1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11 /27(金) 21:38:07.85  ID:GbCWVDBb0
神楽「あれ?何アルかあの空の・・・」 

新八「え?ほんとだ・・・銀さんなんでしょう、あの空から落ちてくるのは」 

銀時「あ?こんな時代空から槍が降ってこようが船が降ってこようがチョコが降ってこようが不思議な事でもねーだろ。ほっとけよ」 
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 21:45:08.58  ID:GbCWVDBb0
神楽「えらくゆっくりと落ちてくるアルな」ダッ 

銀時「おいほっとけっつってんだろ、もたもたしてると金曜ロードショー始まっちまうだろうが。まいこはーん見れなくなんだろうーが」 

新八「まいこはーんは昨日でしたよ」 

銀時「おいどういうことだ何で今まで言わなかった何で今日一日俺を踊らせ続けた」 

新八「言いましたよ昨日。銀さんが早くから飲んで来て酔い潰れてたんじゃないっすか。それで昨日丸一日分の記憶がすっぽり抜けてるんじゃないすか?」 

銀時「おいおいどうしよう今日座敷遊びを嗜んで明日むふふんな映像ソフトを嗜みに行くという計画がおじゃんだよ」 

新八「おじゃんになるべくしてなった計画だよどんな嗜み方してんだ!」 

銀時「来週の金曜ロードショーは?」 

新八「ええっと確か・・・」 

神楽「あれ見るアル!落ちてきてるの人間ネ!」 


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 21:53:04.57  ID:GbCWVDBb0
万事屋 


アナウンサー『・・・昨日の飛行船強盗事件ですが・・・』 

シータ「・・・・・・・ここは・・・?」 

定春「わん」 

シータ「きゃあ!」 

神楽「あ!起きたアルか!」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

スナック 


お登勢「へえ女の子が・・・」 

銀時「まだ寝てるんで何にも話聞けてねーがまた勢いよくトラブルが舞い込んできたもんだぜ」 

キャサリン「若イ女ノ子二人ト一戸屋根ノシタ、オーウ、犯罪ノカオリガプンプンシマース」 

銀時「泥の匂いしかしない前科持ちは黙っとけ」 

たま「キャサリン様からはドブの香りがする、とデータに書き加えておきます」 

キャサリン「ヨケーナモン加エテンジャネェ!」 


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:10:22.03  ID:GbCWVDBb0
お登勢「あんたその子今朝ニュースでやってた飛行船強盗のやつと関係あるんじゃないのかい?」 

銀時「・・・しょうがねえ幕府の犬ッコロさんにでも連絡してみるか・・・」 

ガラッ 

桂「それはやめておいた方がいい」 

エリザベス『やめておいたほうがいい』 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

真撰組隊員『桂何処へいった!?』 

隊員『まだ近くにいる!逃がすな!』 

桂「・・・ふん」 

銀時「どういうことだヅラ」 

桂「ヅラじゃない桂だ。・・・昨日の飛行船強盗事件は知っているか?」 


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:19:12.46  ID:GbCWVDBb0
銀時「今聞いてたとこだ、やっぱりそれと関係あるのか?」 

桂「昨日の夜から見慣れぬ連中がここらを嗅ぎ回っている。天人じゃない・・・おそらく西洋人だろう」 

銀時「昨日の夜から・・・そいつらがあの子を狙ってるって言うのか?」 

桂「さあな、しかしやつら上手く変装して観光客を装ったつもりのようだが俺ぐらいになると匂いで分かるわ、やつらがどういう生き方をしてきてる連中なのかを!」 

銀時「さすが爆薬の匂いと垂れ流してる奴はいう事が違うな」 

たま「追加で貧乏臭さ、胡散臭さを検出致しました」 

お登勢「じゃあなおさら幕府の連中のとこへ連れてった方がいいんじゃないのかい?」 

桂「そやつらとは別に血眼になってこの辺りを嗅ぎ回っている組織がいる、俺も今度は逃げるのに骨が折れた」 

銀時「連中か」 

桂「ああ、真撰組だ」 


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:25:32.85  ID:GbCWVDBb0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

