1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:23:40.40 ID:JBMN/Jej0

─ 刃牙の家 ─ 



刃牙(いやァ……) 

刃牙(やってみなきゃワカらない、なんて言葉があるけど──) 

刃牙(まさしくあれは真実だったんだな) 

刃牙(正直いって、“やってみた”俺自身がまだ信じ切れてないんだから) 

刃牙(半ばダメ元で、三人を誘ってみたけど……) 

刃牙(まさか実現するとはね……) 

刃牙(俺と親父と兄さんと梢江で、食事をすることになるなんて……ッッ) 





元スレ
ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる
刃牙「俺と親父と兄さんと梢江でちゃぶ台を囲むことになった」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388247820/
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:28:35.70 ID:JBMN/Jej0

刃牙「お待たせ……ようやく食事ができたよ」 

梢江「三人ともさっき来たところよ」 

梢江「前もっていってくれれば、私も手伝ったのにさ……」 

刃牙「イヤ、いいんだよ……今日は梢江もお客なんだから」 

ジャック「…………」 

勇次郎「…………」 

刃牙(うおッ!) 

刃牙(なんて重たい空気……ッ! なんか喋れよ……梢江、可哀想じゃん……) 





8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:32:14.35 ID:JBMN/Jej0

刃牙(ご飯に味噌汁……キャベツの千切り……焼き魚(サンマ)……) 

刃牙(ど真ん中には生姜焼き……) 

刃牙「ま、親父や兄さんにはチト物足りない量かもしれないけど……」 

刃牙「あいにくこのちゃぶ台、小さいしさ……」 

刃牙「もし足りなかったら、あとは各自で夜食でもどうぞ……ってことで」 

シ~ン…… 

刃牙「…………ッッ」ゴクッ… 

刃牙「じゃ、いただきまァ~す」 

梢江「いただきます」 

ジャック「ああ……」 

勇次郎「…………」ペコッ… 





10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:36:28.43 ID:JBMN/Jej0

モニュ…… モグ…… ズル…… ソボ…… モニュ…… 

サクッ…… モニュ…… ゴクッ…… ズズ…… ゴキュッ…… 

刃牙(~~~~~~~~~~ッッッ) 

刃牙(会話……ゼロ! メシだけがただただ減っていく……) 

刃牙(気まずい……) 

刃牙(ある意味、バチバチやり合ってる時よりもずっと苦痛だ……ッッ) 

刃牙(ここはこの団らんの主催として──) 

刃牙(俺が──) 

刃牙(この俺が何とかしなければッッッ!) 





13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:39:36.29 ID:JBMN/Jej0

刃牙「…………」コホン… 

刃牙「兄さん……味はどうかな……?」 

ジャック「ウマい……」モニュ… 

刃牙「ア、アリガト……」 

刃牙「…………」 

刃牙「親父……どう?」 

勇次郎「うむ……」ズズ… 

刃牙「“ウマかった”と取っちまうぜ……?」 

勇次郎「好きにしろ」 

刃牙「ハハ、ハ……」 

刃牙(終わっちまった!!!) 





16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:44:48.02 ID:JBMN/Jej0

刃牙「梢江……どうかな?」 

梢江「うん……オイシイ」モグ… 

梢江「私が手伝ってたら、かえって足手まといになってたかも」 

刃牙「ンなことないってェ~」 

刃牙「今度は梢江の手料理を、二人に振舞ってやりなよ」 



他愛ない恋人同士の会話であった。 

しかし、今刃牙の心の中はというと── 





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:47:50.36 ID:JBMN/Jej0

刃牙(俺は──逃亡(にげ)たッッッ!) 

刃牙(親子喧嘩を通じて多少は心が通じたとはいえ、まだまだ高い壁である親父と) 

刃牙(親父以上に肉親らしい会話なんて交わしたことはなかった兄さん──) 

刃牙(俺はこの二人から逃げ、気心の知れた梢江へと避難したッッッ!) 

