のび太「……ハンター試験?」②の続きです。




のび太「……ハンター試験?」

のび太「……ハンター試験?」-②

のび太「……ハンター試験?」③

のび太「……ハンター試験?」④【完結】


 
353 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 22:56:59.10 ID:JlmZUv+Q0
スネ夫「ぼくらより早くゴールした人も多いね」

ジャイアン「ん。なんだあいつ、こっち見てるぜ」

スネ夫「ホントだ、気持ち悪いなぁ」

ギタラクル「カタカタカタカタカタ……」

ジャイアン「うわっ!」
スネ夫「ひっ!」

ギタラクル「カタカタカタカタカタ……」

ジャイアン「い、行こうぜ」
スネ夫「うん!」

ギタラクル(ヒソカを消したのは……やはり“あの5人”だな。
       もうすぐ彼も追いつく頃だろうし、
       次の試験の場所も見当つくし、連絡しておくか)

356 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 22:57:20.49 ID:9md0RgLE0
やっぱ通り抜けフープですよね

358 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 22:58:00.31 ID:JlmZUv+Q0
『タイムアップ~!』

第三次試験通過人数、29名。
(内1名は重体で、ドラえもんの道具で一命を取り留めるもリタイア)

リッポー「諸君、タワー脱出おめでとう。残る試験は第四次試験と最終試験のみ」

しずか「あと二つね」

スネ夫(もう危険なのはコリゴリだ!)

リッポー「四次試験はゼビル島にて行われる。君たちにはこれからクジをひいてもらい、
     狩る者と狩られる者を決定してもらう」

ジャイアン「面白そうじゃん!」

のび太「借り物競走かぁ」

リッポー「この中には28枚のナンバーカードが入っている。
     タワーを脱出した順にひいてもらおう」

365 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 22:59:52.79 ID:JlmZUv+Q0
リッポー「全員ひきおわったね。今ひいたカードに書かれた番号が、君たちの獲物だ」

リッポー「自分のナンバープレートと獲物のプレートは3点、それ以外は1点、
     最終試験に進むには6点必要だ」

しずか「受験生同士の対決というわけね」

スネ夫(そうだ! ぼくのナンバーを他の受験生が記憶してるとは限らない。
     ナンバープレートを隠さないと!)

のび太「あれ、スネ夫なにやってんの?」

スネ夫「次の試験の話、聞いてただろ! プレートをポケットに隠せよ!」

のび太「借り物競走じゃないの?」

スネ夫(んもう、バカにモノを教えるのは大変だ)
    「いいからとにかく隠せ!」

のび太「わ、わかったよ」

372 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:01:30.55 ID:k51Bdbla0
スネ夫無双くるか?

373 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:01:35.65 ID:hbM+EVIV0
これはおもしろい
 
 
374 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:02:05.49 ID:JlmZUv+Q0
のび太「なんだいスネ夫の奴、ピリピリしちゃって……あ、ゴン、キルア!」

ゴン「あ、ノビタ」

キルア「よ」

のび太「何番だった? ぼく、384番だった」

キルア「お、おい! あまり大声でいわない方がいいぞ」

のび太「え、この番号の人からプレート借りる試験でしょ?」

ゴン(ち、近いような遠いような……)

キルア「ふー……まぁ俺らだけ教えないわけにもいかないな。
     せーので見せ合おうぜ」

ゴン「うん」

ゴン⇒89 キルア⇒197 のび太⇒384

のび太「2人の番号って誰だっけ?」

キルア「やっぱわかんねー? みんな隠しちゃったからなー」

ゴン「俺も誰だったか分からないや」

380 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:02:50.12 ID:JlmZUv+Q0
のび太「でも、ドラえ──」

キルア「ま、なんとか探してみせるさ。生き残れよ」

ゴン「うん! 絶対突破してみせる!」

のび太「う、うん……!」

のび太は羨ましかった。
少し年上なだけなのに、あまりにも自分より前を進んでいる2人が。

のび太は恥ずかしかった。
そんな2人に「ドラえもんに頼めば~」と提案しかけた自分が。

のび太(ぼくにはあの2人みたいに、ドラえもんに頼らず、ってのは無理だ)

のび太(でも……ほんの少しでもいい、このハンター試験で
      ぼく自身の力を出したい!)
389 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:04:27.90 ID:WKtnFB260
しえん

390 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:04:28.65 ID:NN3HhG8z0
スネ夫はチート能力

391 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:04:32.41 ID:JlmZUv+Q0
四次試験開始──

森の中を半ばピクニック気分で歩くのび太たち。

ジャイアン「よーっし、ハンティング開始だぜい!」

しずか「一週間もあるし、まずは雨風をしのげる場所を探した方がいいわね。
    この島のどこかにほら穴があるはずよ」

のび太「さすがしずちゃん!」

ドラえもん「ひとまずはほら穴探しだね」

ジャイアン「どうしたスネ夫? 元気ないじゃんか」

スネ夫「よくそんなにのんきでいられるね、君たち」

ジャイアン「なんだとぉ!?」

スネ夫「いつどこで他の受験生に狙われるか──」

ガサッ!

