1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:33:41.92 ID:+4baWmOI0
放課後の教室 

シンジ「ウォークマンが動かない……?」 

ケンスケ「どうした?碇?」 

シンジ「ウォークマンが動かないんだ」 

ケンスケ「どれどれ……」カチカチ 

シンジ「どうかな?」 

ケンスケ「あ~、確かにダメみたいだな」 

シンジ「そんな」ガックシ 

ケンスケ「元気だせよ、この時代までよく動いたもんだよ。むしろ感謝じゃないのか?」 

シンジ「そう……だけど、コレ元々父さんの物だから……」 

ケンスケ「そうか……でもシンジ、今はもうこの部品はこの街……いや、日本中探しても多分無いぜ」 

シンジ「だろうね…………残念だな」 

ケンスケ「この際心機一転、新しいの買えよ。今はサイズも小さくて、音楽もデータで持ち運べるし、音質も良くなってるからびっくりするぜ」 

元スレ
シンジ「あれ?おかしいな?」カチカチ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358271221/
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:35:25.95 ID:+4baWmOI0
シンジ「うん……うん、そうだね。すごいやケンスケ君」 

ケンスケ「いや、ケンスケでいいって」 

シンジ「じゃあ、僕もシンジでいいよ」 

ケンスケ「いや今後も碇で呼ぶけど……って何だこの流れ」 

アスカ「シンジ、そろそろ帰る――何やってんの?」 

ケンスケ「シンジのウォークマンが壊れちゃったんだよ」 

アスカ「あの妙に年代物のヤツね、よくもったわね」 

シンジ「うん、だからこれを機に買い換えるよ」 

アスカ「買い行くの?」 

シンジ「うん、どこに行こうかよくわからないけど、電器屋さんってこのあたりだとどこにあるんだろう?」 

ケンスケ「だったら昔の東京にあった、秋葉原って電器街を再現したシン秋葉原はどうだ? シン池袋もあるが、大きい店が数店あるだけだし、面白いものも含めて考えるとこっちかな?」 

アスカ「あ、そこ雑誌で読んだわ。今月完成した電器屋ばっかりの街で、ゲームもすっごい売ってるんでしょ?」 

ケンスケ「そう、電器関係のお店は連日開店記念バーゲンもやってるって聞くし、探せば新品が安く買えるかもしれないぜ?」 

シンジ「へ~そうなんだ、明日は休みだし行ってみようかな」 

アスカ「アタシも連れていきなさいよ」 




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:37:27.48 ID:+4baWmOI0
シンジ「え? アスカ何か買うの?」 

アスカ「何か面白そうなのが安く売ってないか見に行くのよ! あ、今流行りのタブレットとか良いのがあれば欲しいわね、あとあとゲームとか」 

シンジ「えぇ? 先週何かゲーム買ってなかった?」 

アスカ「とっくにクリアしたわよ」 

シンジ「」 

アスカ「何よその顔? アタシの手に掛かればあんなアクションゲーム、秒殺ね」 

ケンスケ(そういや式波は学校でゲームよくやってたな) 

アスカ「よし、明日は朝から行くわよ」 

シンジ「え? 朝から?」 

アスカ「当たり前よ、それとも何? アタシと行くのが嫌ってわけ?」 

シンジ「そうじゃないけど、そんな朝から行くようなものなのかな……」 

ケンスケ「お店が多いから回れるだけ回って、安いところとかサービスの良い所とか、朝から色々探した方がいいぜ! 明日から12月だしクリスマス 

商戦とか始まってるんじゃないかな?」 

アスカ「ホラ見なさい」 




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:39:18.05 ID:+4baWmOI0
シンジ「そうなんだ、わかったよ。じゃあ朝の……九時には出ようか?」 