刃牙(なんという卑怯さ……ッッ) 

刃牙(なんという醜態……ッッ) 

刃牙(この四人で親交を深めたいと、一家団らんを呼びかけたのは俺なのに──) 

刃牙(その義務を放棄し、安易な安らぎを追い求めてしまった!) 

刃牙(ダメだ! このままじゃダメだッッッ!) 





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:51:14.34 ID:JBMN/Jej0

刃牙(俺が……ッッ) 

梢江「あの……ジャック、さん……」 

ジャック「ン……?」 

刃牙(梢江!?) 

梢江「もしかして……まだドーピング、やってるんですか?」 

ジャック「ああ……やっている」 

刃牙(梢江……なんという勇気! 俺以上に兄さんとは接点がないのに……ッッ) 





22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:55:27.72 ID:JBMN/Jej0

梢江「たとえ明日を捨てても強くなりたい……っていう、ジャックさんの生き方……」 

梢江「だれにも否定することはできません」 

梢江「でも……どうかご自愛下さい」 

梢江「あなたが死んでしまったら、悲しむ人が大勢いるのだから……」 

ジャック「…………」 

ジャック「優しいんだな、キミは……」 

ジャック「あの東京ドーム地下闘技場で行われたトーナメントでもそうだった」 

ジャック「キミは……ステキな女性だ」 





23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 01:58:36.38 ID:JBMN/Jej0

弟である刃牙ですら、わずか一言しか引き出せなかったジャックから、 

より多くの言葉を引き出した。 

しかも、ごく自然(ナチュラル)に── 

刃牙(梢江……) 

刃牙(梢江ッッッ!) 

刃牙(やっぱ君ってサイコーの女だ!) 

ジャック「だが……俺は継続(つづ)けるしかないんだ。強くなりたいからな」 

梢江「ジャックさん……」 





26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:03:33.92 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「フン……」 

刃牙「!」ビクッ 

勇次郎「血が薄いから、ステロイドなどに頼らざるをえなくなる」 

勇次郎「不甲斐ないにも程がある」 

刃牙(お、親父……ッッ! ここにきて……ッッッ!) 

刃牙(兄さんにとってはキツイ言葉だろう……)チラッ 

ジャック「そう……父よ」 

ジャック「たしかに俺は出来がワルい」 

ジャック「日に二度敗れるバカ……そのバカを二度もやったのだからな……」 

ジャック「だが──」グニャア… 

刃牙(兄さんの空気が変わった!) 

刃牙(まさか、ここで闘争(ファイト)!?) 





28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:06:39.56 ID:JBMN/Jej0

ジャック「俺にはああするしかない」 

ジャック「どんなになじられても、ああするしかないんだ」 

ジャック「父よ……俺だってやれるんだ……ッッ」 

刃牙(や、やる気!?) 

刃牙(どうする!?) 

刃牙(止めるか──イヤ、外に出てもらうか!? 家、壊れちゃうし──) 

刃牙(イヤイヤ、それより梢江の安全を確保するのが先だろうがッ!) 

刃牙(なに自分のことばかり考えてやがる、俺はッ!) 

勇次郎「ふむ……」 





30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:10:26.61 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「強さを追い求めるという行為──これは料理にも似る」 

勇次郎「より美味なる食材を集め──」 

勇次郎「より美味なるタイミングでかけ合わせ──」 

勇次郎「より美味なるスピードで仕上げる」 

勇次郎「しかし、これだけは足らぬ」 

勇次郎「味の追求には、視野の広さも欠かせぬ」 

勇次郎「あえて未体験の食材を、使用(つか)ってみる……」 

勇次郎「あえて未経験の調理法を、試行(ため)してみる……」 

勇次郎「ウマイかマズイか二の次だ。そのハートこそが偉大なのだ」 

勇次郎「効率だけではない。あらゆるものを受け入れる度量の深さこそが肝要なのだ」 





33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:14:04.93 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「ゆえにキサマも、俺や刃牙に並びたいというのなら──」 

勇次郎「キサマが使用(つか)っている薬物の味を楽しむぐらいの度量を身につけろ」 

勇次郎「そうすれば、多少はマシになるやもしれぬ」 

勇次郎「もっとも……なったらなったで喰らうまでだがな」 

ジャック「…………」 

ジャック「父よ……アリガトウ」 

勇次郎「フン」 

刃牙(オオ……ッ!) 