399 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:05:52.77 ID:JlmZUv+Q0
スネ夫「うわぁぁぁぁっ!」

アゴン「大人しくしな、刺しちまうぜ」

チャキッ

スネ夫「マ、ママァ~!」

のび太「スネ夫!」

アゴン「俺の獲物は409番。たしかお前らのどれかだろ?」

ドラえもん「ぼ、ぼくだ!」

アゴン「よし、そいつをよこしな。俺も手荒なマネはしたくねェ。
    ついでに3点くらい余裕が欲しいからな。他の3人もプレート出しな」

ジャイアン「ふっざけんな!」

アゴン「こいつがどうなってもいいのか?」
スネ夫「た、た、助け……」

ジャイアン「くっ……」

409 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:07:49.19 ID:JlmZUv+Q0
のび太「分かった、ぼくのプレートをあげるよ」
ジャイアン「ちくしょう、俺のもだ!」
しずか「私も」

アゴン「よしよし、いっとくが全員のプレートを奪わないだけ俺は良心的だぜ?
    プレートが一枚でもありゃ審査委員会からの助けを期待できるってハナシだ」

トンパ「そりゃあァ~!」

アゴン「!?」

ガゴッ!

トンパの不意打ちキックで、アゴンは気絶した。

のび太「トンパさん!」

トンパ「君たち、大丈夫か?」

ドラえもん「助かった……」

416 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:09:02.70 ID:L6CRuhXJ0
トンパさんの存在を忘れてた
良い人になった途端影が薄くなったな

417 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:09:05.38 ID:JlmZUv+Q0
しずか「ありがとうございます。でも、どうして私たちを?」

トンパ「正義の味方、といいたいところだが
    281番(アゴン)が俺の獲物だっただけさ。
    君たちには変なジュースを飲ませた借りもあるしな」

ドラえもん「本当に助かりました」

トンパ「なぁに、まともにやり合ったらアゴンは手強かったし
    ある意味俺も君らに助けられたようなもんだ」

ジャイアン「ちくしょう、あんな急に出てこなきゃ俺だって──」

トンパ「ジャイアン君。この試験、不意打ちは卑怯でもなんでもない。
    アゴンがもし君らを殺しにかかってたら、
    人質にされた彼の首が飛んでてもおかしくはなかった」

ジャイアン「うっ……」
スネ夫「ぼくの首が……」

トンパ「あまりしゃべってると他の受験生にも見つかるかもしれない。
    俺はそろそろ去るが、くれぐれも油断しないようにな」

419 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:09:24.67 ID:nPlBLpuv0
トンパマジぱねぇ

421 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:09:33.69 ID:UfEw0+UNO
トンパはずっとこのままなのかよwwwwwww

423 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:09:50.61 ID:a5sPzWDc0
トンパ△

426 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:10:20.27 ID:JlmZUv+Q0
きれいなトンパのおかげで、5人はプレートを失わずに済んだ。

しずか「あっ、あそこにほら穴があるわ!」

ジャイアン「よし入ろうぜ!」

ほら穴内部──

のび太「奥に明りがついてるよ、誰かいる!」

バーボン「ようこそ。悪いがお前たちはもうここから出られんぞ。
      私にプレートを渡すまではな」

ジャイアン「なんだとぉ!」

ジャイアンがバーボンに詰め寄ろうとすると、
ヘビがボタボタ落ちてきた。

しずか「キャアアアアア!」

バーボン「可愛いだろう? ちなみに私に近づいたりさわったりすると
      襲いかかるよう仕向けてある」

スネ夫「ひぃっ、こんなとこにいられるか!」

出口を塞ぐように群がる無数のヘビ。

バーボン「おっと出ようとしても、同じ運命だ」

436 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:12:36.49 ID:JlmZUv+Q0
バーボン「分かったかね? お前たちの持ってるプレートを全て渡せば
      出口のヘビの命令は一時的に解除してやろう」

ジャイアン「くっ、くそう!」

バーボン(こいつらは獲物ではないが、これで一気に5点獲得……。
      三次試験は頂きだな)

のび太「ドラえもん! 桃太郎印のきび団子は?」

ドラえもん「あんなたくさんのヘビに食べさせる数はないよ!」

スネ夫「もういいじゃん! プレートあげちゃおうよ、あの人に!」

ジャイアン「スネ夫、おまえっ!」

しずか「武さん、スネ夫さん、ケンカはやめて!」

バーボン「ま、ゆっくり決めてもらってかまわんよ。もっともどう議論しても、
      私にプレートを渡すという結論にしかならんだろうがね」

439 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:13:34.25 ID:a5sPzWDc0
毒効かねえんじゃねえのかよwww