アスカ「(ぃよっし!)いいわよ、さ、今日はもう帰るわよ」スタスタ 

シンジ「あ、待ってよアスカ! ありがとうケンスケ」 

ケンスケ「頑張ってな碇」 

シンジ「うん?(買い物のことかな?)わかった」 

アスカ「何やってんのよ、早く帰るわよ! トロシンジ!」 

シンジ「じゃあまた」スタスタ 

ケンスケ「ああ、またな」バイバイ 

ケンスケ「……」 

ケンスケ「…………」 

ケンスケ「あ、結局キューピットやっちまったってことか!?」 




7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:41:40.23 ID:+4baWmOI0
ヒカリ「今のはGJよ」(`・ω・´)b 

ケンスケ「委員長」 

ヒカリ「アスカのすっごいニヤ顔が久しぶりに見れたわ」 

ケンスケ「ニヤ顔ってなんなんだ……」 

ヒカリ「ニヤッ! って感じ」 

ケンスケ「……式波ってニヤけることあるんだな」 

ヒカリ「碇くんの話以外では無いけどね」 

ケンスケ「なんだ、やっぱ夫婦か」 

ヒカリ「あ、そういえば――」 

ケンスケ「トウジなら妹さんと約束があるからって帰ったよ」 

ヒカリ「何で鈴原が」 

ケンスケ「あれ、違った?」 

ヒカリ「そうです」シュン 




8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:43:23.76 ID:+4baWmOI0
下校 

シンジ「ええと、冷蔵庫には明日までの挽肉があったはず」スタスタ 

アスカ(相変わらず帰り道では晩御飯の選択に余念が無いわね……)スタスタ 

アスカ「そういえばアンタ、新しいヤツってどういうの買うつもりなの?」 

シンジ「明日直接見て決めようかな、今どんなのがあるのか詳しくわからないし」 

アスカ「なんかアンタおっさんみたい」 

シンジ「しょ、しょうがないじゃないか、本当に知らないんだから。……アスカは詳しいの?」 

アスカ「……」 

シンジ「……」 

アスカ「っ……」 

アスカ「うっさいわね!」 

シンジ「ええ!?」 




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:45:08.04 ID:+4baWmOI0
アスカ「帰ってから調べればいいのよ」 

シンジ「あとはお金どれ位持って行こうか」 

アスカ「多めに持って行きなさいよ、買い物以外だってあるんだから」 

シンジ「え?」 

アスカ「アンタねぇ……いくら朝から行ったってどうせお昼なんて過ぎるんだから」 

シンジ「あ、お昼ご飯……ってアスカひょっとして」 

アスカ「ありがと、シ~ンジ♪」ニコッ 

シンジ「」 




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:47:45.83 ID:+4baWmOI0
自宅 


シンジ・アスカ「ただいま~」 

アスカ「――って、ペンペンしかいないわよね」スタスタ 

ミサト「おかえりなさい、シィンちゃん、アスカァ」 

シンジ・アスカ「わぁぁ!」 

ミサト「な、何そんなに驚いてんのよぉ!?」 

シンジ「ミ、ミサトさん、今日早いんですね」 

アスカ「ビックリした……」 

ミサト「昨日遅かったからぁ、今日はその分早く帰ってきたの、週末に早く買えるとビールが進むわぁ」グビグビ 

シンジ「あはは……」 

シンジ・アスカ(もうできあがってるし……) 




12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:49:43.59 ID:+4baWmOI0
ミサト「シンちゃん、ご飯帰りにちょっち食べてきたから、ちょっちね」 

シンジ「じゃあミサトさん、あとは簡単なおつまみだけでいいですか?」 

ミサト「さっすが~ありがと~愛してるわよぉシィンちゃん♪」 

アスカ「フン、冗談にしても品がないわ」 

ミサト「や~ん、シンちゃんヤキモチ焼かれちゃったぁ~」ギュ~ 

シンジ「な、何言って何やってるんですかミサトさん」カァァ 

アスカ「コラァ! 離れなさいミサト!! アンタも顔真っ赤にしてないで抵抗ぐらいしなさいよ!!」 

シンジ「ほ、ほらミサトさん、アスカも怒ってるし…………あれ?」 

アスカ「ん?」 

ミサト「……ンガ」 

シンジ「」 

アスカ「」 

ミサト「zzzzzzzzz」 




13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:51:50.95 ID:+4baWmOI0
シンジ「寝てるようで……」 