定春「はぁはぁべろべろ」 

シータ「きゃあ、ふふ」 

神楽「シーちゃんも天人アルか?」 

シータ「いいえ、私は地球人よ。私天人さんってはじめて見ちゃった、私達とあまり変わらないのね」 

神楽「そうアルな、にひひ」 

シータ「ふふ」 

神楽「そうだ!その首飾り貸してくれないアルか?」 

シータ「?」 

神楽「見とくネ!」 

定春「ハァハァ、ハァハァ」 



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:32:33.68  ID:GbCWVDBb0


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

キャサリン「イナクナッタアノ子ヲサガシテルダケジャケツカンノン?」 

銀時「読みにくい喋んな」 

桂「確かにそうかもしれん。しかし問題はやつらの飼い主のほうだ」 

銀時「幕府の連中があの子を捜してるって言うのか?」 

桂「それも幕府直属の機関のみを使い表沙汰にはせずあくまで隠密に、だ。まあ真撰組の連中にそんな器用な真似はできないみたいだが」 

お登勢「確かに行方不明者の話なんて聞かないし、ニュースでもやってないねえ」 

銀時「飛行船強盗といい胡散臭い連中といいやつらといい、なんか大きな話になってきやがったな」 

ドオン 

銀時「なんだ?外か?」 


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:41:32.21  ID:GbCWVDBb0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ターミナル客室 

モウロ将軍「何をやっているのだ!娘っ子一人探し出すのにどれだけかかっている!」 

近藤「・・・申し訳ない」 

土方「・・・・・・」 

ムスカ大佐「いやいや、貴方達はよくやってくれているよ。このまま捜索を続行してくれたまえ」 

近藤「は!・・・行くぞトシ」 

土方「・・・」 

モウロ「くそ!無能な猿どもめ、身だしなみだけは一丁前で・・・」 

ムスカ「閣下、不用意な発言はおやめください。」 

モウロ「ふん!・・・我が軍であれば当の昔に探し出しておるわ」 

ムスカ「我々では目立ち過ぎてしまいますよ閣下」 



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 22:55:22.09  ID:GbCWVDBb0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

土方「・・・なんであんな連中に顎で使われなきゃいけねぇ」 

近藤「まあまあトシ。今回はとっつぁん直々の命令だ、仕方あるめえよ。それにあのムスカさん?だっけ?いい人そうじゃないか」 

土方「だからあんたもっと人を見る目を・・・。この捜査だって公にもしないなんて怪しさバリバリじゃねーか」 

近藤「そんなことはない!もしかしたらあの娘さんとあのおっさんは親子で、喧嘩して娘が飛び出しちゃったのかもしれない」 

近藤「それであのおっさんも頑固だから探してるのを娘にばれたくないんだよ、探してるなんて恥ずかしくて。きっとそうさ!」 

土方「・・・・・・はあ」 

近藤「お、売店だ何か飲みモンでも買っていくか?支払いは俺に任せろー」バリバリ 

土方「やめて!」 


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 23:03:50.64  ID:GbCWVDBb0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

スナック前 

神楽「あたた・・・」 

新八「何やってんだい神楽ちゃん!」 

妙「大丈夫?」 

神楽「姉御・・・大丈夫アル」 

銀時「何やってんだ神楽!お前ら今来たのか?」 

新八「はい。着いたところで神楽ちゃんが屋根から飛び降りてきて・・・」 

シータ「怪我してない?」 

銀時「!」 

神楽「大丈夫ネ、私こう見えても頑丈アル。これのおかげで空を飛んでたのかと思ったけどやっぱ違ったみたいアルな」 

シータ「まあすごいのね」 

神楽「これ返すネありがとう」 


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 23:21:47.37  ID:GbCWVDBb0
銀時「お前さんは大丈夫なのか?」 

シータ「はい、私はなんともないです」 

銀時「お前は何しに来たんだ?」 

妙「あら、新ちゃんから話を聞いて大人数になるとご飯作るの大変だろうと思って。ハイ、お弁当」 

銀時、神楽「・・・・・・」 

たま「周囲から特Aクラスの危険物質の反応をキャッチしました」 

新八「すいません・・・大丈夫って言ったんですけど・・・」 

シータ「?」 

テクテクテク 

桂「!・・・銀時!あの連中だ」 

シータ「あの人たち・・・飛行船を襲った海賊です」 

銀時「ってことはやっぱり狙われてんのかお前さん」 

お登勢「あんたは早くこっちにきな!」 

シータ「は、はい」 


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 23:35:02.30  ID:GbCWVDBb0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

