもいいけど」
ヒナタ「あ、そっか…」スッ
206:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 03:25:50 ID:WxbwaLXM
白眼ワロタwww
白眼使えば祭りの屋台全部取って回れるんじゃね
207:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:21:54 ID:iaqWGcpQ
ナルト「まず、この引っ張るやつな」
ナルト「見ての通り、引っ掛ける所以外は紙で出来てるから」
ナルト「何も考えずに水につけると、風船の重さに耐えきれなくて千切れるってばよ」
ヒナタ「うん、弱そうだもんね」
ナルト「だから、最初に先の方だけ水につける」チョイ
ナルト「紙だから、少しの水も吸い上げて、全体が湿るから、ほんの少しでいいってばよ」
ナルト「そんで、染み込み切るまで待つ」
ヒナタ「先につけちゃうの?」
ナルト「ああ、こうすれば、ある程度紙の目が詰まって硬くなるからな」
208:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:26:41 ID:iaqWGcpQ
ナルト「染み込み切ったら、次に取る風船を決めるってばよ」
ナルト「風船は、基本的に紐が伸び切って、繋がりがわかる奴をさがす」
ヒナタ「他のやつと絡むから?」
ナルト「ああ、風船自体に引っかかる可能性もあるし」
ナルト「んで、見つけたら引っ掛ける奴をそっとつけて」
ナルト「そのままゆっくり持ち上げる」ググ
ナルト「んで、風船と紐が一直線になったら、少し力を込めて引っ張るってばよ」グイッポン
ヒナタ「あっ、切れなかったね」
ナルト「慣れれば結構簡単に取れるようになるってばよ」
209:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:29:54 ID:iaqWGcpQ
ナルト「ヒナタもやってみ?」
ヒナタ「で、出来るかな…」
ヒナタ「えっと、少し浸して」チョイ
ヒナタ「風船を探して…」ア,アッタ
ヒナタ「ゆっくり持ち上げて…」ググ
ヒナタ「え、えいっ」ポン
ヒナタ「ほ、本当に出来た!」
ヒナタ「な、ナルトくん!」クルッ
ナルト「うわぁ…」
ヒナタ「え?なんでそんな反応なの?」
210:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:33:36 ID:iaqWGcpQ
ナルト「いや、いくらなんでも一回で取れるとか」
ナルト「俺も出来るようになるまで、結構かかったのに…」
ナルト「…くっ、それでも取れないヒナタにドヤ顔する予定がパァだってばよ…」
ヒナタ「そ、そんな算段があったんだ…」
ナルト「因みに、この方法、最後の力加減を失敗しやすいからな」
ナルト「でも、そこさえ掴めば、かなり安定して取れるってばよ」
ナルト「あと、店によっては怒られるから、うまいこと誤魔化してやるってばよ」
ヒナタ「だ、誰に言ってるの?ナルトくん」
211:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:44:09 ID:iaqWGcpQ
ナルト「ま、いっか」
ナルト「結果取れたんだから問題ないってばよ」
ヒナタ「そ、そうだ!取れたよ?」ジッ
ナルト「ん?」
ヒナタ「…」ソワソワ
ナルト「え?どうしたんだ?」
ヒナタ「あ、あの」
ヒナタ「褒めてくれないの?」
ナルト「…」ドキューン
ナルト「うんうん、凄いなー、ヒナタは」ナデナデ
ヒナタ「え、えへへ」ニコニコ
ナルト(…あー、こりゃあダメだってばよ)
ナルト(なんで、いちいち可愛いんかな…)
ナルト(普段のしっかりしてるのもいいけど)
ナルト(素直に甘えられるのも、ギャップがあっていいよな…)
212:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:45:41 ID:iaqWGcpQ
ヒナタ「あ、綿あめがあるよ、ナルトくん!」
ナルト「そうだなー、買いに行こうなー」
ヒナタ「うん、早く早く!」グイ
ナルト「うわっ、そ、そんなに引っ張るなってばよ」オットット
子供「おっちゃん、バカップルっていうんでしょ?あーいうの」
おやじ「好きにさせてやんな」
おやじ「気遣いができる、それが粋ってもんよ」
子供「…よくわかんないけど、わかった!」
おやじ「偉いな、ボウズ、おまけでもう一回やってけ」
子供「やった!おっちゃんも、いき、だね」
おやじ「へっ、そんなもんさ」
218:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:22:59 ID:94X8odsI
~宿~
ナルト「結局、出店はほとんど回っちまったな」
ヒナタ「うん、ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」
ナルト「脚、大丈夫か?」
ヒナタ「さすがに、鍛えてますから」エヘン
ナルト「そういやそっか」
ナルト「一応花火があるらしいけど」
ヒナタ「うーん、でも、場所取りとかしてないから、見えないんじゃない?」
ナルト「あー、綺麗に見えるところはもう取られてるよな…」
ヒナタ「それより、人が少ないあいだにお風呂入っちゃおうよ」
ナルト「そうすっか」
ナルト「汗も結構かいたし」
220:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:29:35 ID:94X8odsI
ナルト「え”!?風呂が壊れた?」
女将「ええ」
女将「おそらく配管の問題なのですが…」
女将「復旧するまで、大風呂の方は締切に…」
ナルト「そ、そんな~」
女将「あ、でもお二人のお部屋には室内風呂がついていますよ」
女将「お値段の分、凝った造りですから」
女将「きっと、ご満足いただけるかと…」
ヒナタ「室内風呂ですか…」
221:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:34:57 ID:94X8odsI
女将「はい」
女将「広さも十分、湯の方は別源泉からのかけ流しです」
女将「ベランダ形式の露天風呂もありますし」
女将「お二人で親睦を深められてはいかがでしょうか?」
ナルト「え?二人でって…」
ヒナタ「わ、私たちは別に…」
女将「あら、わたしの勘違いでしたか」
女将「近隣のお湯屋さんもありますので、相談して見てください」
女将「迷惑料といたしまして、料金はこちらで負担させていただきます」
ナルト「は、はあ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-②
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-③
サスケ「んで?前も言ったかもしれねぇが、こんなところで油売ってていいのかよ?」
ナルト「いやー、テンテンがうちに来ててさ」
ナルト「女同士の話があるって追い出されたんだってばよ…」
サスケ「…なるほどな」
サスケ「ま、暇なら少し相手してけよ」つ将棋
ナルト「えー?俺そういうの苦手だってばよ」
サスケ「ルールくらい知ってんだろ」
サスケ「オレはシカマルに一泡吹かせたいんだよ」
ナルト「そんなの無理に決まってるだろー?」
サスケ「やってみなけりゃわかんねぇだろ、ほら、お前から打っていいから」
ナルト「はあ、しょーがねーってばよ…」パチッ
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:49:55 ID:k9rYXSgg
~ナルトの家~
テンテン「はい、ヒナタ、洗い物終わったよー」
ヒナタ「ありがとう、テンテン」
ヒナタ「ごめんね?いろいろ手伝ってもらっちゃって…」
テンテン「いーのいーの、あたしがやりたくてやってるんだからさ」
テンテン「カレンダーの花マル、あの日が予定日?」
ヒナタ「うん、今からちょっと楽しみ」
テンテン「…怖くないの?」
ヒナタ「ううん、そりゃあ痛いって聞くし、母親になるって実感もまだ湧かないけど」
ヒナタ「それよりも、私とナルトの子供に会いたい気持ちの方が強いかなぁ」ナデナデ
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 14:55:42 ID:k9rYXSgg
テンテン「そう言えば、花マルって前のカレンダーにも付いてなかった?」
ヒナタ「あ、あれは…」
テンテン「何かあるの?」
ヒナタ「…その、周期を…」
テンテン「周期?」
ヒナタ「う、うん、出来そうな日に印をつけておいたの…」////
テンテン「あ、ああ、なるほど…」////
ヒナタ「ナルトには内緒だよ?」
テンテン「もう覚えてないんじゃない?」
ヒナタ「それでも!」
テンテン「わ、分かったから落ち着いて」
テンテン「胎教に良くないよ?」
ヒナタ「そ、そっか…」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:00:30 ID:k9rYXSgg
テンテン「ねぇ、お腹触ってもいい?」
ヒナタ「うん、いいよ」
テンテン「…この中に赤ちゃんがいるんだねー」ナデナデ
ヒナタ「蹴られる感覚はびっくりしちゃった」
テンテン「…あたしもいつかお母さんになるのかな?」
ヒナタ「キバくんとはどうなの?あれから」
テンテン「べ、別にいつもと変わらないよ?」
テンテン「…でも変わらな過ぎるっていうかさ」
テンテン「こっちから行動起こさないとなのかなー」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:04:36 ID:k9rYXSgg
ヒナタ「まあ、あの後キバくんも砂の招致で居なかったりしたじゃない」
テンテン「でも、そろそろ帰って来て二ヶ月くらいだよ?」
テンテン「何かあるかと思ってたのになー」
ヒナタ(待たされていたせいか、割と素直に自分の気持ちを言うようになってるな…)
ヒナタ「せっかくお料理の練習、一緒にしたんだから」
ヒナタ「今度お弁当でも作ってあげれば?」
テンテン「えー?急に持って行ったら、変な子だと思われないかな?」
ヒナタ「きっと喜んでくれるよ」
テンテン「そ、そうかな…」////
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/30(火) 15:19:40 ID:k9rYXSgg
テンテン「よし、今度持って行ってみようかな」
ヒナタ「うん、応援してるからね」
テンテン「ありがとう、ヒナタ!」
テンテン「へへっ、なんか楽しくなってきたなー」
テンテン「早く赤ちゃん産まれないかな?」