アスカ「もう床に捨てておきなさい」 

シンジ「そういうわけにいかないよ、ミサトさ~んせめて部屋に行って寝てください~」 

アスカ「私部屋行くから、ご飯できたら呼んで」ハァ 

シンジ「アスカ運ぶの手伝ってよぉ」 



シンジ「アスカ、お風呂沸いたよ」 

アスカ「お腹いっぱいで動けない~」 

シンジ「食べ過ぎだよ、お湯冷めないうちに。 ペンペンはあとで僕と入ろうか」 

ペンペン「クエ」 

アスカ(よくよく考えたらペンギンと入るってどうなのよ……) 




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:53:43.25 ID:+4baWmOI0
お風呂 

ザブ 
アスカ「ふう、気持ちいい」 

アスカ(……よくよく考えたらシンジがいる横でゲーム買うって……無いわね) 

アスカ「恋人同士だったら変じゃないんだろうな……」ポツリ 

アスカ(……いや) 

アスカ(ゲームばっかりしてちゃダメか、その時間バカシンジでもからかってやろっと)ニヒッ 

アスカ(つ~か、アイツ私の誕生日絶対覚えてないわね、サラッと一緒に行くって言っても特にプレゼント的なこと一つも言わないし……) 

アスカ(ニブシンジ、本日も平常運転なり……か)ブクブク 






15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:55:47.93 ID:+4baWmOI0
台所 

シンジ「よし、洗濯物も畳んだし、あとは浸けておいた食器洗っちゃおう」 

シンジ(そういえばアスカはゲーム買うって言ってたっけ……)ザー 

シンジ(いつも学校では教えてくれない事とか教えてもらってるし) 

シンジ(何かプレゼントしてあげようかな……)カチャカチャ 

シンジ(それに……12月6日って確かアスカの誕生日なんだよな……)カチャカチャ 

シンジ「誕生日より早く渡してもいいものかな?」ザー 

シンジ「ゲームなんか買ってあげても喜んでくれるかな……何か違う気がするし…………」キュッキュッ 

シンジ(う~ん……委員長に聞けばよかったな、アスカ服とかも結構持ってるみたいだし)フキフキ 

シンジ(……いや)フキフキ 

シンジ(ダメだダメだ。自分で考えなきゃ、普段アスカが好きなモノや気になってた話題から何か手掛かりはないかな) 

シンジ(……) 

シンジ「あ、タブレット」 

ペンペン「クエクエ」 





16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:57:31.68 ID:+4baWmOI0
12月1日 朝 

アスカ「おはよう、シンジ」 

シンジ「おはようアスカ、今起こしにいくところだったよ」 

アスカ「7時半ピッタリに起きたから全然問題無いわよ」 

アスカ(本当は6時に起きてたけどね……) 

シンジ「はい、朝ご飯」 

アスカ「ミサトは?」 

シンジ「いつ書いたのかわからないけど、ドアの張り紙見てよ」 

アスカ「?」 


『シン ちゃ ん へ、起こ さな い で ね~ ♪ 』 


アスカ「何よあのヘロヘロでおどろおどろしい手書き文字は……」 

シンジ「音符があるっていうのが余計に怖いんだよね……」 

アスカ「起こしたらタダじゃ済まなさそうね、早めに出る?」 

シンジ「うん、準備するね」 





17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 02:59:38.59 ID:+4baWmOI0
15分後 