440 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:13:54.33 ID:JlmZUv+Q0
のび太「あの人、道具もないのになんでヘビを操れるんだろう」

しずか「きっとヘビ使いなんだわ」

ドラえもん「(ヘビ使い……そうか!)なりきりプレート~!」

<なりきりプレート>
このプレートになりたいもの(職業など)を書き、首から下げると
なりきる事ができる。

ドラえもんはなりきりプレートに『ヘビ使い』と書き、首から下げた。

ドラえもん「このほら穴にいるヘビたち! みんな外へ出ろ!」

次々と外に出ていくバーボンのヘビ。

バーボン「バカな……。完璧に仕込んだはずの私のヘビが……おのれェッ!」
ジャイアン「させっかよ!」

ジャイアンが勇敢に立ち向かうが、大人と子供である。
あっさりバーボンに押さえつけられてしまう。

のび太「ドラえもん、ショックガンを!」
ドラえもん「頼んだ!」

ズバッ!

ショックガンの光線は、見事バーボンに命中した。

447 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:14:43.52 ID:JMuLw1vP0
テキオー灯の効果とっくに切れてるだろ

448 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:14:56.03 ID:DlGNrmc20
ジャイアンwwwwwwww

450 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:15:33.84 ID:JlmZUv+Q0
気絶しているバーボンをロープで縛り上げる。

ジャイアン「よし、このオッサンのプレートはいただきだぜ!」

しかし喜びも束の間、ほら穴にまたも異変が起こる。
白い煙が穴の入り口からどんどん侵入してきたのだ。

シュウウウウ……

のび太「なにこれ!」

スネ夫「毒ガスじゃないの!?」

ドラえもん「大丈夫、ぼくらはテキオー灯を浴びてるから──あ」

効力切れ。24時間は試験中にとっくに過ぎていた。

のび太「眠くなってきた……」

ジャイアン「俺も……」

スネ夫「も、もうダメ……」

ドラえもん「な、なにか道具を……目が……」

しずか「み、みんなナンバープレートを……」

5人は深い眠りについた。

453 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:16:28.95 ID:FxLnb5Gy0
こうしてみるとドラえもんのチート加減がよく分かるな

454 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:16:30.84 ID:9WHh0IWl0
なぜかロボットにも効くガス

455 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:16:32.50 ID:9md0RgLE0
テキオー灯が24時間なら
翻訳こんにゃくの効果ってどのくらいまで持つんだろう?

459 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:17:35.45 ID:JlmZUv+Q0
目を覚ますと、ほら穴にいた全員のナンバープレートが奪われていた。

ジャイアン「ちっくしょう! 眠らされるなんて!」

しずか「ドラちゃん、ポケットは?」

ドラえもん「無事だよ! しずちゃんのおかげかもしれないね」

眠りに落ちる寸前のしずかのファインプレー。
彼女は全員のプレートを集め、わざと目立つところに置いた。
こうしなければ、敵にプレートを『探す』という選択肢が発生し
四次元ポケットをついでに持っていかれたかもしれない。

万が一そうなっていたら、もうどうしようもなかった。

ドラえもん「とりよせバッグ~!」

<とりよせバッグ>
遠くにある物を取り寄せることができるカバン。

ドラえもん「ようし、やられたら仕返しはちゃんとしないとね。
      奪われたプレートと、奪った人のプレートを取り寄せちゃおう」

同時刻──

ポンズ「あら、さっき奪った6枚と私のプレートがないわ! どうして!?」

465 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:18:37.29 ID:JkWZC9XA0
チートすぎだろ

467 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:18:47.69 ID:aGrbiCoF0
22世紀ってよく社会崩壊しないな

469 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:18:57.64 ID:L6CRuhXJ0
とりよせバッグってほんと便利だな
川の水取り寄せとかできるし

476 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:20:24.77 ID:JlmZUv+Q0
103番(バーボン)はスネ夫の、246番(ポンズ)はしずかの獲物だった。
これで2人は四次試験クリア条件を満たした事になる。

ドラえもん「壁紙ハウス~!」

<壁紙ハウス>
家の絵が描いてある紙だが、ドアの中には空間が広がっている。
壁などに貼り付けて使用する。

ほら穴の中に、さらに家を作ったのである。

しずか「あとは3人がターゲットのプレートを手に入れれば、クリアね」

スネ夫「ジャイアンたちも、さっさと獲物のプレートを取り寄せちゃいなよ」

ドラえもん「そうだね、ぼくは118番だ。……よし取り寄せたぞ」

ジャイアン「俺の獲物は198番だ!」

ドラえもん「はい、198番のプレート」

ジャイアン「よっしゃあ!」

ドラえもん「次、のび太君のターゲットは?」

483 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:21:46.54 ID:JlmZUv+Q0
のび太「……ぼくはいいや」