ヒナタ「急にどうしたの?」
テンテン「だってー、あたし赤ちゃんを抱っこしたこと無いんだよー」
テンテン「よこーえんしゅーってやつ」
ヒナタ「ふふふ、まだ気が早いんじゃない?」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 00:03:41 ID:LtA34pkM
アニメのペイン襲来編の回想で出た
ロリヒナタが可愛いすぎた
あんな娘が生まれるといいな
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 02:11:20 ID:DpoZPh1w
ナルト「ただいまー」
テンテン「あ、ナルトが帰ってきたよ、ヒナタ」
ヒナタ「お帰りなさい、あなた」
ナルト「な、なんかその呼び方、まだなれねーってばよ…」ポリポリ
テンテン「そーなの?」
ヒナタ「お父さんって呼んだら、すごく嫌がるんだもの」
ナルト「ううっ、すまねえ」
テンテン「子供ができるって大変なんだねー」
ヒナタ「まあ、香燐さんのところみたいに、特に変えていない人も多いとは思うんだけどね」
ナルト「ヒナタは気分を楽しみたいだけなんだってばよ」
ヒナタ「何か言った?お父さん?」
ナルト「うわああああ、やめてくれぇえええ」
テンテン(なんだかんだ言って仲いいよなあ、この二人)
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 02:38:20 ID:DpoZPh1w
テンテン「そういえば、二人の馴れ初めって聞いたことないなぁ…」
ヒナタ「ん?聞きたい?」
テンテン「え?教えてくれるの?」キラキラ
ナルト「お、俺は向こうで仕事してくるってばよ…」
テンテン「あ、ナルト!」
ヒナタ「いいの、恥ずかしがっているだけだから」
テンテン「そんな話なの?」
ヒナタ「ナルトにとっては、ね?」
テンテン「聞かせて聞かせて?」
ヒナタ「あれは…」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 03:02:40 ID:DpoZPh1w
ヒナタ「どこから話せばいいかな?」
ヒナタ「私たちが付き合いだしたのって、二年前くらいからなの」
テンテン「そうだっけ?いつの間にか付き合っていたような…」
ヒナタ「ナルトも私も、ちょっと照れちゃってね…」
ヒナタ「しばらく隠していたんだけど」
ヒナタ「香燐さんがバラしちゃったの」
テンテン「ああ、なるほど」
テンテン「でも、意外、もっと長く付き合ってるかと思った」
ヒナタ「そうかな?」
ヒナタ「まあ、確かに私とナルトの性格からすれば、もう少し長く付きあっていたかも」
ヒナタ「でも、お父さんたちが強引にね」
テンテン「ああ、結婚式の時も…」
ヒナタ「じゃあ、その話も含めて、教えてあげる」
テンテン「うん、しっかり聞く!」ペタン
ヒナタ「ふふふっ」
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 06:39:29 ID:VAtwD6s6
めっちゃタフな白眼持ちが産まれるのか…
白眼発動して多重影分身したらヤバイな
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 07:14:25 ID:V4zNBTiI
>>18想像したらワロタwwwwwwwwwクソ強いな
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 09:01:33 ID:LtA34pkM
回天で防御・螺旋丸で攻撃
確かに強いな
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 10:47:48 ID:V4zNBTiI
白眼で見切った点穴にミニ螺旋手裏剣をやったら塵遁レベルの破壊力
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/31(水) 12:50:10 ID:/lTv2XeQ
多重影分身+白眼で死角無し
圧倒的なチャクラ量で回天乱射も余裕
八卦六十四掌で相手の戦闘力潰して螺旋丸でトドメ
ヒアシ「我が孫は木の葉にて最強」ビキキ
29:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 01:54:57 ID:q.02gdfc
~二年前ナルトの家~
ヒナタ「な、ナルトくん、いる?」
ナルト「おお、ヒナタ、また来てくれたのか」
ヒナタ「う、うん、時間、あったし…」
ナルト「入ってくれってばよ、この前掃除してもらったおかげで、だいぶ綺麗だからさ」
ヒナタ「お、お邪魔しまーす」
ナルト「そんなにかしこまらなくても、ほかに誰も居ないってばよ」
ヒナタ「い、一応言っておかないと…」
ナルト「ははっ、ヒナタは真面目だなぁ」
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:19:59 ID:q.02gdfc
ナルト「ほい、お茶」コトッ
ヒナタ「あ、ありがとう」
ナルト「わざわざ様子を見に来てくれてんのはヒナタだろ?」
ナルト「お礼を言うのはこっちだってばよ」
ヒナタ「今は何をしていたの?」
ナルト「綱手のばー、おっと、五代目火影様、の手伝い」ペラペラ
ナルト「俺ってば、こういうの苦手だからさ」
ヒナタ「て、手伝うよ」
ナルト「へへっ、助かるってばよ」
ヒナタ「ううん、私がしたくてしていることだから…」
31:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:34:01 ID:q.02gdfc
ナルト「ふう、やっと終わった…」
ヒナタ「結構量があったね…」
ナルト「助かったってばよ、ヒナタ」
ナルト「今度、お礼するからな」
ヒナタ「お、お礼なんていいよ…」
ナルト「何もないのか?」
ヒナタ「え、いや、あの…」
ナルト「何でもいいってばよ」
ヒナタ「じゃ、じゃあ」
ヒナタ「こ、今度、一緒に遊びに行かない?」
32:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:47:24 ID:q.02gdfc
ナルト「え?それだけでいいのか?」
ヒナタ「そ、それだけって…」
ナルト「そんなの、いつでも言ってくれれば付き合うってばよ」
ヒナタ「…そうなの?」
ナルト「もちろんだってばよ」
ナルト「それで?予定とかは決めてんのか?」
ヒナタ「ううん、全然…」
ナルト「そっか、んじゃあ遊びじゃないかもしれねえけど」
ナルト「ちょっと外に行ってみないか?」
ヒナタ「里の?」
ナルト「ああ、エロ仙人に教えてもらった、いい場所があるんだってばよ」
33:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 02:54:38 ID:q.02gdfc
ヒナタ「いい場所って、何が?」
ナルト「当日までは秘密だってばよ」
ナルト「週末でいいんだろ?」
ヒナタ「う、うん」
ナルト「なら、迎えに行くってばよ」
ヒナタ「え、でも」
ナルト「いーから、この話は終わり」
ヒナタ「そう?ナルトくんがそう言うなら…」
ナルト(ん?そういえば、エロ仙人が何か言ってたような…)
ナルト(ま、いいか、大したことじゃなかったんだってばよ)
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 03:03:07 ID:q.02gdfc
ヒナタ「そういえば、ネジ兄さんが手合わせしたいって」
ナルト「えー?あいつ容赦ないからなぁ…」
ヒナタ「ネジ兄さん、ナルトくんと戦うのが楽しいみたいで」
ナルト「うーん、まあそのうちまた、な」
ヒナタ「わかった、伝えておくね」
ナルト「…あ!!そういえばこれ」ゴソゴソ
ヒナタ「?」
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 03:19:07 ID:q.02gdfc
ナルト「日向に伝達の書類があるの忘れてたってばよ」
ヒナタ「私が持っていこうか?」
ナルト「いや、一応任されごとだし」
ナルト「ヒナタ、早速お前の家に行くってばよ!」
ヒナタ「そ、そんなに急がなくても…」
ナルト「早くしないと、期限に間に合わなくなるってばよ…」
ヒナタ「そ、そうなの?」
ナルト「ああ、結構前のやつだし…」
ヒナタ「それなら、早く行かないと、かな?」
ナルト「ああ、いま準備するってばよ」
ヒナタ(ナルトくんが家に、かぁ)
ヒナタ(…大丈夫、だよね?)
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 14:46:30 ID:rY/LqT9s
ヒナタ「ただいまー」
ネジ「おや、ヒナタ様、今日はナルトの所に行かれたのでは…」
ナルト「おっす、ネジ、俺もいるってばよ」
ネジ「ナルト!」
ナルト「あー、手合わせはまた今度な、今日は別に用事があるから…」
ネジ「構わんさ、ヒアシ様に面会か?」
ナルト「ああ、取り次ぎ頼めるか?」
ネジ「承った、ヒナタ様はどうされますか?」
ヒナタ「私もナルトくんと一緒に行くから…」
ネジ「分かりました、しばしお待ちを」タタタ
ナルト「ネジも丸くなったってばよ」
ヒナタ「うん、昔みたいに怖くなくなったから」
ナルト「…平和って、いいなー」
ヒナタ「そうだね…」
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 14:54:10 ID:rY/LqT9s
ヒアシ「…それでは、日向を代表して、了承したと伝えてくれ、ナルトくん」
ナルト「分かったってば…っと、分かりましたってばよ」
ヒナタ「な、ナルトくん、変な言葉遣いになってるよ」
ヒアシ「ははは、そう畏まることもなかろう、君は次期火影なのだから」
ナルト「へ、へへ、ごめんなさいってばよ…」
ヒアシ「せっかく来て貰ったんだ、ゆっくりしていきたまえ」
ヒアシ「ヒナタ、お部屋に案内してあげたらどうだ?」
ヒナタ「え?お、お父さん、それは…」
ナルト「そう言えば、ヒナタの部屋って見たことないってばよ」
ヒアシ「ほら、ナルトくんもこう言っている」
ヒナタ「もうっ!ナルトくんまで!」
ナルト「ははっ悪い悪い」
ヒアシ「私はまた公務に戻る、しっかりもてなすのだぞ」ポンッ
ヒナタ「は、はい、分かりました!」
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:01:38 ID:rY/LqT9s
ヒアシ(こんな調子で、本当にナルトくんをモノにできるのか?)
ヒナタ(お、お父さんは余計なこと言わないで!)