シンジ「アスカ、準備できた?」 

アスカ「ええ、とっくにOKよ(6時過ぎにやっちゃったもんね)」 

ガラッ 

シンジ「わぁ!」 

ミサト「う~ん…………頭痛い……シンちゃんいつもの薬ちょうだい……」 

シンジ「ヨイニヨイですね、はいどうぞ」 

ミサト「ありがと~」 

アスカ「ミサト! 少しは飲む量考えなさいよ! 昨日はとんだ迷惑だったわよ!」 

ミサト「ごめんね~、アスカには心配させちゃったわね……シンちゃんに抱きつくときはアスカの許可もらうようにするわ」 

アスカ「んなっ! まだ酔ってんの!? もうさっさと横になってきなさいよ!」 

シンジ「じゃあミサトさん、僕達ちょっと出かけてきます。お昼ご飯テーブルの上に置いてますから」 

ミサト「あら、出かけてきますって……二人で? ……あらぁ、あらあら?」 

アスカ「違うわよ!! シンジの壊れたウォークマン買い替えに行くだけ!」 

ミサト「(何が違うのやらウフッ)壊れちゃったんだ? じゃあアスカいいの選んであげなさい」ニヤニヤ 





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:01:42.52 ID:+4baWmOI0
アスカ「さっさと寝ろ―!!」 

シンジ「夕方には帰ってくると思うので」 

ミサト「いいのよ、しっかり楽しんでらっしゃい、ね? アスカ? いってらっしゃ~い」 

アスカ「違うって言ってんでしょーが!」 

シンジ「……」 

ミサト(いい傾向ね、朝から楽しいのが見れて酔いも少し覚めたわ) 


街中 

アスカ「やれやれ、ミサトには困ったもんねぇ~」 

シンジ「アハハ……で、でも、言われてみれば……そうだね」 

アスカ「何が?」 

シンジ「で、で、デートっぽいかなぁ……なんて」ボソッ 

アスカ「ブフッ!」 




20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:03:28.43 ID:+4baWmOI0
アスカ「な、何よ突然///」 

シンジ「だ、だって、確かに周りから見たらそうなのかなぁって……」 

アスカ「そ、そう思わせておけばいいでしょうが! ほ、ホラ行くわよ!///」 


シン秋葉原  


シンジ「ここが――」 

アスカ「シン秋葉原ね、すっごい人でいっぱいじゃない」 

シンジ「とりあえず大きなお店からいってみようかな」スタスタ 

アスカ「ちょっと」 

シンジ「え?」 

アスカ「『え?』じゃないわよ、こんな人がいっぱいの所ではぐれちゃったらどうするのよ」スッ 

シンジ「あ、うんゴメンじゃあ手繋ぐね」繋 

アスカ「本当に気が利かないわねアンタ」 

シンジ「ごめん、じゃあ行こうか」 

アスカ(♪) 




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:05:52.84 ID:+4baWmOI0
  
シンジ(……あったかい。なんでだろう、緊張する)スタスタ 

アスカ(コ、コレワ……わ、悪くないわね///)スタスタ 



店内 

シンジ「うわ、このお店もすごい人出だ」 

アスカ「ほんとね…………んん?」 

シンジ「どしたの?」 

アスカ「あのスーツ、ほら、あのセール品コーナーにいる奴よ。ネルフのSPじゃない? しかもアンタのお父さんのお出迎えとかしてる人」 

シンジ「あ、本当だ……何を見てるんだろう?」 

アスカ「ネルフのスーツ着用ってことは私用ではなく……アンタのお父さんの買い物じゃない?」 




22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:07:36.89 ID:+4baWmOI0
シンジ「でもあの人がいる特別セールの人だかりって」 

アスカ「シェーバーね」 

シンジ「シェーバー……髭剃り? 父さんシェーバーでも買うのかな?」 

アスカ「アンタのお父さんヒゲは整えても、剃りはしないでしょうが? あそこまで綺麗に揃ってるのは手で整えてるようにしか見えないけど」 

シンジ「でも去年髭剃りのイメージキャラクターに出てたよ? 髭剃ったシーンはCGって聞いたけど」 

アスカ「ネルフが街壊しまくるから、イメージアップCMだったみたいよ、ソレ」 

シンジ(父さん、僕達のために……?) 