刃牙(兄さんと親父が……マトモな会話を……!) 

刃牙(なんだか俺まで嬉しくなってきちまった!) 





38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:19:52.18 ID:JBMN/Jej0

梢江「ところで……」 

梢江「勇次郎さんの好物って、なんですか?」 

勇次郎「好物か……」 

勇次郎「色々あるが……最近ではメフンがウマかったな」 

ジャック「メフンというのはなんだ?」 

勇次郎「メフンも知らねェとは……」 

勇次郎「やはりおめェには、未体験に手を出す度量が足りねェらしい」 

ジャック「面目ない……」 

勇次郎「メフンってのは、鮭の内臓の塩辛だ」 

ジャック「鮭(サーモン)か……覚えておく」 





40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:22:25.99 ID:JBMN/Jej0

梢江「私もメフンって、テレビで見たことしかないんですけど──」 

梢江「いったいどんな味なんですか?」 

勇次郎「まァ……こういうのは口で説明するもんでもねェが……」 

勇次郎「メフンは古来より珍味として珍重されている」 

勇次郎「塩味がきいており、とろりとした舌触りと濃厚な味わいを存分に楽しめる」 

勇次郎「一言でいや、鮭の持つ生命力を凝縮した一品……ってとこか」 

梢江「へぇ~」 

ジャック「ホウ……」 





41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:23:56.26 ID:C0B3/Wks0

刃牙がついに一言も発さなくなった 





42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:25:31.33 ID:JBMN/Jej0

ジャック「そこらで食えるものじゃ、なさそうだな」 

勇次郎「うむ……」 

勇次郎「最近じゃ、スーパーなどでも購入できるが」 

勇次郎「やはりメフンの神髄を味わいたくば、ホンモノでなくてはな」 

梢江「ホンモノって……例えばどこへ行けばいいんですか?」 

勇次郎「メフンは北海道の郷土料理だ」 

勇次郎「だから北に行くか……あるいは光成に頼むのもアリかもな」 

勇次郎「なんなら……ハナシをつけてやってもいい」 

梢江「本当ですか? ぜひお願いします!」 





44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:28:34.86 ID:JBMN/Jej0

ジャック「父は……グルメなんだな」 

勇次郎「食通を気取るつもりはねェが──」 

勇次郎「闘争も食事も……どうせ喰らうならウマイもんに限るからな」 

梢江「そういえば、バキ君に作ってたお味噌汁もおみごとでした」 

勇次郎「フン……」ムス… 



刃牙(嗚呼……親父たちが普通の会話をしている……) 

刃牙は感動していた。 

父と兄と恋人が、仲むつまじく会話をしているのが嬉しかった。 



しかし、同時に──もう一つの感情をも覚えていた。 





47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:33:13.86 ID:JBMN/Jej0

刃牙(なんだろ……この微妙なイラ立ちは……) 

刃牙(俺でさえ、親父と真っ当な会話をするのにはかなりの時間を要した……) 

刃牙(出会うたびに殴りかかり、ブッ飛ばされ──そんな関係だった) 

刃牙(なのに、俺より親父と関わった時間が圧倒的に少ないこの二人が──) 

刃牙(すでに普通の会話をしている!) 

刃牙(てゆーか、メフンってなんだよ! 俺には話してくれたことないじゃんッッッ!) 





50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:36:34.84 ID:JBMN/Jej0

刃牙「!」ハッ 

刃牙(まさか……嫉妬(ジェラシー)!?) 