ヒアシ「はっはっは、それではな」
ナルト「…ヒアシさんも、だいぶ変わったってばよ」
ヒナタ「もう、知らない」プイッ
ナルト(なんか、子供っぽいヒナタって、可愛いな…)ドキッ
ナルト(っと、何考えてるんだってばよ、俺は)ブンブン
ヒナタ「ん?どうかした?ナルトくん」
ナルト「な、何でもないってばよ」アハハ
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:06:02 ID:rY/LqT9s
ヒナタ「ちょ、ちょっと待ってて、ナルトくん」
ヒナタ「少し、お部屋を片付けてくるから…」
ナルト「そうか?別に気にしないけど…」
ヒナタ「わ、私が気になるから!」
ナルト「わ、分かったってばよ」
ヒナタ「すぐに戻るから!」タタタ
ナルト「いろいろ大変なんだなー」
ハナビ「…」
ナルト「あれ?ハナビか?」
ハナビ「…いらっしゃい、ナルトさん」
ハナビ「来てたんだ」
ナルト「ああ、ちょっと用事があってな」
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 15:15:56 ID:rY/LqT9s
ナルト「ハナビは何してたんだ?」
ハナビ「…勉強、今度試験があるから」
ナルト「そっか、俺も一気にやったっけなー」
ナルト「ハナビは偉いな、ちゃんとコツコツやってて」ナデナデ
ハナビ「…そんなことないよ、普通」////
ナルト「その普通が難しいんだってばよ」
ハナビ「姉さまは?」
ナルト「あー、なんか部屋の片付けしに行ってるってばよ」
ハナビ「…そうなんだ」
ハナビ「ナルトさんは、姉さまのことが好きなの?」
ナルト「と、突然なんだってばよ!?」
ハナビ「いいから、答えて?」
ナルト「いや、えっと…」ポリポリ
52:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/01(木) 18:54:07 ID:q7ALzw7A
よしゃあぁぁ!ハナビきたあぁぁ!しゃあなろおぉぉ!!!
61:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 02:49:28 ID:WwEwj9AY
ハナビ「…答えられないの?」
ナルト「す、少なくとも嫌いじゃないってばよ」
ハナビ「そっか、そのくらいか…」ズイッ
ナルト「ハナビ?何か近付きすぎな気が…」
ハナビ「ナルトさん、姉さまじゃ不満なら、わたしはどう?」
ハナビ「わたしなら、もっとイロイロ、ナルトさんの為にしてあげられるよ?」
ナルト「じょ、冗談はやめるってばよ」
ハナビ「わたし、本気だから…」ソッ
ハナビ「…ね?いいでしょ?」
ナルト「お、俺は…」
64:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 03:05:51 ID:WwEwj9AY
ヒナタ「ナルトくん、準備できた…っ」
ヒナタ「…何してるの?ハナビ」
ハナビ「あーあ、時間切れかぁ」
ハナビ「もう少しで、ナルトさんがわたしのモノになったのに」
ヒナタ「ふざけないで、何がしたいの?」
ナルト「お、おいヒナタ、俺は大丈夫だから…」
ハナビ「…別に、わたしはナルトさんのことが好きだから…」
ヒナタ「…本当に?」
ハナビ「何が言いたいの?」
ヒナタ「質問しているのは私だよ」
ハナビ「…そういうところ、本当に大っきらい」
66:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 03:25:15 ID:WwEwj9AY
ハナビ「姉さまとは話したくない」
ヒナタ「どこに行くの」
ハナビ「自分の部屋、姉さまはナルトさんを部屋に連れ込んで、いかがわしいことをするんでしょ?」
ヒナタ「し、しないわよ!」
ハナビ「…へぇ」
ハナビ「ナルトさん、こんな奥手で欲求不満になったら、わたしのところに遊びに来てね?」タタタ
ヒナタ「ハナビ!待ちなさい…」
ナルト「いいってばよ、ほら、ヒナタもちょっと落ち着けって…」
ヒナタ「…ナルトくん」
ナルト「ほら、とりあえず、部屋、片付いたんだろ?」
ヒナタ「う、うん…」
ハナビ「…姉さまのバカ、ナルトさんの、ばか…」
67:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 04:03:12 ID:WwEwj9AY
~ヒナタの部屋~
ナルト「それで?さっきのは何なんだってばよ?」
ヒナタ「…ハナビとは、あまり上手くいっていなくて」
ナルト「理由は分からないのか?」
ヒナタ「何かあるわけじゃないと思うの」
ヒナタ「たぶん、私のことが気に入らないだけだと思う」
68:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 04:03:48 ID:WwEwj9AY
ナルト「…そうか?」
ヒナタ「え?」
ナルト「俺ってば、昔は里中の嫌われ者だっただろ?」
ナルト「だから、相手を傷つけることが、必ずしも嫌いだからじゃないって知ってるってばよ」
ヒナタ「ハナビがそうなの?」
ナルト「分からねぇけど」
ナルト「あいつ、意味もなくああいうことをしたり、言ったりするやつじゃないと思うってばよ」
ヒナタ「それは…」
ナルト「ま、俺の勝手な想像だから、本当のことは分からねぇけど」
ナルト「ただ、気にしてやってもいいと思うってばよ」
ヒナタ「ナルトくん…」
77:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/02(金) 17:26:49 ID:WwEwj9AY
ナルト「ま、すぐに解決する問題でもないし、気長にやっていくしかないってばよ」
ヒナタ「…うん、私ももう少し考えてみる」
ナルト「さ、この話はおしまいだってばよ」
ナルト「それにしても、部屋、全然汚くないじゃんか」
ヒナタ「あ、あまり見ないで?恥ずかしいから…」
ナルト「…俺も今度からちゃんと片付けしよう」
ヒナタ「それは私も思うけど…」
ナルト「ははは、頑張るってばよ」
ヒナタ「本気で考えてる?」
ナルト「ま、もしまた汚くなっても」
ナルト「きっとヒナタが手伝ってくれるんだろ?」
ヒナタ「そうやって人の力をあてにするナルトくんは手伝ってあげません」
ナルト「えー、そんなー」
ヒナタ「ふふふ」
82:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:11:22 ID:2V/IMaD6
ナルト「でも、部屋ってすることないよなー」
ヒナタ「そうだね」
ヒナタ「ナルトくんはどっちかって言えば外であそびたいタイプだもんね」
ナルト「うーん、何かすること思いつくか?」
ヒナタ「そうだね…」
ヒナタ「ハナビのこともあるし、裏手の川に行ってみる?」
ナルト「川?」
ヒナタ「うん、少し行くとあるんだ」
ヒナタ「そもそも、部屋に呼ばせたのはお父さんだから」
ナルト「…よし、それなら行ってみるか」
ヒナタ「うん!」
83:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:25:22 ID:2V/IMaD6
~河川敷~
ナルト「おお、結構でけぇ」ワーイ
ヒナタ「深さはたいしたことないんだけどね」
ヒナタ「よくここで、鍛錬してたなー」
ナルト「水の上を歩いたり?」
ヒナタ「そうそう、難しくてなかなか出来なかったから」
ナルト「へー、やっぱりヒナタもそういう練習したんだな」
ナルト「なんか、ソツなくこなしてるイメージだったってばよ」
ヒナタ「そんなことないよ、現に私は日向の中では劣等生なんだから」
ナルト「今はそんなことないってばよ」
ヒナタ「今は?」フフフ
ナルト「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」アセアセ
ヒナタ「ううん、別に気にしてないよ」
84:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:38:40 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「…風が気持ちいいね」
ナルト「ああ、そうだな」
ナルト「これじゃあ、明日行くところも感動が薄くなっちまうかもなぁ…」ボソッ
ヒナタ「え?今何か言った?」
ナルト「いや、なんでもないってばよ」
ヒナタ「…気になるなー」ズイ
ナルト「だ、だから何でもないって!」
ナルト「ヒナタ、ほら、近い近い」
ヒナタ「あっ!?」
ヒナタ「ご、ごめんね、ナルトくん」
ヒナタ「私、なんだか気が抜けちゃったみたいで」
ヒナタ「馴れ馴れしくしすぎちゃったよね…」
85:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 02:58:24 ID:2V/IMaD6
ナルト「いや、そういうことじゃないんだけど…」
ナルト「その、いつもは控えめだから、なんとなくこう」
ナルト「落ち着かないっていうか、ドキドキするから…」
ヒナタ「えっ!?」
ナルト「あああー、今のなし!!」
ヒナタ(ナルトくんも、私を意識してくれているのかな…)
ナルト(何言ってんだってばよ!これじゃあ警戒させるだけだろうぁぁぁ)
ヒナタ「ちゃ、ちゃんと聞いちゃったからね…?」
ナルト(し、下から覗き込むヒナタ…)
ナルト(うぐっ、すごい破壊力…)
ヒナタ「…えいっ」ムギュッ
ナルト「うおっ!?」
86:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:09:50 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「ご、ごめんね」
ヒナタ「これは、その、きゅ、急に何かをつかみたくなって…」
ナルト(うわああああ、胸が!胸が腕いっぱいに!いや腕おっぱいに!)
ナルト(何だこの感触は!こ、これは…)
ナルト「ヒナタ」
ヒナタ「な、なに?」
ナルト「もう少し、このままでいいか?」
ヒナタ「え?別にいいけど」
ナルト「…なんか、ここに来て良かったってばよ…」
ヒナタ(よくわからないけど、嬉しそうだからいいのかな?)
87:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:22:37 ID:2V/IMaD6
ナルト「…平和だなー」
ヒナタ「そうだね…」
ナルト「なんか、眠くなってきたってばよ…」
ヒナタ「寝ちゃってもいいよ?起こしてあげるから」
ナルト「そうか?んじゃあ頼む…」クー
ヒナタ「…最近疲れてたんだね…」
ヒナタ「うーん、よいしょっと」ポフッ
ヒナタ「えへへ、膝枕、しちゃった」
ヒナタ「髪の毛、ちょっと硬いや」ワシャ
ヒナタ「…」
88:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:39:51 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「…ナルトくん、あの時の告白、覚えてる?」
ヒナタ「私ね、今でもナルトくんのこと、大好きだよ?」
ヒナタ「…まだ、確かめるのも怖くて言えないんだけどね」
ヒナタ「戦争が終わって、平和になってきて」
ヒナタ「私、ナルト君のためにできることをしてあげたい」
ヒナタ「…なんて、本当は起きている時に言いたいんだけど」ナデ
ヒナタ「…」
ヒナタ「…」////
ヒナタ(今なら、何しても気づかれない、よね?)
89:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/03(土) 03:44:22 ID:2V/IMaD6
ヒナタ「どうしようかな…」
ヒナタ「と、とりあえずつついてみたり…」ツンツン
ナルト「うー」ゴロン
ヒナタ「きゃっ、そ、そっち側に倒れちゃダメだよ」ギュウ
ヒナタ「ほっ、危ない危ない」
ヒナタ「…やっぱり、いたずらなんてダメだよね」
ヒナタ「ナルトくんが起きたら」
ヒナタ「もう少し、私を意識してもらえるように頑張ろう」
ヒナタ「おやすみ、ナルトくん」ナデナデ
94:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:19:30 ID:a69gnFt2
ナルト「…ふが」
ヒナタ「あ、起きた?」
ナルト「あ、ああ、悪い」もにゅん
ヒナタ「ひゃあっ!?」
ナルト「うわ、ほんとに悪い!?」ズササ
ヒナタ「も、もう…っ!」
ナルト「いや、俺の想定よりかなり大きくて…って!?」
ヒナタ「…」じとっ
ナルト「あ、あの、ごめん」
ヒナタ「…まあ、気にしてくれているなら、別にいいんだけどね」ボソッ
ナルト「え?何か言ったか?」
ヒナタ「…反省してる?って言ったの」
ナルト「はい、反省してます」
ヒナタ「よろしい」
96:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:33:51 ID:a69gnFt2
ヒナタ「もう結構遅いね」
ナルト「本当に長い時間寝ちまったんだな…」
ヒナタ「どうする?ご飯、うちで食べていく?」
ナルト「いいのか?」
ヒナタ「大丈夫だと思うよ?」
ヒナタ「それに、放っておくとナルトくん、ラーメンばっかり食べるんだから」
ナルト「…それは否定できないってばよ」
ヒナタ「じゃあ決まりね」
ヒナタ「今日は、私が作っちゃうんだから」
ナルト「おお、手料理か!!」
ナルト「この前の煮付け、すっげー旨かったし、期待してるってばよ!」
ヒナタ「ふふふ、任せて?腕によりをかけちゃうから」
97:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 01:49:23 ID:a69gnFt2
~日向邸内~
~食事時間~
ヒアシ「ふむ、今日はヒナタが作ったのか」モグモグ
ヒアシ「…いい味付けだ」
ヒナタ「ありがとうございます」
ネジ(…美味い)
ナルト「いやー、俺までご馳走になっちゃって、なんか悪いってばよ…」
ヒアシ「何を言う、せっかくの夕食だ」
ヒアシ「皆で食べたほうがいいだろう」
ナルト「ははっ、ありがたいです」
ヒアシ「遠慮せずに食べていくといい」
ハナビ「…」
98:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 02:10:16 ID:a69gnFt2
ヒナタ「…ハナビ、美味しくなかった?」
ハナビ「…別に」
ヒアシ「どうしたんだ?何か嫌なことでもあったのか?」
ハナビ「…ごちそうさまでした」カチャン
ヒナタ「ハナビ、もういいの?」
ハナビ「…っ」ピシャッ
ヒナタ「ハナビ…」
ナルト「…ちょっと、行って来るってばよ」スクッ
ヒナタ「ナルトくん…」
ナルト「任せとけって、大丈夫だからさ」ナデ
ヒアシ(むっ、わかってはいるつもりであったが、微妙な心境だ…)プルプル
ネジ(ああ、ヒアシ様が葛藤なさっている…)
99:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 02:50:28 ID:a69gnFt2
~縁側~
ハナビ「…」
ナルト「何やってんだ?」
ハナビ「…ナルトさん」
ハナビ「星を見ていたの」
ナルト「星?おお、結構見えるもんなんだな」
ハナビ「うん、隣、座れば?」
ナルト「ああ、そんじゃ、お言葉に甘えるってばよ」ドサッ
100:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 03:06:00 ID:a69gnFt2
ハナビ「…」
ナルト「…」
ナルト「ハナビ、話があるんだ」
ハナビ「…そう」
ナルト「お前さ、ヒナタのこと嫌いか?」
ハナビ「…別に」
ナルト「俺ってば、家族っていないんだよ」
ナルト「だから、ヒナタやハナビが羨ましいんだ」
ナルト「俺には、喧嘩をする兄弟もいなかったからさ」
ハナビ「…」
101:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 03:21:38 ID:a69gnFt2
テンテン「ちょっと待って?」
~回想一時停止~
テンテン「ねえ、なんでヒナタがその話の内容を知ってるの?」
ヒナタ「あ、そ、それは…」
テンテン「…聞いてたの?」
ヒナタ「…だって、気になったから…」
テンテン「えー、ダメだよ、盗み聞きなんて」
ヒナタ「だ、だからナルトには内緒ね?」
テンテン「…今度甘味処であんみつ」
ヒナタ「うっ、しょうがないか…」
テンテン「えへへー、ラッキー」
テンテン「さ、続き続き!」
ヒナタ「もう、調子いいんだから…」
103:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/04(日) 07:28:43 ID:jM.zZRVI
あーそういやこれ回想シーンだったったっけw
105:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:24:27 ID:na8pmVAw
~回想再開~
ハナビ「ナルトさん」
ナルト「なんだ?」
ハナビ「なんで私に気を遣ってくれるの」
ナルト「なんでって」
ナルト「理由なんてないってばよ」
ハナビ「…それなら、優しくしないで」
ナルト「…」
ハナビ「ナルトさんが、そんな風じゃなければ」
ハナビ「わたしだって…」ジワッ
ナルト「どういう事なんだってばよ?」
107:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:34:45 ID:na8pmVAw
ハナビ「…わたしは、姉さまのことが嫌いじゃない」
ハナビ「むしろ、すごいと思う、尊敬もしてる」
ハナビ「だって、昔は何もできない人だったのに」
ハナビ「今は、何でも出来てる、持ってる」
ハナビ「…ナルトさんだって」
ナルト「俺?」
ハナビ「…わたし、ナルトさんのことが、本当に好きなの」
ハナビ「初めて会ったとき、励ましてくれて、相談にも乗ってくれて」
ハナビ「いつも優しくて」
ハナビ「でも、たまに本気で怒ってくれるナルトさんが好き」
ハナビ「好きになっちゃったの…」ボロボロ
ナルト「…」
108:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:41:01 ID:na8pmVAw
ハナビ「…ナルトさん、私じゃダメなの?」
ハナビ「家事だって勉強する、忍術だって、姉さまに負けない」
ハナビ「胸だって、…もっと成長すると思う…」
ハナビ「それに、好きって気持ちも…」
ナルト「…」
ハナビ「ねえ?髪ももっと伸ばせばいいの?」
ハナビ「わたしが、ねえさまの代わりに…」
ナルト「…もういいってばよ」ナデ
ハナビ「え?…」
ナルト「ハナビ、お前の気持ち、伝わったってばよ」
109:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:50:30 ID:na8pmVAw
ナルト「ありがとうな、そんなに、俺のことで悩んでくれて」
ナルト「そんでもって、俺のことを好きだって言ってくれて」
ナルト「正直、本当に嬉しいってばよ」
ハナビ「じゃ、じゃあ…」
ナルト「でも、ゴメンな」
ナルト「俺は、ハナビの思いに応えてやれないってばよ」
ハナビ「ど、どうして…?」
ナルト「まず、な」
ナルト「俺、まだヒナタとそういう感じじゃないってばよ」
ハナビ「…?」
110:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 02:57:52 ID:na8pmVAw
ナルト「だから、ヒナタも俺も」
ナルト「別に告白もしてねぇし、」
ナルト「そもそも、俺は一度フられてるし…」
ハナビ「え?嘘…」
ナルト「本当だってばよ」
ナルト「いやー、凹んだなー、あの時」
テンテン「え?どゆことどゆこと?」
~回想中断~
テンテン「ヒナタ、ナルトのことフッたの?」
ヒナタ「いや、あれは…」
テンテン「そっちも教えてよー」
ヒナタ「わ、分かってるから、ちゃんと話すから…」
テンテン「約束だからね?」
111:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:14:57 ID:na8pmVAw
ナルト「だから、ヒナタは俺に優しくしてくれてるだけなんだってばよ」
ハナビ「そんなわけ…」
ナルト「でもさ、…」ゴニョゴニョ
ハナビ「え?自分から?」
ナルト「いや、実は…」ゴニョゴニョ
ハナビ「やっぱり、間違ってないじゃない!」
ナルト「いや、まだ分からないってばよ」
ナルト「だからさ、こんな中途半端なままで、お前の気持ちに応えられないってばよ」
ハナビ「…やっぱり、わたしじゃダメなんだ」
ナルト「ま、そうだな」
ハナビ「…っ!」
112:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:20:49 ID:na8pmVAw
ナルト「ああ、勘違いすんなよ?」
ナルト「別にハナビに何かが足りないって事じゃない」
ナルト「これは俺の問題だってばよ」
ナルト「正直、理屈じゃねえし」
ナルト「俺がハナビのことを嫌いってワケでもねえ」ナデリコ
ナルト「ハナビもさ、ヒナタのことを避けたり、険悪になるんじゃなくてさ」
ナルト「仲良くしたほうが楽しいってばよ」
ナルト「俺は、前みたいに素直に笑ってるお前が一番好きだからさ」
ハナビ「…」
113:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:23:57 ID:na8pmVAw
ハナビ「あーあ、振られちゃった…」スクッ
ナルト「あ、ハナビ…」
ハナビ「ううん、本当は分かってたんだ」
ハナビ「でも、いままではっきりしてくれなかったし」
ハナビ「本気にされてないって、思ってたから」
ハナビ「ちょっとすっきりしちゃった」
ハナビ「やっと、本当の返事、してもらえたから」
ナルト「…そっか」
ハナビ「…それに、まだ、諦めてないし」
ナルト「は?」
114:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:27:37 ID:na8pmVAw
ハナビ「あのさ、さっきの話」
ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」
ハナビ「慰めてあげる」
ナルト「いや、別に…」
ハナビ「大丈夫、おこぼれって言われたって、気にしないから」
ハナビ「もう姉さまと同じ舞台には立ったんだし」ススッ
ハナビ(…そうでしょ?姉さま?)