SP「あ」 

シンジ「あ、気づかれた」 

アスカ「この距離から……さすがね」 

SP「おはようございます、朝からショッピング――ああ、デートでしたか」 

シンジ「え、いや、そういうのでは……///」 

アスカ「い、いいじゃない、別に。そっちは何の買い物なのよ?」 

シンジ「まさか父さんが髭剃りをSPさんに頼んだんですか?」 




23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:09:36.62 ID:+4baWmOI0
SP「副司令からです」 

シンジ・アスカ「ああ!」ナットク 

アスカ「髭の処理完璧だとは思ってたけど……でも副司令ならもっと良いの買えるんじゃないの?」 

SP「いえ、副司令が使うというのではなく……、なかなか家に帰れない職員へ少し早いクリスマスプレゼントだそうで」 

アスカ「うわ、意外な一面、確かにネルフで無精髭の人ちょくちょく見るわね」 

シンジ「……」 

SP「ええ、そのため整備チームらの若手を中心にプレゼントを――とはいえ数が多いので少々お手頃なものをと。高価すぎるのも受け取りにくいです 

し」 

シンジ「直接ネルフへ仕入れたりとかできないんですか?」 

アスカ「そうよ、逆に時間とお金の無駄じゃない?」 

SP「副司令個人の支出ですので」 

アスカ「ふうん、関心だわ」 

SP「ご内密にお願いします」 




24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:11:21.97 ID:+4baWmOI0
シンジ「わかりました、アスカ行こうか」スタスタ 

アスカ「ええ、邪魔したわね」スタスタ 

SP「お気をつけて」ピリリリ 

SP「! ハイ」 

『……冬月だ、頼んでいるモノの確保はできたかね?』 

SP「必要個数を店員に在庫確認してもらっています」 

『うむ、結構だ』 

SP「副司令、先ほど碇司令のご子息と弐号機パイロットに遭遇いたしました」 

『監視の者より聞いている、実はその件も併せてだが……ふむ、あの二人恋仲か?』 

SP「ご子息はデートについて違うとおっしゃっていましたが、お二人ともずっと手を繋いでいましたので、照れ隠しかと……私はそう思います」 

『ふぅむ、いつの間に、少し待て。 おい、碇』 

SP「……」 

『待たせたな、初号機パイロットと弐号機パイロットの監視は本時刻をもって解除するとの通達だ、君から周りの者に連絡を頼む――以上だ』 

SP「わかりました、すぐに伝達いたします。」 




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:13:25.38 ID:+4baWmOI0
  
冬月「いいんだな? 碇」 

ゲンドウ「ああ、多少シナリオの修正は必要だが、大筋に問題は無い」 

冬月「ま、俺はこれでいいと思うがな。ユイくんも息子に将来の伴侶が早くもできそうであれば、きっと、喜ぶだろう……」 

ゲンドウ「……」 




27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:15:21.69 ID:+4baWmOI0
アスカ「……」ジー 

シンジ「な、なに? アスカ、僕の顔に何か付いてる?」 

アスカ「別に、アンタもいつかあんなふうに髭が生えるんだろうなって思ってただけ」 

シンジ「え? と、父さんみたいな髭は整えるのめんどくさそうだし……」 

アスカ「…………整えてあげるわよ」ボソ 

シンジ「え?」 

アスカ「で? オーディオコーナーってどこよ?」 

シンジ「4階だって」 

アスカ「あ」 

シンジ「どうしたの?」 

アスカ「先に行ってて、ちょっと見たいのがあるから2階で降りるわ」 

シンジ「わかったよ、じゃあ先に見てるね」 

シンジ(そうだ、アスカが気になってるタブレットどんなのか知るチャンスだ) 




28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:17:24.14 ID:+4baWmOI0
アスカ「これね……小さくてなかなかいいじゃない」 

シンジ(あれかぁ) 

店員「いらっしゃいませ、気に入ったものがございましたか?」 

アスカ「コレね。使いやすいってネットでも見たし、幾らするの?」 

店員「はい、コチラは~」カカク ト キノウセツメイ 

アスカ「結構するのね~」フムフム、ネギレナイカシラ 

シンジ(種類と値段も分かったし、すぐ買えそうだな。でもアレ買うとお金結構無くなっちゃうな。安いウォークマン探してみようか……) 