シャルル「おぅい何やってんだい?」 

銀時「え?なにってそりゃ、もうあれですよこの町でやることなんて酒をひっかけて尻軽に引っかかってですよ。なあ?」 

妙「誰が尻軽ですって?」メキメキメキメキ 

銀時「痛っちょっあばばばばばばばば」 

シャルル「そ、そうかい。・・・なあちょっと聞きたいんだが女の子を探してるんだが、黒い髪のお下げで」 

銀時「!・・・おおいるぜ、ヘイカモン!」パチン 

ガララッ 

パチ恵「どーもお客さあん!パチ恵どぇーす!」 

アンリ「・・・・・・・おい兄ちゃんもういこうぜ」コソコソ 


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 23:48:07.08  ID:GbCWVDBb0

ガララッ 

キャサリン「待チナ!コノ私ヲ見テモ行ケルッテンナラ行ッテミナ!」 

銀時「どう?」 

ルイ「いやそういう女の子ってことじゃなくて、それにこんな化け物三匹相手にできるかよ」 

アンリ「おい兄ちゃんもういこうぜこのまちこわい」 

ガララ 

神楽「そうネ!こんなとこに黒髪でお下げで黒い服で綺麗な首飾りをしてる子なんていないからさっさと行くネ」 

三兄弟「!!」 

銀時「何やってんだお前!!」バシッ 

神楽「いて!」 


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/27(金) 23:58:45.42  ID:GbCWVDBb0

ルイ「いるってんなら庇いたてしないほうがいいぜ、こちとらドーラ一家って海賊なんだ。痛い目見たかねーだろ?」 

神楽「おうおうやろうってのカ!」 

シャルル「ふん威勢のいいお嬢さんだ」ズイ 

アンリ「やっちゃえ兄ちゃん!ちびらしてやれ!」 

シャルル「ぬぅぅ・・・!!」グググッ 

シャルル「ふうん!!」バリバリィ! 

シャルル「ふうん」ニヤリ 

神楽「・・・ふん」ニヤリ 

神楽「やれやれ全く。ぬぬぬぬぅ・・・!!」ググググッ 

銀時「やめんかバカタレ!」バシッ 

神楽「あて!」 

キャプテン・カツーラ「銀時、ここは任せて行くがいい」 

エリザベス『カツーラ一家』 


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 00:12:02.00 ID:m/0t8vHg0

銀時「ヅラ・・・!」 

キャプテン・カツーラ「ヅラじゃないキャプテン・カツーラだってばよ」 

妙「ほら、新ちゃんも」 

新八「え、でも姉上達を置いて・・・」 

妙「よく分からないけどコノ子狙われてるんでしょう?女の子が困ってるときに助けてあげれないなんて立派なお侍さんになれないわよ?」 

神楽「シーちゃん定春に乗るネ!」 

シータ「あの・・・」 

キャプテン・カツーラ「む?」 

シータ「皆さん、ご無事で」 

キャプテン・カツーラ「ふははははこの国の明日を見ることなく死ぬ事などできん!」 

銀時「行くぞぱっつぁん!」 

新八「はい!」 

ブロロロロロロ 

シャルル「あ!こらまて!」 


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 00:25:00.57 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ターミナル 


ムスカ「そうか、続けろ・・・」ガチャ 

ムスカ「閣下」 

モウロ「・・・むう」 

ムスカ「見つけました」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

見晴らしのいい場所 


ドーラ「・・・私の目から逃げられると思っているのかい?」 

ドーラ「さあ馬鹿息子どもを拾って追い詰めるよ!」 

ブロロロロロ 


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 00:34:39.41 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

裏道 
原付一台犬一匹 


新八「そうかシータちゃんって言うのか」 

シータ「すいません皆さんに迷惑かけちゃって」 

新八「なにこの位いつもの事だよ」 

シータ「こんなことがいつもの事なんですか?」 

新八「はは、それよりなんで海賊なんかに?お登勢さんたちの話じゃ真撰組も探してるって言うし」 

シータ「それは・・・」 

神楽「おうおういつまで鼻の下伸ばしてでれでれしてんだヨ」 

新八「ちょ、そんなんしてねーし!でれでれなんてしてねーし!」 

銀時「新八くーん危機的状況下での恋愛なんて長続きなんてしないもんだよ、簡単に冷めて痛い目見るのは君なんだよ?」 

神楽「まじきもいアルしばらく私に話しかけないで」 

新八「だからしてねえっつってんだろうがあああああ!いい加減にしろよ話がすすまねえだろうが!」 




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 00:50:36.69 ID:m/0t8vHg0

新八「ところで銀さんこの方角は・・・吉原に向かってるんですか!?」 

銀時「ああ、あそこにゃ幕府の手はとどかねえ。日輪様々もいることだしな、上手く匿ってくれんだろう」 

シータ「よしわら?」 

神楽「頑張る女と駄目な男の集まる街アル。元締めだった奴も普通の不器用なだけのロリコンだったネ」 

銀時「おいおい何が駄目だって?おれだって座敷の上なら全力投球だよ全身全霊のストレート投げ続けるよ」 

シータ「ロリコン?ストレート?」 

新八「あの、今そういうのマジで勘弁してください。こっちが恥ずかしくなるんで」 

新八「しかし大丈夫かなあ・・・」 

銀時「あ?ババアやヅラ共なら大丈夫だろ。そう簡単にゃくたばらねえだろ」 

新八「いや・・・むしろ海賊の人たちが心配なんですが」 


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 01:16:41.99 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