ドラえもん「え?」

のび太「ドラえもん、ぼくはショックガンだけでやるよ」

ジャイアン「何言ってんだ、のび太のくせに!」
スネ夫「ショックガンだけじゃどうにもならないよ!」

のび太「ぼく、ゴンやキルア、クラピカさんやレオリオさんを見て思ったんだ。
    とてもあの人たちみたいになるのはムリだけど、
    少しでも近づきたい、マネしたいって」

スネ夫「お前、正気か!? ねぇジャイ──」

ジャイアン「のび太、よくいったぜ」

スネ夫「は……?」

ジャイアン「俺にも手伝わせてくれ」

488 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:22:53.26 ID:a5sPzWDc0
なんだこのジャイアン映画版だったのか

497 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:23:45.23 ID:JlmZUv+Q0
しずか「私もやるわ」

スネ夫「しずちゃんまで!」

ドラえもん「分かったよ、のび太君。ただし、ぼくも手伝わせてもらう」

スネ夫「みんなどうかしちゃったんじゃないの!?
    ぼくが剣突きつけられたり、ガスで眠らされた事忘れたの!?」

のび太「うん、どうかしちゃったのかもしれない」

スネ夫「──ふん、バカバカしい! いっとくけどぼくは参加しないからね。
    一週間絶対ここから出ない!」

のび太「分かってるよ」

ドラえもん「もう日が暮れたし、グルメテーブルかけで夕食にしよう」

ジャイアン「明日からは、のび太のターゲット探しだ!」

スネ夫「……ふん」

503 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:25:10.93 ID:JMuLw1vP0
大長編っぽくなってきたな

504 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:25:32.14 ID:qk46KyZQ0
ヒソカ期待

505 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:25:52.78 ID:JlmZUv+Q0
翌朝、ドラえもんはメモリーディスクでのび太の記録を掘り起こした。

<メモリーディスク>
CDのような形状の道具。頭から記憶を読み取り、専用の機械で再生可能。

のび太の記憶映像には、384番が映っていた。
吹き矢を扱う猟師、ゲレタである。

のび太「このサングラスの人だね」

ドラえもん「じゃあみんな、石ころ帽子をかぶって手分けして探そう。
      見つけたら糸なし糸電話で知らせること」

<石ころ帽子>
これを被ると、石ころのような存在感になり周囲から気づかれなくなる。

<糸なし糸電話>
糸のない糸電話。多分圏外なし。

ドラえもん「スネ夫も念のため石ころ帽子を被っときな。
      壁紙ハウスはカモフラージュしておいたけど、一応ね」

スネ夫「当然だよ。ぼくは死にたくないからね」

507 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:26:50.78 ID:JlmZUv+Q0
ほら穴の壁紙ハウスを拠点とし、留守番のスネ夫を除く4人はゲレタ捜索を開始した。


アモリ「てめェ、自分のプレートなくしたとかアホか!」
ウモリ「ったく、いつもいつもドジ踏みやがって!」
イモリ「ひィ~ごめんよ兄ちゃん!」

ジャイアン(俺のターゲットだったやつかな)


ソミー「くそ~なんで俺のプレートがなくなったんだ?」
猿「キキ~ッ」

ドラえもん(多分ぼくのターゲットだった人……と猿だ)


このように他の受験生は見かけるものの、なかなか本命には出会えなかった。

511 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:27:41.67 ID:JlmZUv+Q0
試験六日目──

のび太「じゃあスネ夫、行ってくるよ」

4人を見送り、スネ夫がひとりつぶやく。

スネ夫「あいつも強情なやつだよな。とりよせバッグ使えばいいのに」

スネ夫「それに付き合うみんなもどうかしてるよ」

スネ夫「ぼくみたいなブルジョア育ちには理解できないね」

 ゾ ク ッ  ・ ・ ・

スネ夫「な、なんだ、今のいや~な感じは」

スネ夫「もしや、みんなの危険が危ないんじゃ……」

スネ夫「……知るか! ぼくはあれだけ忠告したんだ!」

514 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:28:30.94 ID:uV4uq/ON0
スネ夫がヒーローになる予感

517 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:28:41.59 ID:NN3HhG8z0
イルミちゃんくるか・・・?