シンジ(…………でも今まで一人になったらウォークマンを聞いてたけど) 

シンジ(こうやって登下校以外にアスカと話しながらとか、周りの音を聞きながら外に出るのって――) 

シンジ「――楽しいな」 




29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:19:27.00 ID:+4baWmOI0
店内放送「さあ、お昼のタイムバーゲンはっじまっるよ~!」 

店員「いらっしゃいませ~」 

アスカ「で? 結局決まってないわけ?」 

シンジ「迷ってる」 

アスカ「優柔不断ね、どれとどれよ?」 

シンジ「うん、でもアスカ、そろそろお昼ご飯にしない?」 

アスカ「え? もうそんな時間? そうねご飯食べながらゆっくり決めましょう」 

シンジ「レストラン街もあるね、中華とか――」 

アスカ「ハンバーグ」 

シンジ「え?」 

アスカ「ハンバーグ」 

シンジ「……」 

アスカ「ハンバーグ」 

シンジ「分かったよ」 





30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:21:45.61 ID:+4baWmOI0
アスカ「このお店の隣にすっごい美味しいハンバーグ専門店があるみたいなの」 

シンジ「き、決めてたんだね……じゃあそこに行こうか」 

アスカ「ん」スッ 

シンジ「え? あ」繋 

アスカ「フン」スタスタスタ 

シンジ「ア、アスカ歩くの早いよちょっと待って、引きずらないで~」スタスタ 

アスカ「早く歩きなさいよね、ノロシンジ」スタスタスタ 

シンジ「何かどんどん呼び方のレパートリー増えてない?」 

アスカ「~♪」スタスタスタ 

シンジ(……)スタスタ 

シンジ(………………)スタスタ 

シンジ(うん……、決めた) 





31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:23:51.33 ID:+4baWmOI0
  

ハンバーグ専門店 

アスカ「お昼時だから結構並んでるわねぇ」 

シンジ「そうだね……アスカ、少し並んで待っててくれない?」 

アスカ「は? いいけど」 

シンジ「すぐ戻ってくるから」タタタ 

アスカ(何よアイツ……トイレかな?) 

シンジ「え~と……」 

店員「いらっしゃいませ~」 

シンジ「すいません、このタブレットを~」 





33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:26:15.61 ID:+4baWmOI0
  
シンジ「お待たせ」 

アスカ「ちょうどよ、あれ? ひょっとして買ったの?」 

シンジ「うん、さっき決心して」 

アスカ「ふうん」 

アスカ(なんだ、せっかく一緒に選んであげようと思ったのに……バカシンジ) 

アスカ「この最高級黒毛和牛100%使用のにしたから」 

シンジ「え」 

アスカ「フン」 




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:28:37.74 ID:+4baWmOI0
  

アスカ「ごちそーさま」 

シンジ(どうしよう、帰ってから渡そうかな? 外だと開けられないし……誕生日もまだだし) 

アスカ「目的の物も買えたんでしょ? もう帰る?」 

シンジ「え? あ、うん」 

アスカ(はぁ……) 

シンジ「ありがとうアスカ、その、付き合ってくれて」 

アスカ「どういたしまして」ツン 

シンジ(何か怒ってる……?) 






35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:30:58.45 ID:+4baWmOI0
  
12月2日 昼休み 

ヒカリ「アスカ、昨日はシンジくんとはどうだった?」 

アスカ「別に、ご飯奢ってもらったぐらいよ」モグモグ 

ヒカリ(? これはあまり良くなかったみたいね……もう、碇君何してるのかしら) 

ヒカリ「でも碇君ウォークマン買ったんでしょ?」 

アスカ「ええ、買ってたわよ、知らないうちに。もう決めてたみたいよ」バクバク! 

ヒカリ「そ、そうなんだ」 

ヒカリ(う~ん……)チラ 

トウジ「え~優しいのうセンセェ」 

ケンスケ「これは意外なチョイスだな、頑張れよ碇」 

シンジ「そ、そうかな? ありがとう」 

ヒカリ(んん? 特に新しいウォークマンの話をしていないような……?) 