スナック前 


ルイ「ああちっくしょうあいつら!」 

シャルル「こんなコスプレバカ共なんてさっさとノックアウトしてやる!」 

キャプテン・カツーラ「コスプレバカじゃないキャプテン・カツーラだ。ふははは宇宙キャプテンであるこの俺をお前たちが倒すと・・・?」 

エリザベス『キャプテン・カツーラさん。ここは自分に任してください』 

キャプテン・カツーラ「おお!やってみるがいいエリザベス」 


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 01:23:38.49 ID:m/0t8vHg0

エリザベス『ふん・・・!!』グググッ 

キャプテン・カツーラ「ん?何をやっているんだエリザベス?」 

エリザベス『ぬぬぬっ・・!!』ググググッ 

キャプテン・カツーラ「おい!や、やめろエリザベス!エリザべ」 

エリザベス『ふうん!!!』バリバリバリィィイ!! 

キャプテン・カツーラ「エ、エエエリザベエエエエエエエエス!!!」 

シャルル「ふうむ・・・これはなかなかいい体だぜ」 

ルイ「兄貴チャンスだぜあの長髪!勝手にノックアウトされててるぜ」 

シャルル「おう!」ズイ 

ガシッ 


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 01:35:27.85 ID:m/0t8vHg0

ガシッ 

シャルル「ええ!?女の子に止められた!?」 

たま「臭気、たんぱく質の分泌具合などから数週間お風呂に入ってない事が確認されます」 

たま「よって許可が下り次第これから肉体の洗浄を始めます」 

お登勢「ぴかぴかにしておやりな」プハー 

たま「許可が下りました。これより洗浄を開始します」 

シャルル「おれの許可は!?」 

たま「優先順位が最下位にあります」ビリビリ 

シャルル「うわあああ助けてくれえええ辱められるぅううう!!」 


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 01:47:03.77 ID:m/0t8vHg0

アンリ「何やってんだ兄ちゃんそんなのパコーンとやっちゃいなよ!」 

シャルル「女の子を殴れるかあああ!!」 

ルイ「たくもう待ってろ今・・・!?」ガシッ 

アンリ「え?」ガシッ 

妙「おい。さっき私のことも化け物と言ったな・・・?」 

ルイ「え・・・?」 

妙「さっき私のことを化け物といったな?」 


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 01:58:55.91 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