刃牙(俺は親交を深めるためにこの三人を誘っておいて、いざ親交が深まったら) 

刃牙(嫉妬してしまっているのか!?) 

刃牙(バカなッッッ!) 

刃牙(俺は今日、引き立て役で終わっていいと心に誓っていたハズだ!) 

刃牙(なのに……ッッ) 





52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:40:48.14 ID:JBMN/Jej0

刃牙(イヤ……たしかにそうだ) 



勇次郎「~~~~~~~~~~」 

ジャック「~~~~~~」 

梢江「~~~~」 

勇次郎「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」 

梢江「~~~~~~~~~~~~~~~~」 

ジャック「~~~~~~~~~~」 



刃牙(さっきから、会話が全然頭に入ってこない。つーか、三人とも俺を見てない……) 

刃牙(俺だけ……蚊帳の外……ッッ) 





55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:45:31.73 ID:JBMN/Jej0

刃牙(こんな……こんなことがあっていいのか!?) 

刃牙(今日、この四人で食事しようって提案したのは俺なのに……) 

刃牙(俺を差し置いて……イチャイチャしやがって……ッッ) 



刃牙は時として、自分にウソをつく。 

子供の頃は、オモチャを買ってもらうとすぐに興味なさそうに隠れてしまった。 

ピクルの存在を知った時も、そうであった。 

本当はピクルに惚れていたのに、興味がないとウソをついていた。 





56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:48:33.97 ID:JBMN/Jej0

他の三人が楽しんでいるのなら──自分は蚊帳の外でもいい。 

自分は主役じゃなくていい。 

引き立て役で、脇役でかまわない。 

こう誓ったはずの刃牙であったが、これらは全てウソであった。 

本当は──真実(ホントウ)は、範馬刃牙がこの食卓の中心でいたい!!! 

そして── 

自分につき続けたウソは──ストレスへと変化(かわ)り、爆発するッッッ! 





64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:51:36.65 ID:JBMN/Jej0

バンッ! 

三人を振り向かせるため、ちゃぶ台に平手を叩きつける刃牙。 



勇次郎「!」ピク… 

ジャック「!」 

梢江「!」ビクッ 



一斉に己に振り向いた三人を見て、刃牙はすぐさま冷静さを取り戻した。 

刃牙(バカッ……!) 

刃牙(俺はなんてことを……ッッ) 





67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:55:07.61 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「なんだ」 

ジャック「どうした……バキ?」 

梢江「どうしたの? ビックリしちゃった……」 

刃牙「いやァ~あの……えぇ~っと……」 



何一つプランを立てていないのに、 

嫉妬(ジェラシー)のままに行動し、三人の注目を浴びてしまった刃牙。 

その刃牙の目に入ったのは── 





70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 02:57:42.84 ID:JBMN/Jej0

刃牙(サンマ……!) 

刃牙(俺が焼いた……みんなで食べた……サンマ……!) 

刃牙「…………」ゴクッ… 



思いついてしまったからには──言うしかない! 

もう後戻りはできない! 

今の刃牙の心境は、道を間違え、 

誤って高速道路に入ってしまったマヌケなドライバーの心境にも似て……ッッ 





72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:00:54.39 ID:JBMN/Jej0

刃牙「今日、俺たちサンマを食べたけどさ……」 

刃牙「今ここに、俺と親父とジャック兄さんがいるじゃん……」 

刃牙「範馬が三人で……サンマ……なんちって」ボソッ… 

刃牙(言っちまったァ!) 

シ~ン…… 

刃牙(恥ずかしいッッッ!) 



視界に映ったサンマから、ふと連想してしまった一発ギャグ── 

ハッキリいってしまえば、意味不明である。 

しかし、少年は言うしかなかった。 





78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:04:36.83 ID:JBMN/Jej0

ジャック「バキ……」 

ジャック「なかなか面白かったぞ」 

梢江「……フフッ」 

刃牙(気遣われたッッッ!) 