36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:32:58.36 ID:+4baWmOI0
  
放課後 屋上 

トウジ「――っつーわけや、シンジはほんま前向きになったで」 

ヒカリ「そうなんだ、よかったアスカも喜ぶわね」 

トウジ「せやけど確かに休み時間とかイヤホンしなくなったから、他の女子もシンジに話しかけてきとるで」 

ヒカリ「それがアスカのイライラを更に増大させてるけど、あと数日の辛抱かな」 

トウジ「シンジうまく渡せや、相手はどんどん手強くなってるで」グッ 

ヒカリ「なによそれ(笑)」 




37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:36:04.77 ID:+4baWmOI0
12月3日 放課後 

ヒカリ「アスカ、ダメよ碇君と登下校しなきゃ、昨日碇君探してたわよ」 

アスカ「う……な、何でバカシンジと絶対登下校しなきゃいけないのよ」 

ヒカリ「昨日も今日も朝一人で来てたでしょ? ちなみに今日も碇君のところに1年生の女子が……」 

アスカ「」ハラハラ 

ヒカリ「もう……」 

アスカ「う、うん、やっぱりちょっと腹が立ったというか、……私がワガママなのはわかってるけど」 

ヒカリ「許してあげなよ、碇君を信じてあげて、ホラ、明日はアスカの誕生日だし、きっとプレゼントくれるわよ」 

アスカ「そういう話も出なかったわ、今の今までね」ショボン 

ヒカリ「まあまあ、明日から学校も設備改修で5連休だし、二人の距離を縮めてきなさいよ。とにかく距離置いてちゃ誕生日どころじゃ無くなっちゃ 


うよ?」 

アスカ「…………そうね、分かったわ」 

アスカ「じゃあ帰るわね、バカシンジと」 

ヒカリ「碇君なら教室にまだいたよ」 

アスカ「……ありがと、ヒカリ」スタスタ 




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:38:05.87 ID:+4baWmOI0
  
教室 

アスカ「シンジ、帰るわよ」 

シンジ「アスカ……うん、帰ろう」 

アスカ「……」ジー 

シンジ「? アスカ?」 

アスカ(……なんかスッキリした) 

アスカ「なんでもないわよ、もう先に行くわよ」 

シンジ「ちょっと待って」 

アスカ「じゃあ捕まえてみなさい」フフン 

シンジ「……分かった」ダッ 

アスカ「え?」 

繋 

シンジ「捕まえた」 

アスカ「ちょっ」/// 




40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:40:05.84 ID:+4baWmOI0
シンジ「帰ろう、アスカ」 

アスカ「し、しょうがないわね。繋がせてあげるわよ……」 

アスカ(……そうよ、離さないでよ) 

自宅 

シンジ・アスカ「ただいま~」 

アスカ「――って、ペンペンしかいないわよね」ピリリリ 

アスカ「携帯?」 

シンジ「僕の――あ、ミサトさんからだ、もしもし? はい……わかりました、……しませんよ!?」 

アスカ(何を話してんのかしら) 

シンジ「ハイ、じゃあお仕事頑張ってください」ピ 

アスカ「ミサト、なんて?」 

シンジ「3日間宿直で帰れないってさ、あと明日僕の初号機でプラグスーツの点検と試着だって」 

アスカ「ふうん」 




42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:41:59.77 ID:+4baWmOI0
シンジ「朝から行ってくるよ、夜には戻れるようだから、お昼ご飯までは準備しとくね」 

アスカ「助かるわ」 

アスカ(……) 


12月4日 

アスカ(シンジは朝からネルフでいないと……) 

アスカ(そういえばアイツ買ったウォークマン使ってんのかしら? 何買ったのか見てないわね、ま、アタシが距離置いてたし……) 

~♪ 
アスカ(メール? ……シンジ?)ピ 

アスカ(ヒカリからおめでとうメールか……) 

アスカ(…………)グッ 



アスカ(残念ね、ヒカリ。やっぱ過度な期待はしちゃダメだったかも……) 