銀時「あの道ふさいでやがる車は・・・」 

新八「あれは・・・土方さんですよ!どうしましょう!?」 

神楽「私に任せるネ。シーちゃんこのボンボリ付けとき」 

シータ「これを?わかった」 

ブロロロロロキキィ 


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 02:20:43.70 ID:m/0t8vHg0

ブロロロロロキキィ 

銀時「よお税金泥棒。今日のお仕事は納税者の通行を妨げる事ですか?」 

土方「誰が税金泥棒だ。お前らこそ納税者っつっても叩けば埃まみれになりそうな連中じゃねえか」 

銀時「あ?そんな事言って弱い者いじめみたいな真似ばかりしてねえでもっと金持ってるやつらに突っ込んでみたらどうだ?」 

銀時「こないだもどっかの大名が死人から謎の献金を」 

新八「やめろおおおどんだけどろどろした罵り合いしてんだ下ネタよりも薄汚い空気がが漂ってんぞ!」 


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 02:31:09.64 ID:m/0t8vHg0

土方「・・・人を探している。黒髪でお下げでネックレスをしたそのチャイナの後ろの娘を」 

神楽「残念でしたーチャイナの後ろもチャイナでしたー黒髪でお下げはあそこのメガネでーす」 

新八「パチ恵どぇーす!」 

土方「そーかならお前を確保な。連行する」ガチャ 

新八「え?何これ?手錠?嘘、冗談ですよね?連行って・・・」 

土方「お前の場合は業務執行妨害だ。お前らもこれ以上邪魔するようならそれなりの処分を下す」プハー 

シータ「そんな!その人は関係ありません!」 

神楽「銀ちゃんどうしよ新八がとろくてパクられたアル」 

銀時「死んだ奴のことを悪く言っちゃいかんよ、俺たちに出来るのは奴の死を無駄にしないことだけだ」 

新八「誰が死んだんだああああ!!イカンよ、イカンイカンこの人たち僕を見捨てる気だよ!」 


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 02:44:00.31 ID:m/0t8vHg0

銀時「それはそうとおめえら、その『黒髪でお下げ』さんを見つけ出したらどうするつもりだい?」 

銀時「こそこそつけ回すような陰湿な男供の前に女の子を差し出せと?」 

新八「そうですよ、さっきもこの子海賊に狙われてたんですよ一体どうなっているんですか」 

土方「海賊ぅ?どういうことだ?」ジロ 

ムスカの部下「・・・・・・」 

シータ「はっ・・・・・・!」 


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 02:54:27.65 ID:m/0t8vHg0

シータ「・・・・・・神楽ちゃん皆さんありがとう」 

神楽「シーちゃん?どこ行くヨ・・・」 

シータ「その人は関係ありません、おとなしく従うから開放してあげて下さい」 

部下「・・・・・・」 

新八「シータちゃん・・・」 

ブロロロロロロッ 

ドーラ「見つけたよ小娘ええええ!」 

シャルル「ママ落ちちゃう!」 

ドーラ「うるさいよちゃんと掴まっときな!・・・全く、女に袋叩きにされてたなんて情けなくてありゃしないよ」 

ルイ「ママあれは女なんかじゃなかったよ・・・」ボロ 

アンリ「・・・・・・」ボロ 


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 03:08:00.33 ID:m/0t8vHg0

神楽「銀ちゃんさっきの海賊どもネ」 

銀時「おいなんだありゃ梅干の化け物みたいなのが増えてるじゃねえか」 

新八「とうっ!!」 

土方「なっおいはなせ!」 

部下「くっ!」 

新八「行って下さい銀さん!」 

銀時「!・・・行くぞ神楽!」ガシ 

シータ「きゃあ!」 

ブロロロロロ 

部下「待て!」サッ 

土方「!・・・ガキに銃なんて向けんじゃねえ!」バシ 

部下「ぐ・・・!」 

ルイ「ママ前!」 

ドーラ「構いやしないよつっこみな!」 


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 03:30:24.03 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

シータ「離して!このままだと新八さんが!」 

銀時「大丈夫だよあのゴリラが悪いようにはしねえさ、なんで定春にしっかり掴まってろ」 

シータ「ゴリラ?ゴリラさんが新八さんを助けてくれるんですか?」 

神楽「エネルギーを素敵にじゃなくてストーカーで陰湿に、だけどな」 

銀時「しかし野郎がここに居たとなるとこの辺りはもう包囲されちまってんじゃねえのか?吉原に向かうどころじゃねえな」 


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 03:56:36.17 ID:m/0t8vHg0

ドーラ「お待ちいい!」 

神楽「銀ちゃんあの水路ネ!源外のじーさんと一緒にターミナルに行くために使った地下通路があるアル」 

銀時「ようし、お前らはそれを使って吉原に向かえ。俺は梅干を成仏させてくる」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

屋根伝い 

沖田「ありゃ旦那じゃねえか、なんでまた」 

神山「万事屋の!?なんでまた!?」 

沖田「いや今そういったじゃんなんなの?というかなんでお前までここに居んの?」 

神山「しかしこの辺り一帯は既に包囲済みっスよ袋のネズミっスよ!」 

沖田「おい何いっちょ前に無視してんだ」 

神山「あっ白髪足を捨てて追っ手に飛び移ったっス!しかしやつらは一体・・・」 

沖田「俺もここからお前を投げ捨ててやるよ」 

神山「!チャイナと目標は水路の方に降りたっス!」 

沖田「なに?」 


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 04:24:27.41 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ブロロロロロロ 

銀時「おい梅干おばけええええ何いい年こいてやんちゃこいてんだあああああ!」 

ドーラ「離しな小僧!あんたに構ってるほど暇じゃないんだよ!」 

シャルル「ママ前見て!」 

銀時「こんなお下げ誰が得すんだ!ババアはおとなしく今すぐにパンチパーマあてて来い!」ガシ 

ドーラ「黙りな!こんな髪型以前の哀れな頭に何が言えるってんだい!」ガシ 

銀時「誰が哀・戦士だぼけええええええ」 

ルイ「ママ前見て!」 


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 04:34:51.70 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