ヒナタ「…っ!?」ビクッ
ハナビ(やっぱり、聞いてたんだ)
ハナビ(よかったね、ナルトさんはまだ気付いてないみたいでさ)
ナルト「ハナビ?どうしたんだってばよ?」
115:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:33:12 ID:na8pmVAw
ハナビ(ごめんね、いままで当たっちゃって)
ハナビ(でも、ちゃんとナルトさんを捕まえておけないなら)
ハナビ(わたしが取っちゃうからね?)
ヒナタ(わ、私は…)
ナルト「ハナビ?」
ハナビ「ううん、何でもないの」
ハナビ「ナルトさん、戻ろう?」
ハナビ「わたし、姉さまにおかわり貰うから」
ナルト「おお、俺も食べてる途中だったってばよ」ヨイショッ
ヒナタ(あ、いけない…)サササ
ハナビ「じゃ、さっきの話、覚えておいてね?」ギュウッ
ナルト「…ああ、そんときになったら、考えるってばよ」
ハナビ「ふふふっ、…」
~回想中断~
116:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:37:36 ID:na8pmVAw
テンテン「へえ、ハナビちゃんもいろいろあったんだね~」フヘー
テンテン「今、何してるんだっけ?」
ヒナタ「一年前くらいから、他里に留学中」
ヒナタ「今度戻って来るって言ってたけど」
テンテン「そういえば見送り、あたしも行ったんだよね…」
テンテン「あの時は、なんにも思わなかったなぁ…」
テンテン「しかし、ナルトのやつ」
テンテン「美人姉妹を両方共モノにするなんて」
テンテン「結構やるわね…」
ヒナタ「あ、あの、そういうのじゃないし…」
117:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:40:09 ID:na8pmVAw
テンテン「結局、ヒナタが聞こえなかった話は何だったのかなぁ?」
ヒナタ「分からないけど、本人にも聞けないし…」
テンテン「あ、そっか」
ヒナタ「それでどうする?まだ続ける?」
テンテン「うん、まだ付き合うところまで聞いてないし」
テンテン「あ、さっきの後はどうなったの?」
ヒナタ「あ、うん」
118:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:45:30 ID:na8pmVAw
ヒナタ「あのあと、ハナビがナルトくんに抱きついてやってきて」
ヒナタ「お父さんがご飯吹いちゃって大変だったよ」
テンテン(あ、そっか)
テンテン(お父さんからしたら、娘二人共でナルトを取り合っているのが確定したわけだし)
テンテン「複雑だったんだろうなぁ…」
ヒナタ「え?なにが?」
テンテン「ううん、何でもない」パタパタ
テンテン「それじゃ、ナルトと付き合うことになった話を聞かせてよ」
ヒナタ「あ、週末の話ね、うん、わかった」
119:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:49:07 ID:na8pmVAw
~別室~
ナルト「あー、うっすら聞こえてくる」
ナルト「なんで女って恥ずかしい話とかも平気で話せるんだってばよ…」
ナルト「馴れ初めとか、なあ?」
クラマ(おい、誰に話してるんだ)
ナルト(別に、独り言だってばよ)
ナルト「にしても、あの時なぁ」
ナルト「ヒナタ、やっぱ居たのか」
ナルト「…うわぁ」
ナルト「完全にカッコつけてるところを見られてるってばよ…」
ナルト「…気付いてないフリしとこ…」
ナルト(にしても、ハナビの件はもっと時間がかかると思ってたんだけどなぁ)
120:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:52:30 ID:na8pmVAw
~火の国国境付近~
ハナビ「はくしゅんっ!」
???「…大丈夫か?」
???「護衛も任せてしまって…」
ハナビ「いえ、貴方に護衛が必要とも思えませんが…」
ハナビ「ほかの方々も、後で追いつくそうですし」
???「まあそうだが…」
???「それで?風か何かか?」
ハナビ「…多分噂話でもされていたのでしょう」
121:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:56:12 ID:na8pmVAw
ハナビ「…でも、今日の風は、イロイロ思い出させてくれますね…」
???「何を思い出していたんだ?」
ハナビ「はい、ナルトさんに告白したときのことを…」
???「告白?したのか」
ハナビ「ええ、まあ振られちゃいましたが」
ハナビ「いいかげん、姉さまも心を決めてきそうだったですし」
ハナビ「ナルトさんの反応的に、あの日しかないと思っていたんですけどね…」
???「…まあ、恋愛事は理屈ではうまくいかないものさ」
122:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 03:59:20 ID:na8pmVAw
ハナビ「もしかして、慰めてくれてます?」
???「好きに受け取ればいい」
ハナビ「そうですか、相変わらずつれない態度ですね…」
???「もうそろそろ野営の準備をしようか」
ハナビ「はい、了解しました」
???「…仕事は完璧なんだがな」
ハナビ「…明るい方が好かれるんじゃないかって、悪あがきした結果です、気にしないでください」
???「そうか」
???「まあ、そうやって一途に思えるのは美徳だと、オレは思う」
ハナビ「…ありがとうございます!」
126:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 11:42:45 ID:77gk2kQ.
ハナビが本編ではどうゆうキャラかわからんが本当にこんなキャラっぽい
127:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:20:32 ID:snAoV5iw
~回想再開 週末~
ナルト「おーい、ヒナター?」
ナルト「迎えに来たってばよー!」
ヒナタ「な、ナルトくん、おはよう…」
ナルト「おう、おはようヒナタ!」
ヒナタ「今日はいつになく元気いっぱいだね」
ナルト「まぁな!さあ、早速行くってばよ」
ヒナタ「うん」
ナルト「ところで、その荷物は?」
ヒナタ「あ、外に行くって言ってたから、お弁当作ったの」
ナルト「お、そりゃ楽しみだな」
ナルト「んじゃ、それ持つってばよ」
ヒナタ「あ、ありがとう」
128:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:24:49 ID:snAoV5iw
~里の外~
ヒナタ「それで、どこまで行くの?」シュッ
ナルト「そこまで遠くないってばよ」シュッ
ナルト「火の国の温泉街の手前くらいだから」
ヒナタ「それなら、あまり時間はかからないね」
ナルト「ああ、心配ないってばよ」
ヒナタ「別に心配してはいないけど」
ナルト「ははっ、そっか」シュッ
ヒナタ(どんな所なんだろう)
ナルト(さて、頑張るってばよ、俺!)
129:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:31:27 ID:snAoV5iw
~登山口前~
ナルト「ここだってばよ」
ヒナタ「登山口?登るの?」
ナルト「普通に道があるからさ」
ナルト「少し上の方なんだけど」
ナルト「ほ、ほら」つ
ヒナタ「ん?なぁに?」
ナルト「あの、さ、手とか…その」
ヒナタ「…あっ」////
ヒナタ「う、うん」つギュッ
ナルト「ゆっくり登ればいいだろ?」
ヒナタ「そ、そうだね…」
ナルト「こ、こっちだってばよ」
ヒナタ「わ、分かった…」
130:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:40:09 ID:snAoV5iw
~登山道~
ヒナタ「少し紅葉してる木もあるね」
ナルト「ああ、この辺は気候が変わりやすいから」
ナルト「たまに先走ってそうなる奴もあるって聞いた気がする」
ヒナタ「へー、ここには自来也様と来たんでしょ?」
ナルト「通り道だったんだけど、何でかイイもん見せてやろうかのぅとか言ってさ」
ヒナタ「何それ?モノマネ?似てなーい」フフフ
ナルト「えー?そうか?結構自身あんだけどなぁ」
ヒナタ「あ、どんぐりだ…」
ヒナタ「去年からのかな?」
ナルト「どんぐりって何の木の種なんだ?」
ヒナタ「うーん、分からないけど…」
138:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 20:54:35 ID:sL5TpDRc
因みに>>130で出た“どんぐり”はクヌギやナラの木の実の総称で、分類的に“果実”だったりする。
131:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:44:41 ID:snAoV5iw
~山腹~
ナルト「あ、この辺りでちょっと逸れるんだ」
ヒナタ「そうなの?よく覚えてるね」
ナルト「ほら、あそこにでっかい木があるだろ?」
ナルト「あれが見えた所に…ほら」
ヒナタ「これは…手裏剣?」
ナルト「前来た時に、印つけといたんだ」
ヒナタ「また来る気満々だったんだね」
ナルト「ああ、なんか理由があったと思うんだけど…」
ナルト「思い出せないんだよなぁ…」
ヒナタ「まあ、そのうち思い出すかもしれないし」
ヒナタ「行ってみよ?」
ナルト「ああ、そうだな」
133:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 15:57:21 ID:snAoV5iw
ナルト「…さ、ここだってばよ」
ヒナタ「ここは…」
ナルト「すげーだろ?山に囲まれた湖が一望できるんだってばよ」
ナルト「他の所より少し高くなってるから、一番綺麗に見えるんだってばよ」
ヒナタ「すごく、綺麗…」
ナルト「上の方は木が多すぎて見えないし、座って見られるのはここだけってエロ仙人が言ってた」
134:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 16:01:31 ID:snAoV5iw
ヒナタ「植生が濃いんだね」
ナルト「ま、木に登って見るより落ち着くだろ?」
ヒナタ「うん!」
ナルト「さて、時間も結構来てるし、飯食うか」
ヒナタ「そうだね、私もお腹空いちゃった」
ナルト「ま、ちょっとしたハイキングだってばよ」
ヒナタ「私たちが忍びだからちょっとした、なんだけどね」
ナルト「あ、そりゃそうだな」ハハハ
ヒナタ「今、準備するね…」
135:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/05(月) 16:06:58 ID:snAoV5iw
ナルト「なんで、山で食べる飯って美味いのかなぁ」ムシャムシャ
ヒナタ「達成感とかじゃない?」
ナルト「懐かしいなぁ、あのときはエロ仙人が俺の分のおにぎり食べちゃってさ」
ナルト「ここで喧嘩したっけな…」
ヒナタ「思い出の場所なんだね」
ナルト「たぶん、俺とエロ仙人しか知らなかったし」
ナルト「今は俺とヒナタだけだな」
ヒナタ「じゃあ、私たちにとっても、思い出の場所で、秘密の場所なんだね」
ナルト「…そ、そう言われると、なんか照れ臭いってばよ」ポリポリ
ヒナタ「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」
ナルト「え?じゃあどういう意味なんだ?」
ヒナタ「そ、それは…」
ヒナタ「も、もう!ナルトくんの意地悪!」
ナルト「え、えー…」
148:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:13:37 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…いい風だな」
ヒナタ「うん…」
ナルト(ヒナタの横顔、綺麗だよな…)
ナルト(いままで、あんまり考えないようにしてたけど)
ナルト(…俺も、腹決めないとな)
ナルト「あのさ、ヒナタ…」
ヒナタ「ナルトくん!あれ…!」
ナルト「へ?」
ヒナタ「あそこ、、私たちが通ってきた街道じゃない?」
ナルト「ん?ああ、そうだけど…」
149:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:19:40 ID:1sYVsQ7E
ヒナタ「白眼!!」ギンッ
ヒナタ「やっぱり、あれって役人の人だと思う」
ナルト「検問か?別に気にするほどのものでも…」
ヒナタ「何かあったのかも…」
ナルト「…はいはい、見に行きたいんだろ?」
ヒナタ「…ごめんなさい」
ナルト「別にイイってばよ、また来ればいいんだし」
ナルト「それに、事件なら放ってはおけないからな」
ヒナタ「ナルトくん…」
ナルト「さ、とりあえず行ってみるってばよ」
150:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:27:32 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…はぁ?里に帰れない?」
役人「ああ、今この近辺には凶悪な罪人が逃げ込んだ可能性がある」
役人「木の葉の里と、近辺の町村のあいだの道は封鎖だ」
ヒナタ「あの、ちなみにいつごろまで…?」
役人「明日の昼頃まではかかる」
役人「調査が済むまで、街に戻ることをすすめる」
ナルト「あの、俺たち木の葉の忍びなんだけど…」
ナルト「ほら、額あてもあるし」
役人「偽装で逃走を手助けする可能性がある」
151:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:33:22 ID:1sYVsQ7E
ナルト「…さすが役人、頭が固いってばよ…」ボソッ
役人「むっ!?」
役人「その方、あまりごちゃごちゃ抜かすようなら、重要参考人として引っ立てても良いのだぞ?」
ナルト「ああ上等だ!その凝り固まった頭の中身を、やわらかーくほぐしてやるってばよ!!」
役人「な、なんだとぉ!!!」
ヒナタ「あ、あの、ごめんなさい」ペコ
ヒナタ「ほら、ナルトくんも謝って」
ナルト「いや、俺は…」
ヒナタ(役人さんと揉め事を起こしたら、里にも迷惑がかかっちゃうよ)
ヒナタ(未来の火影が、そんなことに関与しちゃダメ!)
ナルト(わ、悪かったってばよ…)
ヒナタ(私じゃなくて、あの人に言わないと)
152:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:38:43 ID:1sYVsQ7E
ナルト「あ、あのさ…」
ヒナタ(敬語!)ボソボソ
ナルト「あ、あの、先程は本当に申し訳なく存じ上げます?」
ヒナタ「そ、それじゃあ訳がわからないよ、ナルトくん…」
役人「む、ま、まあ私も少し、頭に血が上ってしまったな」オホン
役人「しかし、そんな美人を連れて、わざわざ危険な道を行くこともなかろう」
役人「伴侶は大切にせねば」
ヒナタ「び、美人!?」
ナルト「は、伴侶!?」
役人「ん?違うのか?」
ナルト「いや、あの、えっと…」
ヒナタ「…」////
役人「む、なるほどな…」
153:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:43:58 ID:1sYVsQ7E
役人「本来、こういうことはしてはいかんのだが…」
役人「まあ、未来の夫婦に少しサービスしても、ばちは当たるまい」
ヒナタ「え、いや、あの…」
役人「能書きは良い、持っていけ」つ券
ナルト「これは?」
役人「近くの宿場町のサービス券だ」
役人「ちょうど、祭りの時期だったのでな、私ももらってしまったが」
役人「あいにく連れ合いは中央部で帰りを待っておるゆえ、使い道もない」
役人「明日まで暇であろう、それで祭りでも見て、温泉宿で一泊すれば」
役人「すぐにここも通れる」
ナルト「温泉宿で…」
ヒナタ「一泊…」////
役人「それと、男の方、少し耳をかせ」
ナルト「え?俺?」
154:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:48:05 ID:1sYVsQ7E
役人(お前、あの娘に惚れておるな?)
ナルト(い、いや、別に…)
役人(隠さんで良い、私も40を超えたが、そういう機微に鈍くなってはおらん)
役人(こういうのは、強引なきっかけも時には必要)
役人(背中は押してやる、決めてくると良い!)バシッ
ナルト(あいたっ!?い、いや、どうしてそこまで…)
役人(たしかに、お前は正直気に食わんが…)
ナルト(…あー、そうですか)
役人(あの娘、私の妻の若い頃に、よく似ておる)
役人(なんとなく、放っておけん雰囲気とか、芯の強そうな面立ちがな…)
ナルト(役人のおっさん…)
155:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:51:04 ID:1sYVsQ7E
役人(…分かったか?)
ナルト(…分かったってばよ)
ナルト「ありがとな!」
役人「…おほん、このことは、内密にな…」
役人「それでは、私は公務に戻る」
役人「くれぐれも、道中気をつけるのだ」
ナルト「ああ、分かったってばよ」
ナルト「ヒナタ、行こうぜ」
ヒナタ「え?あの人と何を話してたの?」
ナルト「…いつか教えてやるってばよ」
ヒナタ「えー?」
156:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/07(水) 01:55:33 ID:1sYVsQ7E
役人(…思わず、素の対応をしてしまった…)
役人(なんだろうな、応援したくなるような雰囲気が、あのふたりにはあった…)
役人(む、私ももっと若々しくせねばな!)
役人(…最近、話し方も爺むさくなってきたような気もするし…)
役人「…おと、いかんいかん、仕事をせねば!」
ヒナタ(…夫婦、か)
ヒナタ(本当に、ナルトくんとそうなれたら、嬉しいな…)
ヒナタ(…その前に、誤解も解かなくちゃいけないんだけどね…)
ヒナタ「はぁ…」
ナルト「ん?どうしたんだってばよ?」
ヒナタ「う、ううん、なんでもないの」
ヒナタ「温泉街、行ってみよう?」ギュッ
ナルト「あ、ああ、そうだな」
162:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:27:24 ID:gL6T/Src
~温泉宿~
ヒナタ「うわぁー、ここから山合いの川まで全部見えるんだね」
ナルト「部屋が空いてて良かったってばよ」
ナルト「…ま、一部屋だけだったけどな…」
ヒナタ「し、しょうがないよ」
ヒナタ「近隣の村だけじゃなくて、結構大きなお祭りみたいだし…」
ナルト「いや、ヒナタがいいなら別に…」
ヒナタ「…」////
ナルト「は、ははは…」
163:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:30:40 ID:gL6T/Src
ナルト「そ、そうだ」
ナルト「せっかくだし、祭り見に行くってばよ」
ナルト「おっさんに貰った券も使ってやらねぇと…」
ナルト「たしか、浴衣の着付けもやってくれるって」
ヒナタ「え?浴衣にも着付けがあるの?」
ナルト「あー、俺は用事がないけど」
ナルト「女の人は綺麗に浴衣を着るのって難しいらしいってばよ」
164:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:34:05 ID:gL6T/Src
ヒナタ「詳しいんだね?」
ナルト「エロ仙人知識だってばよ…」
ナルト「修行もやってくれたけど、自分はよく酔いつぶれるまで遊んでたから」
ヒナタ「ほ、奔放な師匠だったんだね…」
ナルト「おかげでいらないこともイロイロ覚えたってばよ」
ナルト「とにかく、せっかくの場なんだ」
ナルト「まずは形から楽しむってばよ」
ヒナタ「…うん、そうだね!」
165:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:37:12 ID:gL6T/Src
~宿受付前 待合室~
ナルト「ヒナタ、遅いってばよ…」
ナルト「なんか、着付けのおばちゃんも張り切ってたしなぁ…」
ヒナタ「…な、ナルトくん」
ヒナタ「お、おまたせ…」
ナルト「おう、結構まっ…」
ヒナタ「ど、どうかな?」////
166:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:44:31 ID:gL6T/Src
ナルト(これは…!?)
ナルト(ヒナタの浴衣、普通の白じゃなくて、敢えての青!)