43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:44:18.36 ID:+4baWmOI0
  
夕方 

シンジ「ただいま~」 

アスカ「おかえり、遅かっったわね? お腹空いたんだけど~」 

シンジ「すぐご飯準備するから」 

アスカ「部屋にいるから、できたら呼んで」 

シンジ「わかった」 

アスカ(なんかリビングに居づらい) 

アスカ「はぁ……」 




44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:47:44.39 ID:+4baWmOI0
  
シンジ「で、できたよ、アスカ」 

アスカ「? 今行くわ」 

アスカ「何どもってんの……え!?」 

アスカ「ケーキ……?」 

シンジ「あはは、驚かせようと思ってちょっと頑張ってみたよ」 

アスカ「……///」 

アスカ「ちゃんと覚えてくれてるのね」 

シンジ「え? た、誕生日? ま、まぁ一応……」 




46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:49:28.84 ID:+4baWmOI0
  
シンジ「あ、あと、アスカ、コレ」 

アスカ「え」 

シンジ「誕生日プレゼント」スッ 

アスカ「あ、ありがとう……///」 

アスカ(あれ? この袋……) 

アスカ「ね、ねぇアンタこれって」 

シンジ「う、うん、実は前一緒に電器店行った時に買ったんだ」 

アスカ「で、でもウォークマン……アンタ、買って」 

シンジ「……」 

アスカ「買ってなかったの!?」 

シンジ「こ、コレで精一杯だったんだ、お小遣い、アハハ……」 

アスカ「……」 




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:51:26.01 ID:+4baWmOI0
  

『ウォークマン使ってんのかしら? 何買ったのか見てないわね、アタシが距離置いてたし……』 


アスカ「…………」グス 

シンジ「?」ドキ 



『過度な期待はしちゃダメだったかも……』 



アスカ「…………」グス 

シンジ「ア、アスカ」オロオロ 



『買ってたわよ、知らないうちに』 



アスカ「…………カね」グス 

シンジ「え?」 




48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:53:09.46 ID:+4baWmOI0
  


『アイツ私の誕生日絶対覚えてないわね』 



アスカ「……バカね」 

シンジ「ご、ゴメン、でも誕生日まで秘密にしておきたかったし、その」 

アスカ「違うわよ……アンタもバカだけど……それ以上にアタシのバカさ加減にね……」ポロポロ 

シンジ「アスカ……?」 

アスカ「なんでもないわ…………開けていい?」 

シンジ「う、うん! もちろんだよ!」 




49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:55:25.49 ID:+4baWmOI0
  
アスカ「なんだろう、あ、タブレットじゃない! よく欲しいの分かったわね」 

シンジ「ゴメン実はあの時コッソリ聞いてたんだ」 

アスカ「聞き耳なんてサイテーね。……でもアンタのことだし許してあげるわよ」 

アスカ「ね、シンジ、手を……繋いで」 

シンジ「う、うん」繋 

アスカ「……///」 

アスカ「ごめんね、シンジ……そして、ありがとう!」 



終劇 




51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:56:25.53 ID:cH9g6j8N0
乙乙 




54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:57:19.68 ID:+4baWmOI0
終わり、支援ありがとです 




56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 03:58:21.05 ID:VS1xiBwN0
乙 




57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 04:00:36.28 ID:kllFWm9Y0
乙 




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 04:00:54.28 ID:+UnkG7O00
乙 




59: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/01/16(水) 04:00:54.37 ID:gS2yDNQ60
このタブレットを鞄にいれて 
イヤホンを片耳ずつさして 
登下校か 

おめでとう 




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 04:12:27.03 ID:+4baWmOI0
タブレットでの告白劇を前に書いたので、 
これの続きの一つはそのお話です…… 
当然LAS仕様 

 
アスカ「タブレットって色々調べることができて便利ね」ピ


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/16(水) 04:23:02.86 ID:5ojlf8jS0
おお、あの話しの手前なのか 
続きの一つ、ということは、何か別の話しも期待していいのかな