地下通路 

タッタッタッ 

シータ「ここは・・・」 

神楽「安心するネ道は分かんないけど入り口と同じような出口がどこかにきっとあるヨ」 

シータ「・・・ごめんね、こんな事に巻き込んじゃって」 

神楽「まだそんなこといってるアルか?友達助けるの当然ネ。私達万事屋グラさんにどーんと任せるアル!」 

シータ「友達・・・うん、ありがとう」 


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 04:48:39.34 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

神楽達の前方 

土方「どうだ目標は?」 

沖田「ああ土方さん遅かったですね、他の出入り口も隈無らに固めさせやしたよ」 

土方「しかしこんなところに潜るとは・・・」 

沖田「目標はあの太いパイプの上一本道をやってきやすぜ、下は底も見えねえ真っ暗闇、他の出口も封じた」 

沖田「袋のネズミってやつでさあ」 

神山「隊長!それさっき自分が言ったっス!!」 

沖田「うっさい黙ってろ」 


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 05:03:41.94 ID:m/0t8vHg0

土方「しかしおかしなことになってきたな。連中の下っ端目標に向けて銃なんか出してきやがった」 

土方「人には傷付けずに捕らえろ、とか抜かしてやがって。この隠密行動命令といい、とことんモチベーションが下がりやがる」 

沖田「まあまあ、これで止めを刺して終わりでさあ」ガチャ 

土方「話し聞いてた?なんで銃向けた云々で文句言ってる横でバズーカ構えてんの?何が終わるの?おれたち?」 


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 05:31:36.67 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ドーラ「待ちなあ小娘どもおお!」 

ブロロロロロロ 

神楽「!銀ちゃーん。駄目駄目じゃねーカ、新八より役に立ってないアル」 

銀時「うるせええええええ今それどこじゃねええ!ちょっ、タンマこれ落ちたらまずいって、下にはアレンの心よりも深い闇が広がってるよ!」 

ドーラ「ふん、落ちたときゃお経代わりにテルーの唄でも流してやるよ安心して落ちなあ!」 

シャルル「ママ俺も落ちそう!」 


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 05:48:46.47 ID:m/0t8vHg0

沖田「きやがったぜ」ガチャ 

土方「やめろおお馬鹿お前それで何を吹き飛ばす気だ?俺たちの首か!?」 

沖田「冗談でさあ。あそこは一本道、目標が足場のしっかりした場所まで行ったらその直ぐ後ろを狙うんでさあ」 

神山「追っ手の連中と分断するんスね!」 

沖田「そういうことだ。言ってるところでチャンスがきましたぜ」 

沖田「あばよチャイナ」ボソ 

土方「えっ」 

ドオン 

チュドーン 

神楽「ぎゃあああああああああああああ!」 

シータ「きゃあああ!」 


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 06:13:55.02 ID:m/0t8vHg0

沖田「おっといけねえ」 

土方「なにやってんだああああああああああ!なに?アバヨチャイナ、ってなに!?」 

沖田「お呪いみたいなもんですぜ、十字切るみたいなもんでさあ」 

土方「お前いい加減なのもいい加減にしろよおお!」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ブロロロロロロ 

銀時「ぎゃああああ道があああああ!」 

ドーラ「ちぃ!やってくれるじゃないか!野郎共前のパイプの中に飛び移るよ!」 

ルイ「そんなの無理だよママァ!」 

ドーラ「じゃあ死ぬだけだよ覚悟しな!」 

アンリ「そんなあ」 

ドーラ「ほらあんたも行くんだよほんとにテルーの唄でも流されたいのかい!」 

銀時「ちっきしょう!言われなくたって飛んでやらあ!I CAN FLY !On Your Mark!」 

ドーラ「うちの腑抜けと違ってなかなか骨があるじゃないか!行くよ!」 


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 06:36:42.81 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

シータ「神楽ちゃん!」 

神楽「シーちゃああああああん!」ガシ 

神楽「あんのマヨと糞Sあとで血祭りじゃあアアアア!その血とマヨネーズでSって書き殴ってやらアアアア!!」 

神楽「あれ?えらくゆっくり落ちるアル」 

パアァ 

神楽「!シーちゃん首飾りが光ってる!」 

シータ「え?・・・わあ」 

神楽「私達飛んでるヨ!きゃっほおおおおおい!」 


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 06:58:16.12 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ドーラ「お前たち見るんだよ!あれが飛行石の力だよ!」 