ジャック・ハンマーのジャックらしからぬ気遣い── 

松本梢江の梢江らしい気遣い── 

これを刃牙はあえて素直に受け止めた。 



刃牙(アリガトウ……二人とも……) 





82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:08:53.10 ID:JBMN/Jej0

しかし── 

勇次郎「クスッ」 

刃牙「!?」ギクッ 

勇次郎「クスクスクスクスクス……」 

勇次郎「見え透いてるぜ……刃牙よ」 

勇次郎「オマエを置いてきぼりに、談笑する父と兄と恋人に」 

勇次郎「嫉妬(ジェラシー)を覚え……」 

勇次郎「プランも立たぬのに、テーブルを叩いて気をひいたものの──」 

勇次郎「なにを話していいかすらワカらず」 

勇次郎「勢いに任せ、咄嗟に苦笑モノのジョークをかましちまった……ってとこか」 

刃牙「~~~~~~~~~~ッッッ!」 





87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:11:23.83 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「エフッ」 

勇次郎「エフッ、エフッ、エフッ!」 

勇次郎「アハハハハハハハハハハハッッッ!!!」 

勇次郎「アハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!!」 

ジャック(なんという……なんというサディストッ!) 

梢江(ひどい……) 



刃牙「…………」 





88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:14:17.35 ID:JBMN/Jej0

範馬刃牙、18歳── 

地上最強の父を手こずらせ、地上最強を差し出されるほどの雄(おとこ)ではあるが、 

今の彼は──彼に憧れる鮎川ルミナ少年よりも縮小(ちい)さくなっていた。 



刃牙(もう俺……黙ってよう) 

この後、刃牙が食事終了までに発した台詞は「ごちそうさま」のみであった。 





89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:19:24.47 ID:JBMN/Jej0

食事が終わり── 

梢江「今日はごちそうさま!」 

梢江「じゃあまた明日、学校でね!」 

梢江「今度は私が料理、作るからね!」 

刃牙「ああ、楽しみにしてるよ」 

刃牙(梢江……君がいなきゃ、今日はどうなっていたことか……) 

刃牙は改めて、梢江がイイ女だと理解していた。 





92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:23:41.37 ID:JBMN/Jej0

ジャック「バキ……」 

刃牙「兄さん!」 

ジャック「今日は感謝している……」 

刃牙「こっちこそ……来てくれてありがとう」 

ジャック「だが俺たちは……いずれはやり合わねばならない」 

刃牙「うん……ワカってる」 

刃牙(だって俺たちは……格闘技やってんだもん……) 

全く振り返らずに立ち去るジャック。 

刃牙には、その兄の姿が誇らしかった。 





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:27:46.52 ID:JBMN/Jej0

勇次郎「フン……」ザッ… 

刃牙「親父……どうだった?」 

勇次郎「……こんなことはもう二度とねェぞ」 

刃牙(二度とない、か……そりゃそうか……) 

勇次郎「あんな小さなちゃぶ台を四人で囲むなんざ……狭苦しいったらねェ」 

勇次郎「こんなことは二度もやるもんじゃねェ」 

勇次郎「次は……もっとでかいテーブルを用意しておけ」 

刃牙「ハハ……ワカったよ、親父!」 





                                   < 完 > 





96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:28:28.50 ID:ASoYgb4r0

乙、 





97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:29:03.40 ID:+lec8mFL0

乙 面白かった 





98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:29:38.81 ID:788Jq+UL0

乙 

連載再開しても範馬家周りはこんなノリでいいや 





99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:30:43.20 ID:ASoYgb4r0

>>98 
スピンオフで有りそうだな 





101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:35:30.91 ID:UkZdEvOiO

乙 





102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/29(日) 03:45:20.73 ID:j5UJlXX70

今の板垣はこういうの普通にやりそうだから困る