524 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:30:07.19 ID:JlmZUv+Q0
六日目にして、ついにのび太はゲレタを発見した。
このままショックガンで撃てば楽勝だが、あえて石ころ帽子を脱ぎ、正体を明かす。

のび太「384番の人!」

ゲレタ「!?」

のび太「ぼくと勝負をしませんか?」

ゲレタ「(こいつ、いつの間に後ろに……!?)勝負?」

のび太「手持ちのプレートを賭けてぼくと勝負して下さい!
    ぼくはこのショックガンを使います。
    当たれば気を失うけど、死なないしケガもしません」

ゲレタ「ボウヤ、お前の番号は?」

のび太「410番!」

ゲレタ「奇遇だな、俺の獲物もお前だ。いいだろう、受けよう。
    俺の武器はこの吹き矢だ。ま、死ぬことはあるまい」

ゲレタの獲物は384番(のび太)ではなかった。真っ赤な嘘である。

526 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:30:55.29 ID:49fnb0VU0
ゲレタさんイイ人や

527 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:31:12.65 ID:bhqOBZZm0
ゲレタになら掘られてもいい

528 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:31:19.13 ID:a5sPzWDc0
いつの間にかキレイなゲレタに…

529 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:31:25.56 ID:aGrbiCoF0
壁紙ハウスって他人に剥がされたらどうなんの?

530 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:31:28.75 ID:fCzU7ruW0
ゲレタ△

534 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:31:50.07 ID:PjtI7geSO
危険が危ない!

パラレル西遊記を思い出す

535 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:32:02.49 ID:JlmZUv+Q0
ゲレタ(ククク、俺はすでに6点分持っているが、
    余分にプレートを集めれば最終試験で有利になるかもしれん)

ゲレタはトリックタワー攻略時間が四次試験の有利不利(出発順)に影響した事を
思い返していた。

ゲレタ(どうやって俺の後ろを取ったかは知らんが、今はスキだらけだ。
    万が一にも敗れる事はないはず)

ゲレタ「勝負の方法は?」

のび太「この石を投げて地面についたら開始、で」

ゲレタ「ふっ、まるでガンマンだな」

ゲレタ(俺のウソを信じ込み、互いに3点プレートを賭けた真剣勝負!
    ……ってツラだな)

のび太は石を拾い、前に放り投げる。

ゲレタ(ボウヤ、悪いが勝負をするつもりはないぜ)

538 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:32:52.24 ID:RNOhm0UY0
吹き矢の人こんな良い人だっけ

539 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:32:56.59 ID:JlmZUv+Q0
まだ石は落ちていない。
が、ゲレタは吹き矢を構え、のび太に照準を合わせる。

のび太「え!?」

ゲレタ(狩りに正々堂々なんてないんだぜ!)

フッ!

放たれる矢。
矢じりには筋弛緩系の毒が塗っており、のび太なら一ヶ月間は影響が出るシロモノ。

ゲレタ(もらった!)
のび太「───!」

バシュッ!

ゲレタ「なっ!」
    (こいつ、俺の矢を狙い撃ちに──!?)

ゲレタが二発目を撃つ前に、

ズバッ!

のび太の二発目がゲレタに命中した。

──石が地面に落ちた。

544 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:34:00.82 ID:J161yyDS0
そういえば昔の映画で「【遠くの人起こし機】出してよ~」ってセリフあったような気がする

545 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:34:03.05 ID:8A9oHODI0
ノビタかっこいい!

547 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:34:15.27 ID:RNOhm0UY0
濡れた

548 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:34:35.38 ID:L6CRuhXJ0
ギラーミンとの一騎打ちを思い出した

549 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:34:56.63 ID:/BSZ4V6Y0
のび太って秘めてる学力は凄いし射撃の腕も凄いし未来の嫁確定しちゃってるし超リア充だよな

552 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:35:49.93 ID:NN3HhG8z0
>>549
くっ・・・

553 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:35:57.40 ID:2XcJqj9J0
安心の射撃の腕前

554 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:36:11.74 ID:JlmZUv+Q0
興奮冷めやらぬ様子で、気絶したゲレタに駆け寄るのび太。

のび太「やった、やったぞ!」

ゲレタの所持プレートは、384番と405番。

のび太「これでえ~っと……何点だっけ? まぁいいや」

糸なし糸電話で他の3人を呼び出す。石ころ帽子を取り、盛り上がる。

ドラえもん「すごいじゃないか!」
ジャイアン「やるじゃん、見直したぜ!」
しずか「おめでとう、のび太さん!」

のび太「ありがとう、みん──」

突如皆を包み込む、祝福ムードを丸ごとかき消す瘴気。
その場にいた4人から、とたんに笑みが消える。

ヒソカ「見ィ~つけた」

悪魔が現れた。

557 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:36:36.12 ID:7MUhPPAz0
うわあああああああああああああああああああああ

558 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:36:44.88 ID:aGrbiCoF0
ドラ一行終了のお知らせ

559 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:36:47.13 ID:uV4uq/ON0
ゴクリ

561 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:37:06.18 ID:pIEVKH5b0
きたー!

562 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:37:19.10 ID:wXnuatsL0
きけんがあぶねえええええええええええ

568 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:38:10.04 ID:JlmZUv+Q0
ドラえもん(この人は……ぼくがどくさいスイッチで消した人だ)

ドラえもん(名前はたしかヒソカ)

ドラえもん(ハンター試験はとっくに失格したはずなのになんでここに)

ヒソカ「ボクを消したのは君たちだろ?」

ドラえもん「な、なんのこと?」

ヒソカ「とぼけてもダメ。ボクの仲間から君らのことは教えてもらってる。
    なんでも奇妙な道具を使うんだってね?」

ドラえもん(マズイ……道具のことがバレてる……!)