3兄弟「!!」 

銀時「かぺぺっ・・・、定春!おめえもここに飛び込んだのか」 

定春「わん!」 

銀時「神楽・・・!ってなんだありゃ・・・」 

神楽「ぎゃはははは!公僕共おおお梅干いいいここまで来れるモンなら来てみろヨオオオオ!!ぎゃははh」 

ドオン 

チュドーン 

神楽「ぎゃあああああああかすったああああああ」 


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 07:09:37.24 ID:m/0t8vHg0

土方「なんだありゃ、どうなってやがる」 

神楽「あんにゃろおおおお!シーちゃん!こうなったらこのまま奴らが手を出せないところまで降りてくネ!」 

シータ「でも銀さんも定春ちゃんもだいじょうぶかしら・・・」 

神楽「大丈夫ネ定春はパイプの中に上手く飛び移ってたヨ、銀ちゃんも多分その辺にいるアル」 


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 07:26:10.69 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ドーラ「素晴らしい!欲しい!」 

ドオン  グラグラ 

銀時「ぎゃああああああああああ」 

ドーラ「奥へ逃げるよ!」 

ダダッ 

土方「まさかあんな魔法みてーな方法で逃げられるたあ・・・やつら何かとんでもねぇ事隠してやがるな」 

沖田「まだ旦那があの連中と一緒にいますが撃っちゃっていいんですかい」ドオン 

チュドーン 

土方「野郎はどうでもいい、連中は逃がすな」 


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 07:33:48.07 ID:m/0t8vHg0

ドーラ「絶対に手に入れてみせるう!」 

銀時「なんで俺までこいつらと逃げなきゃいけねえんだああ涙出てくるわ!おい定春乗せてくれえ!」 

定春「・・・」シュタタタ 

銀時「なんでお前は二足歩行で逃げてんだあああ!おい、こっち見ろおい!無視すんな!」 

定春「・・・」シュタタタ 

銀時「はええええなああおいい!!」 


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 07:49:39.33 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

地下通路最下層 

神楽「一番下まで降りて着ちゃったアルな」 

シータ「ええ、でもところどころに灯りがあって良かった」 

神楽「真っ暗じゃないネ、これならまたどこからか上に登れるアル。逸れないよう手ぇ繋いで行くヨ」 

シータ「ふふ、ええ」ギュッ 

シータ「皆大丈夫かしら、新八さんもおば様達も酷い目に合わされてないかしら。それに銀さんも本当に・・・」 

神楽「銀ちゃんや新八達はそんな柔じゃないヨ、心配するだけ無駄アル」 

シータ「本当に信頼してるのね、じゃないとそんなこと言えないわ」 

神楽「ゴキブリみたいにしぶといのを知ってるだけヨ。それよりシーちゃんはなんで狙われてるアルか?」 


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 07:54:28.90 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

神楽「遠くから石と一緒にさらわれてきて・・・それにその石の不思議な力や御呪いの話・・・でもなんでこの国に?」 

シータ「分からない、ただ見せたいものがあるって・・・」 

シータ「・・・・・・私何も知らなかった。おばあちゃんからこの石を受け継いだときも、何も聞かされなかった・・・」 

神楽「あー・・・・・・そうだ、お腹がすいたアル。シーちゃんまだ何も食べてなかったネ、酢昆布食べるアルか?」 

シータ「わあありがとう。実はお腹ぺこぺこだったの」 

シータ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すっぱ」 


160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 15:42:47.82 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ガラッ 

シータ「・・・!」 

神楽「誰アルか!?」 

三郎「御意」 

神楽「三郎!ってことは・・・!」 

源外「おいおいえらく深いとこまで潜ってやがるじゃねえか、探すのに苦労したぜ」 

神楽「源外のじーさん!なんでこんなところに?」 

シータ「知り合い?」 

神楽「すんごい指名手配犯」 

シータ「えっ」 

源外「おい」 


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 16:08:06.05 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

源外「で、ババアに話聞かされておめぇさんたち探しに来たって訳よ」 

神楽「でもババアもよくこの地下通路にいるって分かったアルな」 

源外「外は真撰組の連中がこの通路の出入り口を警戒してたり突入の準備をしてたり慌しく動いてやがる」 

源外「素人目でもなにかあると勘付くぜ、だがおかげで侵入口を探すだけでも苦労させられたがな」 

シータ「銀さんは見つかってるんですか?」 


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 16:32:24.83 ID:m/0t8vHg0

源外「銀の字はまだだ。だが俺の息子達が探してる、安心しな」 

シータ「息子?」 

源外「へへ、こいつらのことさ」コンコン 

三郎「御意」 

シータ「まあ」 

神楽「三郎って言うネ。手動でロケットパンチも撃てるすごいやつだよ」 

源外「いや、撃てねーから。お前が腕ちぎってるだけだろうが」 

神楽「見せてやるアル三郎!」 

三郎「御意」 

源外「いやお前も御意じゃねーよ」 

シータ「ふふふ」 


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 16:52:41.07 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