ナルト(大きな胸は心なしか押し込められたように主張は控えめに)
ナルト(その分、全体のシルエットは落ち着いた印象になってるってばよ)
ナルト(アクセントは赤い金魚の意匠で、見た目も涼しげな印象を際立たせているし)
ナルト(さらにアップにまとめた髪には、見慣れないかんざしが…)
ナルト(まさに…)
ナルト「…最高だってばよ…」ボソッ
ヒナタ「え、えぇ!?」
ナルト「あ、いや、その、つい本音が…」
ヒナタ「ほ、本音って…」////
ナルト「あ、う…」
168:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:48:39 ID:gL6T/Src
ナルト「そ、その浴衣、どうしたんだってばよ?」
ヒナタ「その、呉服屋さんに気に入られちゃったみたいで…」
ヒナタ「これを着て、宣伝して欲しいって…」
ナルト(なるほど、新商品のアピールにヒナタを使うってことか…)
ナルト(呉服屋、なかなか商売上手だってばよ…)
ヒナタ「かんざしは、宣伝の報酬にって、この浴衣と一緒にもらったの」
ナルト「…やっぱ、ヒナタってすげーよな」
ヒナタ「え?そ、そんなことないよ…」モジモジ
170:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 00:56:48 ID:gL6T/Src
ナルト「ふう、やっと落ち着いたってばよ」
ナルト「せっかく時間があるんだし、早速端から見て回るってばよ」
ヒナタ「う、うん」
ナルト「あ…」
ヒナタ「どうしたの?ナルトくん」
ナルト「…よしっ!」
ナルト「ひ、ヒナタ、手、出すってばよ」
ヒナタ「ん?はい」つ
ナルト「ひ、人ごみではぐれたら困るからな」ギュッ
ヒナタ「あ、そういうことか…」ボソッ
ヒナタ「うん、さあ、行こう!」
ナルト「ああ、まずはどこから行くかな…」
179:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:51:01 ID:7Frl8xCQ
~射的~
ナルト「お、射的があるってばよ」
ヒナタ「好きなの?射的」
ナルト「うーん、まあ好きって言うか…」
ナルト「見た方が早いかな」
ナルト「おっちゃん、一回!」
おやじ「おう、ほれ、コルクと銃だ」
おやじ「言っとくが、うちのは難しいことで有名だからな」
おやじ「女の前でカッコつけたいなら、他所へ行った方がいいぜ?」
ヒナタ「ああ言ってるけど、いいの?」
ナルト「へっ、まあ見てなって…」ジッ
ナルト「ヒナタ、どれか欲しいものあるか?」
ヒナタ「え?うーん…」
ヒナタ「じゃあ、あの小物入れかな」
おやじ「お、この子も容赦ねぇな」
180:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:53:12 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「そうなんですか?」
おやじ「そらー、おめぇ、小物入れなんて安定してて取りにくいに決まってんだろ?」
ヒナタ「あ、そっか…それじゃあ…」
ナルト「いや、大丈夫だってばよ、…あれだな?」
おやじ「いやに自信満々だな…」
ナルト「弾は五発だけだよな?」
おやじ「おう、おまけはしねぇ」
ナルト「…」ジィ
ぽん、ぽん、ぽんっぽんばしっ
コトッ
おやじ「…は?」
ナルト「ほら、落としたってばよ」
181:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 20:56:51 ID:7Frl8xCQ
おやじ「んな馬鹿な!?」
ヒナタ「す、凄いね…ナルトくん」
ナルト「ははっ、こういうの、昔から得意なんだ」
ナルト「で?うちのはなんだって?おっちゃん?」
おやじ「くっ、これが景品だ…」
ナルト「あー、もう一回やろうかなー?」
おやじ「お、おいおい、うちの景品取り尽くす気か!?」
ナルト「うーん、何かあればなー」
ナルト「諦めるんだけどなー」
おやじ「こ、こいつ…」
182:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:02:54 ID:7Frl8xCQ
おやじ「わ、分かった、こいつも持ってけ」つ券
おやじ「ほら、あそこのイカ焼き、ただで貰えっから」
ナルト「あんがとよ」
ナルト「ほら、ヒナタ、行くってばよ」
ヒナタ「え?で、でも…」
ナルト「いーからいーから」
おやじ「二度と来るんじゃねぇぞ!」
ナルト「はははっ、また気が向いたらなー!」
ヒナタ「ちょ、ちょっとナルトくん、もう少しゆっくり…」ギュッ
おやじ「ったく、とんでもねぇ奴だな…」
子供「とーちゃん、これやる!」
父親「射的?難しいんだぞ?これ」
子供「大丈夫だよ、さっきの兄ちゃんが簡単に落としてたもん!」
父親「そうなのか?そんじゃ一回くらいやって見るか…」ワイワイガヤガヤ
おやじ「お?何かお客が…」
183:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:07:59 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「もう、ダメだよ?あんなタカリみたいなことしたら」
ナルト「大丈夫、あの屋台にもいーことあっから」
ヒナタ「いいこと?」
ナルト「ああいう店ってのは、誰かが取ってると、自分も取れると思うもんなんだってばよ」
ナルト「だから、客引きに貢献したお代に貰ったんだ」
ヒナタ「そうなの?」
ナルト「ほら、ちょっと人だかりができて来てるだろ?」
ヒナタ「本当だ…」
ナルト「ま、あんまり気にしないで楽しめばいいんだってばよ」
ヒナタ「お祭り、詳しいんだね?」
ナルト「それほどでもないってばよ」
ヒナタ(ナルトくん、楽しそう)
ナルト「さ、貰った券でイカ焼きを買うってばよ!」
184:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:13:15 ID:7Frl8xCQ
~イカ焼き~
ナルト「イカ焼きちょーだい!」
お姉さん「あれ?この券、どこで貰ったの?」
ナルト「ちょっと、射的屋のおっちゃんからな」
お姉さん「ふーん、ま、いっか」
お姉さん「横の彼女の分も?」
ヒナタ「か、彼女!?」
ナルト「そうなんだ、だからおまけもくれよ」
お姉さん「図々しいねー」チョイチョイ
お姉さん「ま、今日くらいはカッコつけなさいな」
お姉さん「はい、もも串もつけたげる」
ナルト「へへっ、ありがとうねーちゃん」
お姉さん「彼女にやさしくすんのよ?」
ナルト「分かってるってばよ!」
185:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:19:52 ID:IGfbV8Hc
ナルトが策士だwwww
186:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:20:32 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「ナルトくん?今のは…」
ナルト「あ、ごめんな、勝手に話して…」
ヒナタ「あ、別にいいんだけど…」
ナルト「ああ言っとけば、結構いろいろくれるんだってばよ」
ヒナタ「へ、へー」
ヒナタ「何だか、随分慣れていたから」
ヒナタ「他の人とも来たことあるの?」
ナルト「え?あ、いや」
ナルト「み、見よう見まねってやつだってばよ」
ナルト「俺ってば、来たとしてもキバとかその辺とばっかりだったし」
ナルト「だから、お、女と祭りを回ったりとかは、ヒナタが初めてだってばよ…」アセアセ
ヒナタ「そ、そっか…」
ナルト「さ、冷めないうちに食っちまうってばよ」
ヒナタ「う、うん」
187:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:20:33 ID:a18EwGEw
世渡り上手と言おう
188:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:24:02 ID:7Frl8xCQ
~屋台連 はずれ~
ナルト「この辺りなら、ちょっと休めるな」
ヒナタ「あ、ベンチがあるよ」
ナルト「ちょうどいいや、少し待っててくれよ」
ヒナタ「どこに行くの?」
ナルト「さっきラムネ売ってたから、買ってくるってばよ」
ナルト「混んでたから、一人の方が買いやすいし」
ヒナタ「そう?じゃあ待ってるね」
ナルト「すぐに戻るってばよ」タッタッタッ
ヒナタ「…」
189:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:27:21 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ(ナルトくん、いつもより生き生きしてる)
ヒナタ(成り行きだったけど、来て良かったな…)
ヒナタ(あ、うちの皆に何も言ってないけど、大丈夫かな?)
ヒナタ(…ま、いっか)
ヒナタ(今はナルトくんと…で、デートなんだから)
ヒナタ(少しくらい、甘えてみても…)
ナルト「…おーい、ヒナタ?」ピト
ヒナタ「きゃっ、冷たっ!?」
190:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:29:42 ID:7Frl8xCQ
ナルト「お、悪い悪い」
ナルト「何かボーッとしてたからさ」
ヒナタ「は、早かったね」
ナルト「すぐそこだし、こんなもんだってばよ」
ナルト「ほい、これヒナタの分」
ヒナタ「あ、ありがと」
ナルト「さ、イカ焼きイカ焼きー」ガサ
ナルト「いっただっきまーす」ガブ
ナルト「うめー!」
ヒナタ「…」ジィッ
191:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:32:27 ID:7Frl8xCQ
ナルト「ん?どうした?ヒナタ」
ナルト「食わないのか?」
ヒナタ「あ、今はナルトくんが持ってるから…」
ナルト「ん?ああ、そっか」
ナルト「容器ごと取ったら食えないよな」
ナルト「はい、取るってばよ」
ヒナタ(…)
ヒナタ(い、今なら…)
ヒナタ(が、頑張れ、私!)
192:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:35:26 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ「あ、あーん」
ナルト「え?」
ヒナタ「あ、あの、ほら、今小物入れとラムネで両手塞がってるし…」
ナルト「そ、そんなのそこに置けば…」
ヒナタ「い、今は持っていたい気分なのっ!」
ナルト「お、おう、そっか…」
ヒナタ「だ、だから、あーん」////
ナルト「じ、じゃあ」つ/
ヒナタ「はむっ」
ヒナタ「…美味しい!」
ナルト「よ、良かったな…」
193:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 21:38:49 ID:7Frl8xCQ
ヒナタ(や、やり過ぎちゃったかな…)
ナルト(な、なんだ!?ヒナタがあんなこと言うなんて…)
ナルト(ゆ、夢じゃ無いよな?)
ヒナタ(ど、どうしよう、まともに顔見られないよ…)////
ナルト(もしかして、残りも俺が食べさせんのか!?)