ヒソカ「こう見えてもボク、借りは返さないと気が済まないタチでね。
    借りは狩りで返させてもらう」

ぞっ

小学生が浴びるには重すぎる殺気に晒され、
ドラえもん、のび太、ジャイアン、しずかは瞬時に同じ行動を選択した。

580 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:40:11.06 ID:JlmZUv+Q0
手に持っていた石ころ帽子をかぶり、逃げる。
ヒソカの殺気が、かえって4人に最適な行動を取らせる結果となった。
──しかし。

ヒソカ「残念」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

4枚のトランプが、4つの石ころ帽子を丁寧に切り裂いた。
頭や髪は傷つけぬよう。まさに神業、いや悪魔の業。

のび太「石ころ帽子が通じない……!?」

ヒソカ「まるで道ばたに転がる石のような存在感だったよ、見事だ。
    その帽子の力かい? あいにく今のボクは感度ビンビンでねェ……」

ジャイアン(なんなんだコイツ……!)
しずか(あ、悪魔だわ……)

ヒソカを倒すため、ポケットに手をかけようとするドラえもん。
だがすかさず、トランプがドラえもんの足元に刺さった。

ドラえもん「うわっ!」

ヒソカ「新しく道具を出させるほど、ボクはお人よしじゃないよ」

582 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:40:26.92 ID:7TWR2vojO
追いついた
ハンタクロスSSはハズレ少ない

591 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:41:32.96 ID:JlmZUv+Q0
ヒソカ「ちなみにもう一度ポケットに手を入れようとしたら、分かるだろ?
    ボクなら一瞬で終わらせられる」

ドラえもん「うっ」

毎日のように繰り返してきた、危機⇒道具⇒解決、のサイクル。
命懸けの大冒険でさえ成立した無敵の方程式が──通用しない。

ヒソカ「もし君たちが道具に頼らなければ何もできないようなコなら、
    わざわざ実るのを待つまでもないからね」

のび太「うわあああっ!」

バシュッ!

ヒソカ「おっと」

のび太「え」

ドラえもん(ショックガンをかわした!?)
しずか(のび太さんが外した!?)
ジャイアン(ウソだろ!?)

ヒソカ「狙いはお見事、でもバレバレ。とても合格点はあげられないね」

のび太「あ、あわわ……」

598 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:43:05.95 ID:/6jln3C30
スネオー!!早く来てくれー!!

606 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:43:33.32 ID:JlmZUv+Q0
ジャイアン「ちくしょおおおっ!」

ドラえもん「ジャ、ジャイアン!」

ジャイアンが飛びかかる。よける必要すらない攻撃だが、軽々とかわすヒソカ。

ジャイアン「き、消えた!?」

ヒソカ「こっちだよ。それじゃそろそろ──」

しずか「武さん、歌よ!」

ジャイアン「あ、そうか!」

ドラえもん(ナイスしずちゃん!)

   ホ   ゲ   ~   ~   ~   ~

ヒソカ「うん、なかなかの歌だ」

ジャイアン「俺の歌がなかなか、だって!? ゆるせねえ!」

のび太(ジャイアンの歌が通じない人間がいたなんて!)

610 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:44:38.31 ID:49fnb0VU0
怪獣を気絶させた歌が通用しないとか

616 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:44:57.43 ID:JlmZUv+Q0
ため息をつくヒソカ。

ヒソカ「う~ん、どうやら君たちは美味しく実りそうもない。
    やはりここで狩るしかなさそうだね」

4人(こ、殺される!)

ゴッ!

4人が死を覚悟した直後、釣り竿の錘がヒソカの顔面を直撃した。
攻撃があった方向を振り返ると、そこにはゴンが立っていた。

のび太「ゴン!(なんでここに!?)」

ヒソカ「へぇ……」

ゴン「ノビタたちから離れろ!」

ヒソカ「ボウヤ、なかなかいい一撃だったよ」

のび太(そうだ、さっき倒した人が持ってた405番のプレート。
    あれはゴンの番号だったはず。多分ゴンはあの人に一度奪われて
    取り返しにきていたんだ!)

ヒソカ「お友達を助けに来たのかい? いいコだね~」

ゴン(怖い! でもやらなきゃノビタたちが殺される!)

623 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:46:11.71 ID:JlmZUv+Q0
ゴンは果敢にヒソカに挑むが、健闘空しく捕まってしまう。

ゴン「ううっ!」

ヒソカ「君はいい使い手になりそうだ……楽しみにしているよ」

ガゴッ!