神楽「もうだいぶ歩いたヨ、出口はまだアルか?」 

シータ「あれ?変よ、ここ灯りも無いのに明るいわ」 

神楽「ホントだ・・・・・・うわ上見るネ!」 

シータ「わあ・・・まるで星空みたい!」 

源外「こいつはたまげた・・・」 

神楽「シーちゃんまた石が光ってる!」 

源外「こりゃあ、まさか飛行石か・・・!?」 

シータ「知っているんですか!?」 


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 17:16:26.14 ID:m/0t8vHg0

源外「かつてラピュタ人だけが飛行石を加工する技術を持っていたといわれる・・・こんな物が実在したとは・・・」 

神楽「なんでそんな事じーさんが知ってんだヨ」 

源外「・・・・・・」 

神楽「おい!ジジイ無視すんなヨ!」 

源外「あ、ああすまん・・・・・・この辺りはターミナルの動力の源、龍穴と呼ばれる地だ」 

源外「龍脈のエネルギー噴出地点である龍穴の地は飛行石を多く含んでいて、それも動力の一部として使われていると聞く」 

源外そんな大きな飛行石を持ち込まれたことで、他の石が反応しちまってるんだ」 

シータ「ラピュタ人というのは?」 

源外「古い達公が話してたんだよ、空飛ぶ城・・・ラピュタを見たって」 


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 18:33:30.29 ID:m/0t8vHg0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

神楽「つまりそのラピュタ人が飛行石を使って空飛ぶお城を作ってったって訳アルか」 

源外「ただの御伽話、伝説の類だと思ってた」 

シータ「そのお友達というのは・・・?」 

源外「冒険家だったよ。ラピュタを見た、なんて言ってたら詐欺師扱いされて死んじまった。ガキ一人残して・・・」 

源外「ワシも信じてやれんかった」 

シータ「・・・・・・」 


186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 18:49:30.99 ID:m/0t8vHg0

シータ「・・・・・・神楽ちゃん私まだ言ってなk」 

真撰組「おい誰だ!そこで何をやっている!」 

源外「!ここはワシらに任せろ!お前らはこの道をまっすぐ行って左だ!警備のない出口に繋がってる筈だ!」 

シータ「でも・・・!」 

神楽「いくアル!」ガシ 

シータ「あっ・・・」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

外、裏道 

タッタッタッ 

神楽「このまままっすぐ行けば吉原につくネ!」 

シータ「はあ・・・はあ・・・」 

神楽「ごめん急かし過ぎた?少し休む?」 

シータ「ううん、こっちこそごめんなさい」 


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 19:00:52.91 ID:m/0t8vHg0

シータ「・・・・・・神楽ちゃん、私まだ言ってなかった事があるの」 

神楽「え?」 

シータ「私の家は石のほかにも代々受け継いできた物があるの」 

シータ「それは名前。私の本当の名前は・・・リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」 

神楽「ラピュタ・・・?それじゃ・・・」 

パーン 


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 19:12:24.51 ID:m/0t8vHg0

神楽「・・・・・・・・・・うぐうっ・・・!?」ドサ 

シータ「神楽ちゃん!・・・血!?」 

部下「・・・・・・」 

山崎「おい貴様!何故撃った!?撃たずとも良かったはずだ!」 

部下「・・・・・・」スッ 

山崎「ううぇ!?や、やだなあそんなもの向けないでくださいよう!すんません!ちょっと調子乗ってましたほんとすんません!」 

原田「ザキさん・・・」ぼそぼそ 

山崎「だって銃なんか向けられたらびびるって・・・とりあえずはやく救護班を」 



195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/28(土) 19:21:16.74 ID:m/0t8vHg0

神楽「ふんぬらばあ!!」 

真撰組隊士「!」 

神楽「シーちゃん早く逃げるネ!」 

ガシ 

神楽「!?」 

シータ「もう動かないで!もうじっとしてて!これ以上・・・」 

神楽「シーちゃ・・・」グラ 

山崎「救護班なにやってんの!」 

銀時「今夜の金曜ロードショーは、っと・・・」②


転載元
銀時「今夜の金曜ロードショーは、っと・・・」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1259325487/