ナルト「…」
ヒナタ「…」
195:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/08(木) 22:41:33 ID:0dgaw2Ak
うほおおぉ
ほこほこする
198:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:25:21 ID:VX.lbPpI
ナルト「…ま、いいか」
ヒナタ「え?」
ナルト「どうせ、ほかに誰もいないんだし」
ナルト「このくらい、別に悪いことじゃねえもんな」
ナルト「ほい、残りも食わせるってばよ」
ヒナタ「う、うん、お願いします」
ナルト「なんだよ、ヒナタが最初に始めたんだろ?」
ヒナタ「そ、そうなんだけど」
ヒナタ「改めて考えたら、恥ずかしくなってきちゃった…」////
ナルト「ははっ、ま、ここは意地でも食ってもらわないとな」
ナルト「おっと、冷まさないとな…」フーフー
199:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:31:19 ID:VX.lbPpI
ナルト「さっきはいきなりだったから、気にしてなかったけど」
ナルト「火傷しなかったか?」
ヒナタ「うん、平気だよ」
ナルト「うし、ならイイってばよ」
ヒナタ「…美味しいね」
ナルト「祭りで食うもんって、なんでもいつもより美味いんだよな」
ナルト「それに、今日はヒナタも一緒だしな!」
ヒナタ「…っ!!?」
ナルト「お、おい、大丈夫か!?」
ヒナタ「んっ…はぁっ…」ゴクン
ヒナタ「し、死んじゃうかと思った…」
200:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:36:09 ID:VX.lbPpI
ナルト「あんまり急いで飲み込むと、イカは危ないってばよ」サスリ
ナルト「ほら、ラムネも飲んで」
ヒナタ「う、うん、ごめんね」
ヒナタ「で、でも、ナルトくんがいきなりあんなこと言うから…」
ナルト「俺?何か言ったっけ?」キョトン
ヒナタ「…もうっ、知らない!」プン
ナルト「え?いや、え?」
ヒナタ「…気にしてる私がバカみたい」ボソボソ
ナルト「お、おい、ヒナタ?」
201:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:40:25 ID:VX.lbPpI
ナルト「お、怒るなってば」
ヒナタ「別に怒ってないもん」プク
ナルト「いや、絶対怒ってるって」
ヒナタ「怒ってない!」
ヒナタ「もも串も貰っちゃうもん」パク
ナルト「あー…二本とも食うなよ」
ヒナタ「…」モグモグ
ナルト「ったく…」
202:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:47:03 ID:VX.lbPpI
ナルト「仕方ねーな」
ナルト「ヒナタ、ちょっと来るってばよ」
ヒナタ「?どこに行くの?」
ナルト「ご機嫌取り」
ヒナタ「…それ、言ったらダメなんじゃないの?」
ナルト「んー、まあそうかもな」
ナルト「ほら、手」つ
ヒナタ「…今から行くところ、面白い?」ギュッ
ナルト「ヒナタ次第だけど」
ナルト「多分楽しめると思うってばよ」
ヒナタ「…ふふっ、期待しちゃうからね?」
ナルト「おう、任せとけ」
203:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:52:49 ID:VX.lbPpI
~ヨーヨー釣り~
ナルト「ほら、ここだってばよ」
ヒナタ「ヨーヨー釣り?」
ヒナタ「あの水風船のやつ?」
ナルト「ああ」
ナルト「これってば、ちょっとした小ワザがあるからな」
ナルト「ヒナタも自分で取りやすいはずだってばよ」
ヒナタ「わ、私がやるの?」
ナルト「せっかく来たんだし、一つくらいやってみたいだろ?」
ヒナタ「そ、それは…」
ナルト「大丈夫、ほら、やってみるってばよ」
204:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 01:59:57 ID:VX.lbPpI
ナルト「おっちゃん、二回分頼むわ」
おやじ「二回か、ほれ」
おやじ「ま、気楽にやっていきな」
ナルト「ほら、ヒナタの分」
ヒナタ「あ、うん」
ナルト「よし、まずは俺がやってみるから、よく見ておくってばよ」
ヒナタ「わ、分かった…」ギンッ
ナルト「いや、白眼まで使わなくてもいいけど」
ヒナタ「あ、そっか…」スッ
206:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 03:25:50 ID:WxbwaLXM
白眼ワロタwww
白眼使えば祭りの屋台全部取って回れるんじゃね
207:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:21:54 ID:iaqWGcpQ
ナルト「まず、この引っ張るやつな」
ナルト「見ての通り、引っ掛ける所以外は紙で出来てるから」
ナルト「何も考えずに水につけると、風船の重さに耐えきれなくて千切れるってばよ」
ヒナタ「うん、弱そうだもんね」
ナルト「だから、最初に先の方だけ水につける」チョイ
ナルト「紙だから、少しの水も吸い上げて、全体が湿るから、ほんの少しでいいってばよ」
ナルト「そんで、染み込み切るまで待つ」
ヒナタ「先につけちゃうの?」
ナルト「ああ、こうすれば、ある程度紙の目が詰まって硬くなるからな」
208:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:26:41 ID:iaqWGcpQ
ナルト「染み込み切ったら、次に取る風船を決めるってばよ」
ナルト「風船は、基本的に紐が伸び切って、繋がりがわかる奴をさがす」
ヒナタ「他のやつと絡むから?」
ナルト「ああ、風船自体に引っかかる可能性もあるし」
ナルト「んで、見つけたら引っ掛ける奴をそっとつけて」
ナルト「そのままゆっくり持ち上げる」ググ
ナルト「んで、風船と紐が一直線になったら、少し力を込めて引っ張るってばよ」グイッポン
ヒナタ「あっ、切れなかったね」
ナルト「慣れれば結構簡単に取れるようになるってばよ」
209:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:29:54 ID:iaqWGcpQ
ナルト「ヒナタもやってみ?」
ヒナタ「で、出来るかな…」
ヒナタ「えっと、少し浸して」チョイ
ヒナタ「風船を探して…」ア,アッタ
ヒナタ「ゆっくり持ち上げて…」ググ
ヒナタ「え、えいっ」ポン
ヒナタ「ほ、本当に出来た!」
ヒナタ「な、ナルトくん!」クルッ
ナルト「うわぁ…」
ヒナタ「え?なんでそんな反応なの?」
210:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:33:36 ID:iaqWGcpQ
ナルト「いや、いくらなんでも一回で取れるとか」
ナルト「俺も出来るようになるまで、結構かかったのに…」
ナルト「…くっ、それでも取れないヒナタにドヤ顔する予定がパァだってばよ…」
ヒナタ「そ、そんな算段があったんだ…」
ナルト「因みに、この方法、最後の力加減を失敗しやすいからな」
ナルト「でも、そこさえ掴めば、かなり安定して取れるってばよ」
ナルト「あと、店によっては怒られるから、うまいこと誤魔化してやるってばよ」
ヒナタ「だ、誰に言ってるの?ナルトくん」
211:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:44:09 ID:iaqWGcpQ
ナルト「ま、いっか」
ナルト「結果取れたんだから問題ないってばよ」
ヒナタ「そ、そうだ!取れたよ?」ジッ
ナルト「ん?」
ヒナタ「…」ソワソワ
ナルト「え?どうしたんだ?」
ヒナタ「あ、あの」
ヒナタ「褒めてくれないの?」
ナルト「…」ドキューン
ナルト「うんうん、凄いなー、ヒナタは」ナデナデ
ヒナタ「え、えへへ」ニコニコ
ナルト(…あー、こりゃあダメだってばよ)
ナルト(なんで、いちいち可愛いんかな…)
ナルト(普段のしっかりしてるのもいいけど)
ナルト(素直に甘えられるのも、ギャップがあっていいよな…)
212:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 12:45:41 ID:iaqWGcpQ
ヒナタ「あ、綿あめがあるよ、ナルトくん!」
ナルト「そうだなー、買いに行こうなー」
ヒナタ「うん、早く早く!」グイ
ナルト「うわっ、そ、そんなに引っ張るなってばよ」オットット
子供「おっちゃん、バカップルっていうんでしょ?あーいうの」
おやじ「好きにさせてやんな」
おやじ「気遣いができる、それが粋ってもんよ」
子供「…よくわかんないけど、わかった!」
おやじ「偉いな、ボウズ、おまけでもう一回やってけ」
子供「やった!おっちゃんも、いき、だね」
おやじ「へっ、そんなもんさ」
218:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:22:59 ID:94X8odsI
~宿~
ナルト「結局、出店はほとんど回っちまったな」
ヒナタ「うん、ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」
ナルト「脚、大丈夫か?」
ヒナタ「さすがに、鍛えてますから」エヘン
ナルト「そういやそっか」
ナルト「一応花火があるらしいけど」
ヒナタ「うーん、でも、場所取りとかしてないから、見えないんじゃない?」
ナルト「あー、綺麗に見えるところはもう取られてるよな…」
ヒナタ「それより、人が少ないあいだにお風呂入っちゃおうよ」
ナルト「そうすっか」
ナルト「汗も結構かいたし」
220:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:29:35 ID:94X8odsI
ナルト「え”!?風呂が壊れた?」
女将「ええ」
女将「おそらく配管の問題なのですが…」
女将「復旧するまで、大風呂の方は締切に…」
ナルト「そ、そんな~」
女将「あ、でもお二人のお部屋には室内風呂がついていますよ」
女将「お値段の分、凝った造りですから」
女将「きっと、ご満足いただけるかと…」
ヒナタ「室内風呂ですか…」
221:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/12(月) 01:34:57 ID:94X8odsI
女将「はい」
女将「広さも十分、湯の方は別源泉からのかけ流しです」
女将「ベランダ形式の露天風呂もありますし」
女将「お二人で親睦を深められてはいかがでしょうか?」
ナルト「え?二人でって…」
ヒナタ「わ、私たちは別に…」
女将「あら、わたしの勘違いでしたか」
女将「近隣のお湯屋さんもありますので、相談して見てください」
女将「迷惑料といたしまして、料金はこちらで負担させていただきます」
ナルト「は、はあ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-②
ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」-③
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