ヒソカの拳がゴンにめり込む。小さな体が10メートルは飛んだ。

ヒソカ「強くなりなよ。今みたく、ボクの顔に一発ぶち込めるくらい」

のび太「ゴンッ!」

ジャイアン「この野郎~! ぜってぇ許さねぇぇ!」

ジャイアン、怒りの突進。通じるはずもないが、気迫だけは凄まじかった。

しずか「こうなったら、私だって……」

ドラえもん「ぼくも頭突きという最終兵器があるんだ!」

ヒソカ「ククク、動きこそ常人レベルだが、少しはいい顔になったね」

637 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:48:10.14 ID:JlmZUv+Q0
ヒソカ(あのメガネのボウヤの一撃に賭けているのだろうね。
    いいだろう、もしボクに当てる事ができたなら──)

ドラえもん、ジャイアン、しずかの攻撃をひらりひらりとかわすヒソカ。

のび太(みんな! 必ず当ててみせる!)

ヒソカは遊んでいる。のび太の肉眼でも十分とらえられる速さだ。
もし本気の速さを出されたら、打つ手はない。チャンスは今だけ。

のび太(アイツの動きを見破る!)

のび太の両目は図らずも、念の技術の一つ“凝”に近い状態になっていた。

ヒソカ(へぇ……素質はあるのかもね)

ジャイアン「うりゃあっ!」
しずか「えーいっ!」
ドラえもん「このぉっ!」

のび太(ジャイアンのパンチ……しずちゃんのビンタ……当たらない。
    ドラえもんの頭突き……ハズレ……。

    ──ここだっ!)

バシュッ!

のび太はショックガンの引き金を引いた。

666 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:52:03.69 ID:JlmZUv+Q0
ショックガンは電撃のような光線を撃ち出す道具である。
ゆえに発射から着弾まで、会話を交わす時間などあるはずがない。

──なのに、のび太は聴いた。


ヒソカ「いいタイミングだけど、惜しかったねェ」


のび太はかわされると分かった。分かってしまった。
自分たちは殺されると分かってしまった。


──が。


ヒソカは自分の右足に、何かがくっついている事に気づく。一瞬の戸惑い。
これがわずかにヒソカの動きを鈍らせた。


 ズ バ ァ ッ !


ショックガンの光線はヒソカを完璧に直撃した──。

671 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:52:55.03 ID:JlmZUv+Q0
のび太「や、やった!」

ヒソカ「……ふぅん。けっこうシビれちゃったよ」

のび太「なっ!?(直撃したはずなのに!?)」

ヒソカ「もう一人いたのかい。そういえば君らは5人いると聞いていたなァ。
    やられたよ」

ヒソカの足元には、ヒソカと一緒にショックガンを喰らった人間がいた。
ショックガンで石ころ帽子が破れ、姿が現れていた。

スネ夫「ピクピク」

のび太「スネ夫っ!? 来てたの!?」

ヒソカ「このコもあの気配を消す帽子をかぶっていたようだねぇ。
    いつの間にかボクの足にしがみついていたようだ」

のび太「………」

ヒソカ「いいだろう、合格だ。勇敢にもボクに立ち向かってきた3人、
    素晴らしい集中力でボクの動きを読んだ君、
    ひっそりと行動し見事なアシストをなしとげた彼、
    熟せばモノになるかもしれない」

ヒソカ「じゃ、ボクはこれで……」

ヒソカはそう言い残すと、不気味に笑いながら森の奥へと消えた。

674 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:53:04.23 ID:8A9oHODI0
スネ夫大活躍!

680 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:54:03.91 ID:HptpIRiP0
スネちゃまwwwww

687 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:54:48.21 ID:UfEw0+UNO
スネオおおおぉ!!
なんだかんだでいい奴すぎる

690 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:55:03.36 ID:JlmZUv+Q0
のび太「はっ、はっ、はっ……。た、助かった……?」

ドラえもん「のび太君、大丈夫!?」

ジャイアン「やったぜぇっ!」

しずか「そうだわ、ゴンさんとスネ夫さんを……」

ドラえもん「お医者さんごっこカバン~!」

<お医者さんごっこカバン>
患者の病気を自動で診断し、適切な治療法を用意してくれるカバン。

ゴン「うっ……あれ、あいつは?」

のび太「ぼくらは合格だとかなんとかいって、どっか行っちゃったよ。
    ゴンが来なかったらみんな殺されてたよ、ありがとう」

ゴン「そっか、よかった……」

ジャイアン「スネ夫、大丈夫か? ったくおいしいトコ持っていきやがって!」

スネ夫「ま、君たちだけじゃ不安だったからね」

ジャイアン「こいつぅ。──にしても、よく場所が分かったな」

スネ夫(あんなオンチな歌、ジャイアンしかいないからね)

694 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:55:50.27 ID:JlmZUv+Q0
のび太「ところでゴン、これなんだけど」

ゴン「これは……俺のプレート?」

のび太「さっき、ぼくがあの人を倒して手に入れたんだ」

ゴン「………」

のび太「ぼくなんかから受け取りたくないかもしれないけど……」

ゴン「──ううん、ありがと!」

ゴンは快く、のび太からプレートを受け取った。

ゴン「? ……ノビタ?」

のび太「え?」

のび太の目からは涙がこぼれていた。

706 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:57:18.91 ID:JlmZUv+Q0
しずか「どうしたの!?」
ジャイアン「どっか痛むのか!?」

のび太「いや、そんなんじゃないよ。ただ……ほっとしたというか。
    プレートを奪って、みんなであの変なやつを追い払って、
    ゴンに“ありがと”っていわれて……」

のび太「なんていうか、やっとハンター試験を受けてるみんなに並べた
    って気になったんだ」

ゴン「……ノビタは俺の友達で、ライバルだよ。最初っから」

のび太「……えへへ。ねぇ、みんな。ゴンには話してもいいかな?」

4人の答えは同じだった。
ドラえもん「もっちろん!」
ジャイアン「いいぜ!」
スネ夫「ま、いいんじゃない」
しずか「もちろんよ」

ゴン「?」

708 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:57:54.03 ID:dEXXrnsXO
久々に面白いssに出会えた

713 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:58:14.20 ID:JMuLw1vP0
ぜひ完結して欲しい

716 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:58:45.50 ID:pIEVKH5b0
ゴンは自分で取りたかったろうな…

722 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/17(土) 23:59:17.51 ID:JlmZUv+Q0
のび太は全てを打ち明けた。

自分たちが、この星の人間ではないこと。
不思議な道具を持っていること。
なりゆきでハンター試験に参加してしまったこと。

のび太「信じてくれるかい?」

ゴン「もちろん! むしろ今までの妙な出来事に説明がついてスッキリしたよ」

のび太「どう思った?」

ゴン「どう……って、別に。どこから来ようと何を持ってようと、
   ノビタたちはノビタたちだよ」

のび太「ありがとう」

ゴン「今の話、他の3人にしても大丈夫?」

のび太「もちろんいいとも!」

その後、ゴンはクラピカとレオリオを探すというので別れた。

のび太たちはどっと疲れが出たのか、クリア条件を満たしていることもあり、
残り時間を安全な壁紙ハウスで過ごした。

738 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/18(日) 00:01:20.54 ID:VKYy8Ck30
長かった四次試験もついに終了。最終試験に残ったのは以下のメンバーとなった。

16.トンパ、53.ポックル、99.キルア、191.ボドロ、294.ハンゾー

301.ギタラクル、403.レオリオ、404.クラピカ、405.ゴン

406.ジャイアン、407.スネ夫、408.しずか、409.ドラえもん、410.のび太

ネテロ「14名中11名がルーキーか。ほっほっほ、豊作すぎじゃのう」

ブハラ「すごいですね、今年は」

メンチ「あのタヌキも残ってるようね」

ビーンズ「うち5名は試験に申し込みした形跡がまったくないのに
     申し込みしたことになってるんですよね。実に不思議です」

ネテロ「ま、この際細かいことは言いっこなしじゃ」

サトツ「ところで会長、最終試験は何を?」

ネテロ「一風変わった決闘をしてもらうつもりじゃ。まず全員と話をしたいのう」

751 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/18(日) 00:03:13.00 ID:VKYy8Ck30
ネテロ「なぜハンターになりたいと?」

のび太「ハンターを目指してる人がとてもかっこいいから」
ドラえもん「のび太君が成長してくれればと思って……」
ジャイアン「ガキ大将はハンターくらいにはならないとな!」
スネ夫「別になりたくないけど、みんなに巻き込まれちゃって……」
しずか「とてもいい経験になると思ったので」

ネテロ「受験生の中でもっとも注目しているのは?」

のび太「405番と99番かな」
ドラえもん「16番の人です。助けてもらったので」
ジャイアン「403番だ! 俺の歌を『たのもしい』って褒めてくれたしな」
スネ夫「301番! なんなのアイツ、気持ち悪い!」
しずか「404番です。3次試験で一緒だったんですけど、とても頭がよくて」

ネテロ「受験生の中でもっとも戦いたくないのは?」

のび太「できればだれとも戦いたくないなぁ……ケンカ弱いし」
ドラえもん「294番、頭がテカテカなので」
ジャイアン「俺はだれとだって戦うぜ!」
スネ夫「301番! 絶対イヤだ!」
しずか「191番の人です。とても強そうだもの」


757 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/18(日) 00:05:01.37 ID:/d+bpb4S0
頭がテカテカなので

759 名前:VIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/18(日) 00:05:24.13 ID:b1vTNU+y0
>>757

のび太「……ハンター試験?」-②

のび太「……ハンター試験?」③

のび太「……ハンター試験?」④【完結】